表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と精霊と無限世界<インフィニティア>   作者: 姫神 由莉
第1章 もう一つの並行世界<アナザーワールド>
3/6

 謎の少女

―――――次の日


「ほら、起きなさい!?」

 ふと耳元からそんな声が聞こえた。

 いや、幻聴とか妄想とか危ない事に走っている訳ではない。

 恐らく俺の幼馴染で同級生で同じ部屋で一つ屋根の下で一緒に過ごしている高原(たかはら)(ゆい)だろう。

 ちなみに俺こと神裂(かみさき)(ゆう)()は日本の元関東地方だった場所を開拓し、新たに『新東京』となった。元東京があった場所は『旧東京』と呼ばれている。ちなみに俺たちの通う紅蓮学園はこの『旧東京』で、敷地はその3分の1と結構大きな学園なのだ。

 理由はこの日本全土をとある精霊に滅ぼされたからなんだけど、あれから52年経った今、『新東京』『旧東京』と呼ばれたこの地は従来の姿を取り戻しつつある。

 そんな所の中心に建てられた学園、


―――――紅蓮学園


さっきも言ったが、俺たちの通っている学校だ。

 この学園の創立目的は、あの事件以降『新東京』郊外に魔物が出現した。それを討伐するための人間を育成する学校だったりそうじゃ無かったり。別にそれだけじゃ無いんだけどな。

 とにかくそういう学園に通っている。

 そんで俺は、特殊な能力を生まれつき持っている。

 自分の魔力(マナ)を武器に変換・練成させる事が出来る能力。


―――――<ウェポン・メーカー>


 実際、どう書くのかは知らない。簡単言うとルビがわかっているのに本文がわからないって感じかな?

 とまあ、俺のおさらいと新情報はこんなもんかな。あと精霊使いです。

 さて、取り敢えず起きるとしますか。

 俺は体を起こすとベットの近くに唯がいた。予想的中……と言っても俺と唯しかいないんだけどな。

「―――んぅ………、おはよー」

「おはよ、悠真」

 軽く伸びてから唯と挨拶を交わす。

 俺は立ち上がり、カーテンを開ける。

 今日もいい天気だ。

 太陽の光に目を細める。やっぱり眩しいや……って当たり前か。

「今日もよく晴れてるね」

「だな。にしても学園生活2日目か……」

 昨日は入学式だったけどな。

 とはいえ今日は属性(エレメント)の調査か。まあ、ただ属性を調べるだけらしいが。

 ちなみに俺は「星」だ。

「今日って調査以外になんかあったっけ?」

 唯に素朴な疑問(?)を投げかけてみる。

「いや、たしかそれぐらいだったよ。多分だけど」

「曖昧な返答だな!」

「わかんないんだからしかたないじゃん」

 まあ、俺も知らない訳だしおあいこか。

「ここにいてもしかたないからリビングに行くか」

「だね」

 俺の提案に素直に従ってくれたな。唯は俺より先にスタスタ行ってしまった。それに続いて俺も歩き出す。

「痛っ」

 突然俺の左手が疼いた。――――俺は断じて厨二病なんかじゃないからな!!本当に疼いたんだからね。

 まさか、アイツが戻ってきたのか?

 ―――いや、まさかね。

「?……、悠真、どうかした?」

 不意に唯に声を掛けられた。

「い、いや、なんでもないよ」

 そう答え、また歩き出した。


「おっはろー悠真ぁ!!」

「ごふっ」

 教室に入るや否や突然俺の胸―――鳩尾(みぞおち)に頭突きを叩き込まれた。

 痛い!なんつーか、なんも言葉が出ないくらい痛いよ!?

「あははっ、いやぁ大丈夫?」

「……んな訳……ねえ……だろッ」

 無邪気に笑いやがって。こっちはあまりの痛みに絶賛悶絶中なんだぞこんちきしょう!!

「……朝っぱらから悠真になにしてるの不知火?」

「スキンシップ」

「うわぁ、なんてアグレシップなスキンシップなんだ!?」

 胸元を(さす)りながらツッコむ。

 俺におもいっきり頭突きをかましたこのちっこい少女は不知火(しらぬい)(あい)()だ。こいつとは中学校からの友人でいつも俺と唯と(あか)()の4人でつるんでた。

 趣味は情報収集でいつもどうやって調べたのかよくわかんない情報も入手してくる。イマイチよくわからん奴だ。

 痛みが引いてきたので、なんか仕返しでもしやしょうかね。

「そうだ悠真」

「なんだ不知火」

 しまったぁああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?不知火の奴に先越されたよ!?

 しかも何平然と返事してんだ俺はっ!

 不知火はいつに無く真剣な表情でその口を開いた。

「今日、属性調査が行われるじゃん」

「ん?……あぁ」

 急に何だ?属性調査なんか……?

「あれって実は……」

「何だよ、もったいぶるなよ」

「魔法の資質も調べられるみたいだよ」

「どーでもいい情報をありがとう」

「どういたしまして」

 いや、褒めてないから。

「にしても急に何だよ。俺の鳩尾に頭突きかましやがって」

 目に前にいる不知火にわざと嫌味を入り混ぜ、言ってやった。

「いやはや、ボクに言わせれば……『なんとなく』?かな」

「上等だな、表に出ろ」

「真顔で淡々と言われても困っちゃうよ!?」

 じゃあ、なんとなくとか言うなよ。イラッとしましたからね?今の発言には!

 ついでに言っておこう。コイツは『ボクっ子』である。まあ、今の台詞でなんとなく察しついているだろう。

「じゃあボクは先に座らせてもらうよ」

 そう言って不知火は自分の席に座る。

 気がつけばHRの時間直前だった。

 俺らも自分の席に向かい座る。

 ガラッという音と共にこのM1-Bの担任、相川(あいかわ)由利(ゆり)が入ってきた。

「おはようござい―――きゃぁあああああっ!?」

 入ってくるや否や、何も無い所でこけた。しかも派手に。

 周りから、「凄かったね……」「漫画のような転び方だったね……」「あんな綺麗なこけ方、始めて見た……」などと口々に言っている。もう少し心配してやれよ、皆……。

 しっかし、担任がドジっ娘だったとは予想だにしていなかったな。それもそうか。

 入学式の時、何事も無く淡々と進んでいったからな、無理も無い。

 ようやく立ち上がった先生は散らばった書類などを拾い、それを教卓に置いた。

「さ、さっきはみっともないところをみせてしまいましたが、忘れてください!?」

 いやいや、無理だろ。

「それは置いておいて……、今日は属性調査を行います――――」

 無理にでも話を逸らしたいらしく、本題へと話のベクトルを戻した。

 それから3分が経った。

「―――――というわけなのでお願いします。これで話は以上です」

 そう言い残し、教室を出た―――のだけど……、

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!?」

 ドスンとけたたましい音を教室に響かせ、またもや派手に転んだ。

 ………あの人、あれでよく教師やってられるな。と独り呟く俺であった。


 場所は保健室なり―――――

「どうぞ」

 綺麗なソプラノボイスに呼ばれ、部屋へ入る。

 今まさに、属性調査を行っているところだ。

「えっと、神裂くん。左手を出して?」

「は、はい」

 女性に促されるまま、俺は左手を出した。

 この人、結構美人だな。なんて見て思う。

 しかし何故左腕という事を()いてみた。

「ところで何で左手を……?」

「それはね……」

 ???

「元々私の能力は、『その人の魔力の属性と性質を見る』能力で、自分の手をその人の胸元にかざすことで見れるんだけど、あなたの場合それだと何故か読めないのよね……」

 よ、読めない?どういう事なんだ?

 首を(かし)げている俺を見てそれを悟ったのか話を続ける。

「あなたから妙な力を感じるのよねぇ……」

「妙な………力?」

「私にもよくわからないのよ。でも何故か左腕からは読み取れるの」

「不思議ですね……」

「あなたが言えることでは無いと思うわ……」

 あれ……?何か微妙なツッコみを入れられちゃったよ。

 そんな事は置いとかれたようで、何かを読み取っている様子。

 急にハッとした顔で、

「な、何てことなの!?」

「ほぇ?」

 あまりに唐突すぎたため、素っ頓狂な声が出てしまった。

 にしても何だろうか……。

「えっと、どうかしました……?」

「あなた……何者なの?」

「えぇっ!?何ですか!一体俺の魔力に何か遭ったんですか!?」

 意外な言葉に不安が(つの)る.

「あなたの属性、この世界でも7人しかいないという『星』だったわ。しかも純粋な。」

 あっ、なーるほど。そりゃあ驚くよね。

 この世界に棲む人間は、たとえ無能力者でも属性というものを持っている。

 

 基本の『火』『水』『氷』『雷』『風』『土』の6種類があり、もちろん、

『火』<『氷』<『水』<『土』<『風』となり『雷』はちょっと特殊で『水』<『雷』<『土』となる。

 次に特殊な属性だが、これは3つある。『光』『闇』『時空』で『光』=『闇』で『時空』は『光』=『時空』=『闇』となっていて、対立している訳だ。

 んで本題の『星』だが、これは物凄く珍しく、今まで7人しかいなかった。そしてその7人目がこの俺、「神裂(かみさき)(ゆう)()」なのだ。

 しかもこの属性はほとんどの属性にも効くというチートなものだ。

 だからこの人が驚くのも無理は無い。

 ちなみに俺は自分自身が星属性だという事は知っていた。

 あれから俺は質問攻めに5分くらい遭った……。もちろん全生徒の検査が終わったあとだった。

 教室に戻って自席に座り、溜め息を吐く

あそこまで興味を持たれるとは思いもよらなかったよ……。しかも左腕の刻印についても色々言われた。……おかげで疲れた。

 そこにアホづ―――もとい海斗(かいと)がこちらに寄ってきた。

「おい悠真、お前あの星属性だったんだって?」

「ああ、だから?」

 チッ、めんどくさい。

「今めんどくさいって思ったろ!!」

 溜め息を思わず吐く。相変わらず何で人の心が読めんだよまったく……。

 実は何か読心能力でも持ってんじゃないのか?本当に、マジで。

「別にいいだろ、お前は何だった」

「聞いて驚くなよ!!」

「はいはい」

「『無』だ」

「―――なっ!?」

 何だ……と?唯一俺に対抗出来る属性だぞ!?

 普通、無属性といえば最弱だけど星属性に対してだと最強になる。意外と(あなど)れない属性だ。

 そんなのをこの浜辺(はまべ)海斗が持っていたとは、世界は不思議でいっぱいだ。

 さらに唯と紅莉と不知火、さらにこの学園で知り合った()(づき)(かける)()(みや)(たけし)が来た。

 話によるとそれぞれ、唯は光、紅莉は火、翔は風、武は何故か時空だった。

 気にくわねぇ、何で武が時空なんだよ。海斗もそうだったけど何でだよ!?

神様。この世界はどうかしていると思いませんかっ?

「ちなみに海斗は無だとさ」

 何気なく、そして独り言のように呟いてやったら物凄く驚いたような表情をした。でしょうね。こんな事があってたまるかってんだ!!

「か、海斗君が無……」

「あの…」

「へぇ……海斗君が」

「海斗の奴が……」

 俺を含めた5人が海斗に視線を向ける。

「な、なんだよ皆してさげすんだ目で俺を見るな!!」

 ガタン、ダッ

 あっ、逃げた……。


「じゃあね悠真!」

「おう!じゃあな、不知火」

 放課後、俺は不知火と別れを告げ、唯と紅莉、海斗と寮へと歩みを進める。

 しばらく歩いていると、ふと、何かを思い出した。

「なぁ、そういえばレスティアって元気かな?」

 レスティアとは俺の相棒である精霊だ。

 呼ばなくなってから早1ヶ月経った。

「じゃあ呼んでみればいいんじゃない?」

「だな」

 俺は唯の提案に賛成する。

 俺は左手を前にかざし、魔力を込める。

 すると目の前に幾何学模様の刻まれた大きな扉が現れた。

 その扉がゆっくりと開かれ―――腰まである銀髪、透き通った白い肌、何ともいえないほど綺麗な碧い瞳の小柄な少女が現れた。

 その少女はゆっくり口を開き……、

「……久し振り、マスター」

 無感情な声でそう言った。

「おう、久し振りだな。レスティア」

 そう、こいつこそ俺の相棒の精霊、レスティアだ。

 『マスター』っていうのは、出会った時から俺をそう呼んでいたから、今はそんなに気にしていない。

「……で、何?」

「いや……元気かなって?」

「……私はバリバリ元気だけど?」

「それはよかった」

 唯がレスティアに寄って、

「久し振りだね!」

と言った。紅莉も

「久し振りね、レスティア」

「……うん、久し振り唯、紅莉」

 無感情な声で答えるレスティア。

 2人の事は名前で呼ぶほどの仲である。マスターは俺だけの特権だ……恐らく。

「お、ここで俺行くわ」

 海斗が曲がり角でこちらに手を振ってきた。

「「「じゃあな(ね)!!」」」

 3人声をハモらせ、別れを告げた。

 しっかし相変わらずでよかったよ。何かが変わっていたら俺、どうかしていると思うよ。まあ、そんなすぐに変わりはしないか。

「……マスター?」

 心配そうな表情をしたレスティアが俺の顔を覗いてきた。

 可愛い顔してんな、やっぱ。

「ん?何だ?」

「……いや、何か考え事してるのかなと思ったから」

 ずばり当たってるよ。読心術の才能でもあるんじゃないのか?

「――ッ!?」

 「「?」」

 突然レスティアが険しい表情で後ろを振り返った。

「……誰?」

 へっ?誰?……てことは誰かいるのか?

 でもそこには十字路があるだけで人の姿が見えない。

 ふいに右の曲がり角から声が聞こえた。

「バレちゃったわね」

 そこからは見たことのない制服に身を包んだ少女が現れた。

 そいつは綺麗であってクセのある亜麻色の髪を腰まで垂らして、その透き通った紅い双眸に見つめられた。

「何者なんだ?」

 俺は彼女に問う。

 返ってきたのは、

「そうね、私はとある組織に所属している月神エレナ。世界の狭間の番人っと言ったところかな?」

 ……よく分からなかった。


――――――組織?

――――――番人?


 一体何のことかさっぱりだった。

「何しに来た訳」

 紅利が訊く。

「ちょっといいかしら?」

 何だ?急に真剣な顔つきに変わったぞ。

 しかも俺に言っているみたいだった。

「えっと……、何かな?」

「あなたが神裂悠真ね?」

 何で俺の名前が……?

「あ、ああ……そうだけど……?」

「それじゃあ、ちょっと来てくれないかな?」

 はあ!?何言ってんのかな、このは?

「ちょっと待てっ!?急に言われても一体何の事か分かんないんだけど……」

 そう言うとエレナ(だったかな?)がはっとした顔をして、慌てているのか手をばたばたさせていた。

 ……面白い奴だな。

「ご、ごめん。えっとまずはねとある世界について話すね」

「ってまさか!?」

 唯が慌てて言う。どうしたんだろう?

「あなたは唯ね?とにかくそういうことなの」

「そんな……もう」

 何勝手に話進めているんだよ。

「えっと……」

「あっ!ごめん。えっとねこの世界の他にもいろんな世界があるのは知ってる?」

 いや、知らん。俺は左右に振る。

「えっと、この世界を合わせて七つの世界があるの。これを『七つの世界(セブンスワールド)』と言うの」

「………『七つの世界(セブンスワールド)』?」

 ……ナニソレ?オイシイノ?

「それで何であなたに会いに来たのかというのはね、その中の『もう一つの並行世界(アナザーワールド)』と言うこの世界とは瓜二つの世界があるんだけど、その世界が危機に(ひん)しているの。」

 俺の隣で紅莉が意味分からんと言わんとばかりに首を傾げている。ちなみに俺もだったりする。

 それもそうだ。いきなり言われて信じろって言われても無理にも程があるだろう。

 しかも見知らぬ女性だ。この展開、物語の主人公か俺は!?

「いろいろ話が飛躍するけど、お願い……一緒に来てくれるかな?唯もそこの紅い髪の子も」

「紅い子じゃない!?私は古川紅莉よ!」

「分かった。よろしくね!」

 笑顔でそう言った。

 結構、笑顔可愛いな……って見惚(みと)れている場合じゃない。

「んで、いいのか?唯。何か知っているみたいだけど」

 すると唯は少し考えてから、

「あの世界を失う訳にいかないよ」

 だろうな。そんな感じのこと言うかと思っていたよ。

「んで、その世界にはどうやって行くんだ」

 一番の問題だ。一体全体どうやって別世界へ行くんだ?

「そういうことなら大丈夫」

 そう言ってエレナは、両手を前に突き出して魔力を込めた。

するとエレナの前に幾何学な模様が施された扉が現れた。

 これで行くって訳か……。

「何か面白くなってきた気がする」

「悠真、これを(くぐ)ったら当分戻って来れないと思うけど……」

 え?そうなのか?

 てことはもう少し考えないといけないんじゃあ……。

 気がつけばエレナは扉を潜る寸前だった。

「うーん……。でもどうにかすればいいんだろ?ならさっさと済ませようぜ!」

 それを聞いて唯は顔を緩ませて笑顔で頷いた。

「よし!!唯、紅莉。行くか!?」

「うん!!」

「ええ」

 にしても急だったため、あまりよく事情を訊けなかったな。

 まあ、あっちで訊けばいいかな?

 そして俺たちは不思議な扉を潜って行った。

 期待と不安を胸に抱いて―――――


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ