馴染亭・本末転倒ラーメン。
夏合宿も終わり、遂に四人で活動することになった何でも屋。
ある日の休日、修は高校時代の先輩が営むラーメン屋へとやって来ていた。なにやら相談事があるらしいのだが……
※初めての方へ。
修・渡・重・知哉は幼馴染。教授と呼ばれているのは渡で、大先生と呼ばれているのは重です。ちなみに、修・渡<重<知哉の順で背が高く、下は160センチ後半、上は180センチ前半です。
詳しくは、私のホームページをご覧ください。
地獄の夏合宿から早くも数週間が過ぎ、八月も終わり。いつの間にか蜩が鳴くようになり、夏休みの宿題が終わらないと子供たちが泣きだす頃になっていた。
休日の昼時、太陽とアスファルトの照り返しに手を焼きながら、修は街中を一人歩いていた。嫌気のさす暑さと街並みは、修の心持ちというやつをみるみる悪くさせていく。
修「……合宿先のあの大自然がどれほど過ごしやすかったかが身にしみて分かるな。バカ共が目先の利益だけで街を開発するからこうなるんだよ。……年取ったな、俺も」
夏合宿で訪れた汚苦多魔合宿所。あのどこまでも続く大自然を愛おしく思い出しながら、修は通りにある道に入っていった。
路地を抜けてそこそこ広い道へと出ると、そこはよくある閑静な住宅街。騒がしい通りが近くにあることを忘れさせるようなところであった。
修「あれ、この辺りであってると思うんだけどなぁ……」
修は道の隅で立ち止まり、スマートフォンの画面を覗き込んだ。すると、現在地から半径十数メートル以内に目的地がある、とスマートフォンは言っていた。
修「モスグリーンの壁って言ってたなぁ、モスグリーン…… あぁ、なんだあるじゃん先輩のラーメン屋」
ラーメン屋『馴染亭』。こじんまりとした店構えではあったが、日本そば屋のような落ち着いた風合いで、周りの景観を損ねること無く、文字通り街に馴染んでいた。
修「一応あれか、電話したほうがいいか…… あ、もしもし、先輩。いま着きました。えぇ、はい、分かりました。はーい、はい。…………相変わらずだなぁ、谷先輩は」
修はスマートフォンをしまうと、早足で道を渡った。
店は日曜の昼時だというのに静かなもので、人の気配が感じられなかった。だがそれもそのはずで、店の入口には暖簾が掛けられておらず、壁には休業中の掛札があった。
修「本当に休業してらぁ。まぁ、だから俺が呼ばれたんだけど。ただまぁ、これだけキレイで清潔感のある店構えでも客が入らなきゃ意味がねぇもんなぁ。立地だって悪くはねぇんだし、それで客が入らねぇってのはさぁ……」
谷「おい、ちょっと!」
修が店先で独り言を言っていると、店の引き戸が開かれ、中から店主の谷雪成が出てきた。
谷「店先で客が入らねぇ客が入らねぇ言うなよ修ちゃん!」
この谷という男は、修たち何でも屋四人の高校時代の先輩で一学年上。高校卒業後、地元の小さな会社で営業マンとして働いていたが退職。一年前にこのラーメン屋を始めたのだった。しかし、どうにも客足が伸びず困っていた。
修「あれ、店ん中からなんか出てきた」
谷「なんかって俺だよ!」
修「なんだ先輩じゃないですか! エプロンしてるからわかりませんでしたよ」
谷「わかるだろ! お前は普段、どこを見て俺と認識してんだ!」
修「まぁまぁ、いいじゃないですか。とりあえず暑いんで、中に入れてくださいよ」
谷「ったく、まぁいいや、入ってくれよ」
修「はいどうも、お邪魔します」
修は谷の後に続いて店内へ入っていった。
修「いやぁ、涼し…… あらぁ! いい雰囲気ですね先輩!」
店内を見回す修が笑顔で言うと、谷は照れくさそうにしながら厨房の中へと入っていった。
谷「そうか? ま、まぁ俺のこだわりってやつだよ」
修「ま、客が入らないんじゃ意味がないんですけどね」
谷「いやだから言うなって! というか、その原因が何かを調べてもらおうと思って修ちゃんを呼んだんじゃねぇか! いいからカウンターのほうに座ってくれよ」
修「どうも」
谷「はい、水」
修「ありがとうございます」
修は出された水を一口二口と飲むと、腰を掛けたばかりのカウンター席から立ち上がった。
修「ごちそうさまでした。それじゃ、そろそろ俺行きます」
谷「あ、ホント? 忙しいところ来てくれてありがとな、じゃあねぇんだよ! 来たばっかだろ!」
修「なんですかもう……」
谷「なんですかじゃねぇって。ウチに来て水を飲んだだけだろ? いいから話を聞いてくれよ」
修「ったくもう、それで何の話ですか?」
谷「きのう電話で話したし、さっきも言ったろ!」
修「あぁ、ロボット工学の三原則の話ですか。だいたい、俺はアシモフが好きじゃないですし、たかだか数十年前のSF作家に縛られてる今の作家た‥」
谷「その話じゃねぇな俺の言った話は! 誰だアシモフって!」
修「先輩、好き嫌いは個人の自由ですけど、アシモフを知らないでSFの話を‥」
谷「SFじゃなくてラーメンの話だよ! 客が来ないって話だよ!」
修「分かってますよ。冗談なんですから。えーっと、それじゃ現段階で考えると……」
修は残っていた水を飲み干すと、腕を組んだ。
修「立地が悪いということは無いでしょうね。駅は少し遠いですが、近くに大学が二つあって、専門学校もある。さらには土手の広場も近いですからねぇ。俺は裏道のほうからこの店まで来たんですけど、大通りの方から来ればそこそこ目立つ位置ですし」
谷「そうだろ?」
修「それに店の外観や内装が問題ってわけでも無いでしょうね。いま座ってるイス一つとってみても、シンプルなデザインで、照明器具なんかも落ち着いてて良い感じですよ。しかも、ホコリが溜まりづらいというか、掃除がしやすいデザインでもある」
谷「おっ、分かる?」
修「変に凝ったデザインは清掃時の妨げになるんですよ。だから雰囲気作りしすぎたチェーン店なんか隅に結構ホコリが溜まってたりしますよ」
谷は嬉しそうに頷きながら、空になった修のコップに水を注ぐ。
修「清潔感があって、これを嫌がるお客さんはいないはず。となると……」
修はジッと谷の事を見つめた。
修「…………」
谷「えっ、なに? なんだよぉ?」
修「うーん、先輩が原因というのも考えにくい。ヒゲ面でタオル巻いてるような、どっかの小汚ねぇ店主じゃないし、小綺麗にまとめすぎて『当店は他所様のラーメン屋とは少々違いまして』なんていうマヌケな店主でもない」
谷「…………すごいドキッとするような事を言うな修ちゃんは」
修「となれば値段か? でも壁の品書きを見る限り高すぎるという感じはしない」
谷「うんうん」
修「まぁ、何かしらの理由があるんでしょうから、ちょうど昼時ですし、どっかでメシでも食いながら考えてきますよ。来る時に美味そうな定食屋があったんで、ちょっと行ってきます」
谷「じゃ俺も行こうかな? じゃねぇんだよ! うちで食って味を確認してくれよ! ほぼその為に修ちゃんを呼んだんだからよ、俺は!」
修「えぇっ、だって絶対その『味』ってのが客が来ない理由ですもん」
谷「食べてみなきゃ分からないだろ! なっ、いま作るからさぁ!」
修「わかりましたよ。それじゃオススメをください」
谷「はい、喜んで!」
谷の嬉しそうな声が店内に響き、調理器具たちが共鳴した。
修「うるせぇなもう! ツバが飛ぶんだよバカ! 威勢よく声出してりゃいいってもんじゃないでしょ!」
谷「…………どうも、すみません」
修「ったくよぉ、脱サラのラーメン屋といい、脱サラのピエロといい、どっか抜けてんだよなぁ。しかもどっちも年上。それに何がムカつくって、その抜けてるところが憎めないってことなんだよ」
谷「…………脱サラしてピエロやってる人がいんの?」
修「ちょっと前まで何でも屋で働いてましたよ。先輩は知りませんか、若松駅前の広場で大道芸をやってる人」
谷「あぁ、はいはい、知ってる知ってる。あの本格的なメイクしてるピエロ…… なに、あの人が修ちゃんとこの何でも屋で働いてたの?」
修「そうですよ。レッドスクエアを辞めて大道芸師をやりながら何でも屋で働いてたんです」
谷「レッドスクエア! 一流も一流じゃん! ……俺なんか小さい小さい会社の脱サラだもんなぁ」
修「小さい会社がなきゃ世の中回らないんですから、それは別に良いんですよ。ただ潜在能力の差ってのは……」
谷「やめて、悲しみが料理に移る」
修「あ、すみません」
谷は冷蔵庫からタッパーを取り出し、ゆっくりとフタを開けた。
谷「でもね修ちゃん、俺だってね、負けてないよ?」
修「おっ、なんですか?」
谷「ラーメン屋と言えばこれでしょ、これ」
谷は寸胴鍋に近づくと、ラーメン屋でよく見るものを取り出した。
修「おぉ! 湯切りですか!」
谷「そうそう湯切り! ラーメン屋の光景だろ?」
修「良いですねぇ。なにか名前あるんですか? 杯盤狼藉落としだとか遮二無二返しだとか」
谷「……それ湯切りの名前じゃないだろ? まぁいいや、名前は無いけど見てくれよ」
谷はチャッチャッと切れのいい音をさせて、無駄な水分を見事に落としていく。
修「かぁーっ、たまんないねぇ、えぇ? おらぁ湯切りってのがえれぇ好きなんでぇ。おーい、コツってもんをおせぇて欲しいねぇ!」
谷「うるせぇなぁもう! なんだよ急に!」
修「ユーモアですよユーモア。それで出来ましたか?」
谷「はい、出来ました。オススメの一品目」
修「一品目?」
谷「そりゃ何品か味わってもらいたいからさぁ。大丈夫だよ、小さいサイズで作って出すから」
修「あぁ、そういうことですか分かりました。はい、じゃあオススメの一品目はなんですか?」
谷「ジャーン! 食べてほっこりシチュー丼!」
修「辞めちまえ!」
湯の入った寸胴鍋さえ揺れてしまうほどの大声を上げる修。
修「ラーメン屋をたためバカ! オススメの一品目が何でシチューだ! 客が来ないテコ入れで、サイドメニューでカレーを出しましたっていう定番をアッサリ超えていきやがって! インド越えてヨーロッパじゃねぇか! 食べてほっこりしてる場合じゃねぇんだよ!」
谷「で、でも‥」
修「でもじゃないんですよ、でもじゃ! だいたい、さっきの湯切りは何だったんだ! シチューなんか湯切りしてみろ、柔らかいイモだニンジンだは網目抜けてくぞ!」
谷「いやぁ、さっきのはモヤシで湯切りをやったんだよ、シチュー丼出す前にラーメン屋らしいところ見せようかと思ってよぉ」
修「まったく、ラーメン屋らしくもない優しい甘い香りがするなと思ってたらこれだよ」
谷「まぁいいじゃない、とりあえずはシチュー丼を食べてみてくれよ」
修「……そりゃ先輩が作ってくれたんですし、シチュー丼には罪ないですからぁ? じゃあ、いただきます」
谷「はい、召し上がりんこ」
修「…………何です?」
谷「いや、あの、召し上がれ!」
期待に胸をふくらませ、少年のような顔を見せる谷。それは7月中旬、あと少しで到来する夏休みに思いを馳せている子供たちの表情そのままだった。
そんな高校時代の先輩に呆れながらも、修はシチュー丼を頬張った。
修「くっ……」
谷「え、なに、なんだよ?」
修はうつむき、肩を揺らしながらも必死に笑うのをこらえ、なんとかシチューを飲み込んだ。
修「辞めちまえ! いますぐラーメン屋の看板を降ろせ!」
谷「どうしてだよ!」
修「シチューだけでやっていけるって言ってんだよ! バカみたいに美味いシチュー作りやがって!」
谷「そんなに美味かった? 気に入った?」
修「食べた途端、遠い冬の日の暖かな記憶が蘇りましたよ」
谷「い、いやぁ、照れるなぁ……」
谷は恥ずかしそうにしながら冷蔵庫までいくと、今度は小ぶりな木箱を取り出してきた。
谷「なんというか、シチューは得意でねぇ……」
修「いや喜んでる場合じゃないんですよ先輩。ラーメン屋でシチューが美味しくても意味が無い…… まぁ無いこともありませんが、メインのラーメンが美味しくなきゃダメなんですよ?」
谷「わかってるって。それじゃ二品目を作るからさ、ちょっと待っててよ」
修「……それにしても先輩。ラーメン屋やるならやるで声を掛けてくださいよ。開店準備の手伝いとかやったのに」
谷「だって修ちゃんたちも何でも屋を立ち上げたばっかりで忙しいなんて聞いてたからよぉ」
修「誰が後輩として手伝うって言ったんですか?」
谷「あ、なに有料!? 何でも屋の依頼として!?」
修「当たり前でしょ!」
谷「……まぁそりゃそうか。でもあれだぜ、黙ってラーメン屋に転職して成功してるところを見せて驚かそうしてたんだよ、一年前は」
修「……それが一年後、シチューを出すことで驚かせるような事になるとはねぇ」
谷「やめて、哀しみが料理に移る」
修「あぁ、すみません。それで先輩」
谷「うん?」
修「二品目の事についてなんですけど」
谷「うん、何?」
修「カウンター越しで先輩の手元が見えないんでアレなんですけど、さっきっからずっと小さい円を書くように右手を動かしてますよね?」
谷「いや…………」
修「スリスリというかシュリシュリみたいな音も聞こえてきますし。何かすり下ろしてます? さっき冷蔵庫から取り出した小さい木箱も気になるし」
谷「…………」
修「それに先輩、今度は和風出汁の良い香りがするんですよ。あっ! 今ふわっと香ったぞ! ワサビをすり下ろしてんな!? 何でワサビだ!」
谷「なにが?」
修「こっちは数週間前に本場の天然ワサビを食べてきたんだ! 匂いで分かるんだよ! それに、二品目もラーメンじゃないな! あの蒸し器は何を蒸してんだ!」
谷「…‥……はーい! 二品目がそろそろ出来上がるぞぉ!」
谷は修を無視して蒸し器に近づくと、アチアチと言いながら皿を取り出す。
谷「最後にワサビを乗っけて…… はいお待ちどうさま! 金目の蕪蒸し!」
修「だから辞めちまえって言ってんだよ、ラーメン屋をよ!」
谷「えっ?」
修「本気の『えっ?』か? ラーメン屋に入って出されたオススメがシチュー丼と蕪蒸しってのはどういうことなんだよバカ! どういう了見なんだ!」
谷「い、いやぁ、良い金目鯛が入ったもんだから……」
修「魚の仕入先を作ってる場合か! せめて出汁用の乾物屋の仕入先を作れ!」
谷「だってさぁ、俺の一番の得意料理なんだよ、蕪蒸し。良い白身魚が手に入ると作っちゃうんだよ…… とにかく美味いから食ってくれよぉ、なぁ? 百合根も使ってんだぜ」
修「金目鯛に本ワサビに百合根って、いくらすんだよこの蕪蒸しは! ったく、小料理屋か!」
文句が止まらない修であったが、淡雪の白、金目鯛の赤、ワサビの緑が織りなす上品な蕪蒸しを前に、よだれが止まらなかった。
修「くっそー、無駄に美味そうだ…… いただきます」
谷「召し上がりんこ」
修「………………次はないですよ?」
谷「……い、いやあの、どうぞ、召し上がれ」
修はそっと蕪蒸しに箸を伸ばした。絶妙に蒸された金目鯛の身は、箸を置くだけでホロッとほぐれ、和風出汁の餡と淡雪を身にまとったそれは、菱川師宣の見返り美人図を思わせる色気があった。
修は箸の上で、色気と香気を漂わせるその蕪蒸しを、静かに口の中へ入れた。
修「はふっ……」
淡雪と共に儚く溶けていく金目鯛の身は、旨味と甘味とを十分に口の中へと広げていく。しかしながら、だらけてしまいそうになる口の中を、ワサビがキュッとしめて整える。鼻に残るはワサビと金目鯛の芳醇な香り。まさに蕪蒸しだった。
修「………………」
谷「ど、どうだ? 美味いか修ちゃん?」
修「もうラーメン屋は終わりにしましょう、谷先輩」
谷「ってことは、美味かったのか?」
修「美味しゅうございました。素晴らしい作品でございました」
谷「さ、作品?」
修「ラーメンとはきれいサッパリ縁を切って、シチューと蕪蒸しの専門店ということで、新しい門出を‥」
谷「待ってくれよ修ちゃん! ラーメン食ってから判断してくれよ!」
修「…………なに? 食ってから判断してくれ? だったら端っからラーメンを出せってんだ! シチューと蕪蒸し作ってる場合じゃねぇんだよ、モヤシ湯がいて湯切りしてる場合か!」
谷「わ、分かった、分かったからちょっと待っててくれよ! すぐに醤油ラーメンを作るから!」
谷は慌てて周りをサッと片付けると、醤油ラーメンを作り始める。
修「ったく、さっきのモヤシは上に乗るんですか?」
谷「あぁ、あれはゴマと和えて‥」
修「トッピング用のモヤシでもないのか! 何がしたいんですか先輩は!」
谷「分かったって! いま出来るから! 丼ぶりにタレを入れて、スープを注いで…… ほ、ほら、湯切り! 今度は麺だぞ!」
小気味よく湯切りをする谷を、修は訝しげな顔をして見ていた。
谷「麺を入れて、ほぐして…… ネギとチャーシュー、ノリにメンマにゆで卵…… はい、醤油ラーメンお待ち!」
カウンター越しに出された谷特製の醤油ラーメン。見た目は悪くはなく、これぞ醤油ラーメンと言える出来だった。
修「なんだぁ、美味しそうなラーメンじゃないですか。出してくださいよ! 初めから! コレを!」
谷「そうだよな、悪い悪い」
そう言って笑顔を見せる谷であったが、明らかに引きつった笑顔だった。そしてよく見てみれば、少年のようだった瞳から輝きが失われ、暗く淀んでいる。
修「…………じゃ、じゃあ、あの、いただきます」
谷「はい、召し上がりんれぃ」
修「召し上りんこを捻じ伏せました?」
谷「おう、危ないとこだった」
修「なんだかなぁ……」
レンゲを手にした修は、ゆっくりとスープをすくい上げてみた。どこにも問題は見当たらない。しかし谷のあの表情はどういうことなんだ。修の頭にいろいろな考えが巡ったが、スープを飲めば分かることだと、修はすぅっと口へスープを流し入れた。
修「…………ングッ、辞めちまえ!」
谷「う、美味かったのか!」
修「マズイんだよバカ!」