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虹と翼と  作者: 零式章
第一幕人間界にて契約を
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終章 その後と約束と……

空を巨大な爆発が飲み込んだあの日以降、少女が愛した少年の行方は依然としてわからなかった。

少女は、ただ信じて待ちつづける。必ず帰ってくると約束したのだ、まだ数年果たされてないだけのこと。

あの少年のことだから、また二人で言い合いながらどこかで旅をしているのだろう。

今日も、少年が守った村には平和な時が流れている……。




――これは人に疎まれ化物に蔑まれ世界に嫌われた、人を嫌えず化物を蔑まず世界を愛した二人の物語。

世界にとってはとてもちっぽけな出来事、彼等にとっては流れ星のように駆け抜けた人生

最後に小さな幸福を望んだのは私のわがままでしょうか?

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