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プロローグ
最終話付近に残酷と思われる描写が入りますので一応の警告とさせていただきます
拙い文章ですが一時のお供になれば幸いです。
村を追い出され、崖っぷちに追い詰められた少年。
武器を持った兵士に追われる彼に誰一人味方しようとする者はおらず
その身に迫り来る矛先への恐怖から後退った。
――その拍子に足を滑らせ、少年は谷底へと転げ落ちる。
落ちた先……谷底で少年はまだ生きていた。
辛うじて死んでいなかったというべきか?
そして彼はこの日、世界の嫌われ者と出会う。
世界からみたら、とてもちっぽけな出会いだけれど
私にとってこの出会いこそが大きな始まりだった。