“紙切れ“
「はぁ?何言ってるんですか?」
ここで僕は畳み掛けるように自分の思いを伝える。
「君は20日後には死ぬ。そのつもりなんでしょ?」
「そうですけど…」
「だったら僕が20日の間に君の気持ちを“死にたい“から“生きたい“にする!“死にたくない“って思うくらい幸せにする!だからそれまで一緒にいよう!」
どう反応されるか…ドキドキしながら返答を待つ。その返答は意外にも早かった。
「分かりました。それくらいならいいですよ。ただし、年末までに私の気持ちが変わらなかったら…分かってますね?」
「もちろん分かってる。絶対変えてみせるから!」
良かった…受け入れてくれた…とりあえず一安心だ。でも本当の目的はそれじゃない。彼女…渚を幸せにして死なせないのが目標だ。安心している場合じゃない。これからどうするか考えないと。
そんなことを考えていると、渚がぼそっと言った。
「寒……」
今までのやり取りで、辺りはすっかり暗くなっていた。もう12月だ、流石に冬は寒い。どこか暖かい場所へ行こうかと考えていると、2人のお腹が同時になった。
「あっ…そういえば何も食べてない…」
それを聞いて僕は渚に提案する。
「じゃあまずは何か食べに行こっか!」
それに渚は戸惑いの表情を浮かべる。
「でも私、家にこもってから何もしてなかったせいでお金持ってないから…」
それに関してはもう策を打ってある。
「大丈夫!どうせ死ぬからって使ってなかったお金がここにあるから!」
「いいんですか……ありがとうございます。」
使い道のなかった“紙切れ“が“お金“になった瞬間だった。
4話目です!少し短いですが、うまくまとめるために短くしました!次からは字数も戻ると思います!引き続きこの作品をよろしくお願いします!




