追記、『あの五分間の出来事』
「アリネー!どうしよう!?私たち、やりすぎちゃったかな!?」
「あ、あ、あたしもわからないよ〜〜〜人生で初めてあんなことしたんだもん!早く、ルミィ!治療を!」
「あ、ああっ、そ、そうだよね!『神聖治療』!」
「ふぅ、見てみよう……どうやら大丈夫みたい。傷はすっかり治ってて、今はただ眠ってるだけ。」
「眠ってるの?『魂の鼓舞』でもう一回起こしてみようか?」
「う、ううん!ちがう!今のうちに、彼が寝てる間に服を着替えちゃおう!」
「うん!わ、わかった!」
ルミはその場で胸当てを外し始めた…
「えええっ!?ちょ、ちょっと待って!アスランくんが突然目を覚ましたらどうするの!?」
「だよね!?お兄ちゃんが目を覚まして、私たちの着替えを見ちゃったら、また気絶しちゃうんじゃ!?」
「ちがーう!!!問題はそこじゃないの!見られちゃうこと自体が問題なんだってば!!」
「うぅ……じゃあ、どうすればいいの?あっ、そうだ!アリネー、あなた『認知妨害魔法』使えるよね?」
「う、うん!あ、あたしが使う!でも、それって“見えなくなる”んじゃなくて、“気にならなくなる”だけだよ!?」
「わ、わかった!じゃあ、さっきのローブで彼の目を隠しちゃおう!これでダブルの保険になるでしょ!」
「うん、うん!それで行こう!」
アスランくんの処置を終えてから、あたしたちは部屋の隅で急いで着替えを始めた。この装備……機能は最高だけど、外に何か羽織らないと本当に使えない!それに──
「ルミィ!ここ、手が届かないんだ…外せない…手伝って!」
「わ、わかった!私の方も同じで…アリネー、お願い…」
よし、両方外せた……あっ、ああ、アスランくんはすぐそこにいるのに……同じ部屋なんだよ!?今目覚めたら──いや、でも認識阻害魔法かけてるし……
「アリネー、どうして途中で手を止めてるの?手伝おうか?」
「ちがうの!そ、それが…気になって仕方ないのよ!これ以上脱いだら全裸(実際はパンツあり)なんだよ!?目の前にアスランくんいるのに!」
「認識阻害魔法かけたし、頭にも布かけたでしょ!気にしないで早く!」
全裸(実際はパンツあり)のルミィがそう言ってくる……説得力ある。
「わ、わかった…」
ぐすっ、アスランくんがすぐそばにいるのに……で、でももうやるしかない!目をぎゅっと閉じて、最後の部分を脱いだ!全裸!あたしは今、全裸だ!(実際はパンツあり)アスランくんの目の前で!うわああああ!
「は、はい!手伝うね、アリネー……」
ルミィはもう神官服を着終わってる!本当にすごいよルミィ!メンタルの強さが段違いすぎる!
「ありがとう!……よしっ、着替え終わり!」
はあ……ついにこの“超恥ずかしいミッション”が完了した……
「じゃあ……お兄ちゃん、起こす?」
「うん……あ、そうだ。彼が何も言ってこなければ、さっきのことは“何もなかった”ことにしよう、いい?」
「う、うん…わ、わかった。アリネー、うっかりしゃべらないように気をつけてね。『嘘を見破る』がピリピリってなるから。」
「それはあたしの頭の中だけで鳴るやつだから!大丈夫!あたしが口に出さなきゃ誰にもバレない!」
「うん、じゃあ……お兄ちゃん、起こすよ…」




