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いつまでも甘くないから。愛は幸せのほんの一部よね。  作者: 朝山 みどり


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05 話し合い

三日後、ナタリーから連絡があった。ナタリーの部屋で三人で会いたいと。



エリザベスは部屋を訪ねた。二人が待っていた。




「お待たせしました」とエリザベスが席に着くと


「いえ、エリザベス来てくれてありがとう。話をしたい」とフレッドが答えた。


「いえ、こちらこそ、先日は逃げ帰ってしまって」と答えるエリザベスに


「みじめで耐えられなかったよね。ごめんね。フレッドに一目惚れして・・・・全力で奪い取りたかったの。フレッドも同じ気持ちだったみたいで・・・・」


「馬鹿なことを言わないでくれ。僕が愛しているのはエリザベスだ」とフレッドが言ったが、エリザベスは無視して


「お二人は結婚するんですね。おめでとうございます」


「いいの?」「いいのか?」


「愛し合ってるってナタリーが言ったわ」とエリザベスは単調に言った。


「そうよ」「それは・・・・エリザベス聞いてくれ」


「婚約は公にしてないですし、結ばれたなら不誠実なことは出来ないでしょ」とエリザベスは不誠実を強調して言った。



「そうよ。たまたま、あなたが先に出会っただけよ」とナタリーが言うが、エリザベスは返事をしなかった。


「不誠実・・・・・」とフレッドが呟く。


「ですから、祝福します」とエリザベスが言うと


ナタリーが


「さすがエリザベス。わかってくれるのね」と言った。


一方フレッドは

「不誠実・・・・あぁ・・・」と呟いていた。


「どうしたの?フレッド喜んでよ。結婚出来るのよ」とナタリーが腕を持って揺すった。



エリザベスは明るく

「フレッドさん、わたくしから部長へ報告しますね。うそはつけないから正確に。プロポーズされたことやナタリーさんのことも」


「やめてくれ・・・・それだと・・・・やめてくれ・・・・ナタリー!ナタリー別れてくれ」とフレッドがナタリーに縋った。


ナタリーは戸惑いながら


「どうしたの?エリザベスは身を引くのよ」と言った。



エリザベスは二人が言い合うのをしばらく見ていた。


するとフレッドが


「頼む、エリザベス。君が許してくれるなら、なんでもする」と言い出した。



「フレッド、いいじゃない。部長ってなに?関係ないでしょ。エリザベスよりナタリーが好きだって言えば」


「黙れ!」


フレッドの異様な態度にナタリーは少し怯えて、震える声で


「フレッド」と言ったがフレッドは返事をしなかった。


最初、嘲るように私を見ていたナタリーだったが、今は救いを求めるように私に目を向けている。


「それでは二人も別れて」


「え?!!」「それでいいのか?」


「そう、二人も別れるの。部長には友情で終わったと言うわ。誠実な方ですもの無理強いはしないわ」





「いやよ。離さないわ」とナタリーが言うが、エリザベスは無視して


「部長にはあなたが誠実に付き合ってくれて気が合ったと話すわ。すごくいい人でいい友人だとね。それ以上はなにも・・・・」


「感謝する」短くフレッドさんは答えた。やるべきことを理解した目をしていた。




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― 新着の感想 ―
フレッド、情けないな。 裏でコソコソせず、ナタリーが動くより早い段階で謝罪してればマシだったのに。 この期に及んで叔父の侯爵の怒りをかわすのに自力ではなく傷つけたエリザベスに頼るなんて、本当にだめな男…
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