第7話 日本へ帰還
翌朝
「じゃ、帰りますか。」
目的地は、自宅自室。
日時は、転移した日の、自分が家からでた時間の30分くらい後。
「たぶん、風呂入って、髭剃って、着替えてから出かけても間に合うはず。」
いったい何分余裕をもって俺は出かけたんだろう。
「それじゃ、日本へ!」
ーーー日本
とりあえず、面接すべく移動していると、界渡りに巻き込まれたあたりで、
じろじろ見てくる人が数人いた。
「無事?界渡りしたみたいでよかったよかった。
面接会場でばったりとか、しゃれにならん。」
ーーー面接終えて帰宅後
いや、面接の説明いらないでしょ?
世間話して終わりだ。
志望動機やらなんやら、履歴書に書いてあるし、
決まり切った問答繰り返すのも無駄ということらしい。
最近何かありましたか?には、転移したとも言えないから、
体力つくようにランニングを始めましたとだけ。
あっちで、歩き回ったし、体力ついたろう。
でもって帰宅後。
「デビルサーチ!」
悪意探査してみた。
「?
いっぱい出た。
人、だよな?
ちょっと変えよう。
俺に対しての悪意探査と。
デビルサーチ!」
ごく少数を残して、反応が消えた。
「この人数が俺に悪意を・・・
なんかしたっけ?
とりあえず、グー〇ルマップと見比べて、どこにいる奴なのか調べよっと。」
結果、知らない人ばっかだったので、サーチ&収納。
「こっちでも出来た。
ま、知らない人だし、野盗扱いで。気にしない気にしない。
とりあえずは、寝る前に探索するのを日課にしよう。」
「こっちで悪・即・斬とかやったら、デ〇ノートぽくなって、まずいことになりそう。
なんか、神様みたいな管理者がいそう。
異世界あったし、帰ってこれたし、魔法使えるし。
絶対いる、羽目外したらバトル発展とか、ドラゴン〇ールみたいになったら面倒だし。
ま、許せないなと思ったらやっちゃえばいいか。
で、向こうに行けるかだけど。
行ってどうする?
向こうの金使えないから、こっちでの就職は必須。
向こうへは、調味料もちこんで売ればいいか。
安泰安泰。
あっ、王都からの調査員、どうしよう。
やばそうなら逃げればいいか。」
ーーー買い物後
「よし、一通り調味料買ったし、他にもいろいろ収納に入れたし、
なんなら、家の中のもの、ベッド残して全部入れたし。
とりあえずは、また30分後の時間に戻ってくるとして、
行きますか。」
ばったり会うとどうなるかわからず怖いので、いなくなってからある程度した時間に
帰るように、時計を確認して計画する。
---冒険者組合
「また来たはいいけど、就職したらそんなにこれないよな。
どこかに家を借りるか?転移できるから、都を出て、毎回、外から来ましたってしようか。
とりあえず、調査員に会ってどうかるか次第だ。」
---領都調査員との面談
「向こうでどんな仕事をされていましたか?」
「学生でした。」
「どんな知識を持たれていますか?」
「暫くこちらで生活させてもらいましたが、食事の改善以外は何も思いつかなかったですね。」
「食事、ですか?」
「はい。向こうで暮らしていた国は、美食を追求していたので、
こっちの単調な味付けがストレスになってます。
家庭用の調味料が充実していたので、一般家庭の料理もおいしかったのです。
調味料、探したんですけど、辛くするぐらいしか変化させられなかったので残念です。」
とりあえず今は、一所懸命勉強して、薬草採取しながら、調味料になるものかないかの探索
もおこなっています。
何も進展ありませんけど。
ま、あれば今頃食卓にありそうですけど。
役に立ちそうな力も知識もなくてもうしわけありません。」
調査員2人は顔を見合わせて苦笑したのち、いろいろな質問をしてきて、
その都度答えるというのを半日ほど実施して、面談は終了。
結果、ここの組合で討伐要因として活動を始めたこともあり、このまま領都住まいで良いことになった。
「これからもお世話になります。
領都内に住まなくちゃいけないとかあったりしますか?」
「いえ、どこに住まわれるか自由ですが、どこかの町か村に当てが?」
「とりあえず、森が国の管理外と聞いたので、そこでのんびりしようかなと。」
「森?野生に戻るのですか?」
「野生に戻る、というのが何のことかわからないけど、
小屋作って、畑作って、のんびり過ごして、たまにここにお金稼ぎに来る、
そんな感じ?」
「まあ、自由ですといったからには止めませんが、大丈夫ですか?」
「こう見えて、強いんですよ。大丈夫です。」
「では、来た時は溜まっている討伐をたくさん受けてくださいね。」
「ちょくちょく狩る予定なので、そんなに溜まらないと思いますけどね。
今も少ないですよね?他の人の仕事が減らない程度には残してると思います。
主に森の奥で狩ってるんで、強い魔物に追われて出てくる魔物がいなくなる程度かと。」
「そ、そうですか。じゃあ魔物素材とか覚えておくといいかもしれないですね。」
「勉強済みです。素材も直接解体場におろしてますよ?」
「どうりで。あっ、なんか最近潤っているからどうしたんだろうって。」
「それでは、みなさん長くお世話になりました。また来る時にお菓子持ってきますね。」
ーーー森の奥地
「さて。当分はテントでいいか。帰るから立てる必要ないか。
何が必要か。
まずは家。建築資材用の木材。
シャドーハンドで木を伐採して、タイムワールドで乾燥。
今日はこの作業だけでいいか。
帰って、家の建て方とか畑の作り方をネットで調べようっと。」
建築予定地、畑予定地の木を伐採乾燥後に収容。
「終わった。帰ろう。時空魔法!」
【テーマソング(YouTubeショート)】
アドベンチャーワールド
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