№4 お風呂やで
お風呂大好きっ子です。
以前も書いたと思うが、作者は自慢ではないが大変お風呂好きだ・・・何故って、そこにお風呂があるから、うら若き女子のムフフを妄想すると、ほら、胸の高まりを感じるだろう。
それは男子の夢なのだから。
せめて文の中では、妄想暴走爆走天国したい。
そんな訳で、早速、お風呂場にいってみよう。
シャロットと莉子は湯船に浸かっている。
勿論、一般家庭のお風呂なので、浴槽は軽く動けば肌と肌がぶつかる距離だ。
・・・なんで、うら若き乙女たちが一緒に風呂にはいっているかって?諸君、そんなことはどうでもいい事だろう。今ここにお風呂シーンがあることが何よりの馳走なのだから・・・
あえて言うならば、前作から脈々と続くハレム混浴文化の名残りなのだ。だからこちとらいたって、2人が一緒にお風呂に入るはごく自然の流れなのである。理不尽などで全くない。
御託はいい?ああ、間違いない。では、本編へと戻る。
こほん。
脱衣所のカゴには、2人が脱いだ制服と下着がある。
シャロットはきちんと服を折りたたんで整えて置いている。
莉子はぞっくりとたたんでポイしている・・・互いの性格というやつだ。
そこへ忍び寄る影。
ギィ、ガチャっ。
(静かに・・・音を最小限に、最速でっ)
絵里は瞳孔ガン開きのまっしぐらにカゴの前までやって来る。
「気持ちいいね~」
「そうだな」
擦りガラスの扉むこうから姉たちの声が聞こえる。
(迅速に、かつ、最短でげっとする!)
絵里はシャロットの下着をむんずと掴むと、顔に押しあてその香りを存分に楽しんだ。
「んー、ナイス・スメル!」
鼻から胸いっぱいに吸い込み、至福の表情を見せる。
「はあ、はふあ、はあ」
絵里の背徳の冒険は続く。
「さっ、シャロ、パイセン、背中でも流そうか」
莉子は立ちあがった。
彼女の成長過程の小ぶりな胸が揺れ、若い肌が湯をはじく。
「いや、アタシは・・・」
シャロットは遠慮する。
「こっちに来て、緊張の連続で疲れたでしょ。少しリラックスしてよ」
「そうか?分かった」
「ここに座って」
莉子は椅子を指さし、石鹸を右手に持つ。
ばしゃり。
シャロットは立ちあがる。
真っ白な透き通る肌に、莉子より大きい整ったCカップのお胸がたゆんと揺れる。
「はぁ、外人さんの肌~真っ白ね」
「ガイジンさん?」
「・・・異国の人って意味」
「ふーん」
「じゃ、背中洗います」
「ああ」
ごしごし。
莉子は石鹸を泡立て優しい手つきで、シャロットの背中を擦る(決して卑猥にも読めるが、卑猥な意味ではない断じて)
「シャロ・・・」
莉子はじっと彼女の背中を見つめる。
「ん?」
「あなたきっとモテるわよ」
「何を急に?」
「私が、あなただったら、放っておかないもん」
莉子はシャロットを眩しそうに見る。
「・・・アタシは康治だけでいい」
ぽつりシャロットは呟いた。
「ははは、うん。そういうと思った」
莉子は笑う。
そんな時、
「げしょ、げしょ」
ガサッ!
(しまった!)
脱衣所で大きな声と物音がする。
絵里がシャロットの匂いに狂喜乱舞し、よろめいたのだった。
「誰っ!」
莉子が叫ぶ。
(どうする?どうする?絵里・・・!・・・こうなったら、一挙両得戦法っ)
絵里の防御本能ともいうべき頭脳がフル回転する。
「あたくしよ~莉子姉はいるよ~」
(妹が姉と同じお風呂に入る。これ至極当然のこと也)
「ちょっ、何言ってんのよ。狭いでしょ」
「はあはあはあ、絵里をのけものだなんて、ズルイにも程があるわ」
(そうだ!そうなのだ!間違いない!)
「・・・自重しなさい」
「いやっ、いやです!一緒に入ります!入るのだ!」
絵里は即座に真裸になった。
「シャロ姉様っ!」
未開の扉を開け、猫まっしぐらに獲物に目がけて跳んだ。
「あはー夢の世界へGOっ!」
「絵里、私たち先にあがるわよ」
ダイブした絵里の目の前には、身体にタオルを巻いた2人の姿。
「眼福っ!しかし、あたくしの瞳はそれ以上のモノを欲している・・・うーん、いけずう」
妹は無念の言葉を言いながら頭から浴槽に入った。
「おい、大丈夫なのか」
「いいの、いいの行くわよ~」
2人はお風呂をあがった。
「うーん、いけずう~」
絵里の魂の声が風呂場に反響する。
えりざりりぃもんすたー。