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№7 K3とゆかいな仲間たち出陣

 ひょんなことから。


「では、行くぞ」

 シャロットは先陣をきって歩き出す。

「・・・・・・」

 数歩を歩いたところで彼女は振り返る。

「どうした?」

 シャロットは怪訝そうな顔をみせるが、またみんなも困惑していた。

「・・・どうしたって・・・誰がバンドメンバーとして行くんだよ」

 康治は尋ねる。

「ん?みんなに決まっているだろ」

「はあ?」

 康治、絵馬、圭は同時に言った。

「俺・・・楽器なんて出来ないぞ」と康治。

「俺も」と絵馬。

「左右に同じ」と圭。

「いや」

 露利田が手でナシの流れを制する。

「部長?」

「私はシンセとドラムが出来る。皆の衆はエアで楽器をやるんだ」

「エア?」

 康治は聞き直した。

「そうだノリノリでな・・・女子たちは勿論アイドルでお願いする」

「わかった・・・もとより私たちはあいどるだ」

 シャロットは胸を張った。

「のりかかった舟ね」

 莉子は渋々頷いた。

「はうっ!アイドル?」

 ホランは寝耳に水の話に、ブルブルと震えている。


 ポンと震えるホランに手が置かれる。

「康治君」

 康治はにこっと優しく微笑んだ。

「大丈夫ホランさんは、メロンたんにくりそつだからっ!」

 そう言い、サムアップした。

「はあ」

(ナニソレ意味わかない・・・けど)

 ぐっと両拳に彼女は力を込める。

「やってみる」

 下げていた視線をあげる。

 莉子とシャロットが力強く頷いた。


「んじゃ、K(康治)3と愉快な仲間たち!行くよ~」

 莉子は右手を高くあげる。

「はいっ!」

「おうっ!」

 沖福メンバーは叫ぶ。


「ははは、愉快な仲間たちか」

 圭は思わず、そのネーミングに苦笑する。

「だけど、悪くない」

 絵馬も笑う。

「その通り」

 部長は頷いた。

「ああ」

 康治たちは歩きだしたステージへと。

 


 いくぞっ。

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