やさしい空
「同じ空の下にいるから大丈夫」
明け方まで続いた電話
1日の終わりを告げる言葉
今日も眠れそうにないな
光差し込むカーテンを開けたら
澄んだ空に飛ぶ鳥に
ちょっとした嫉妬を感じた
寝不足で眩しい
手の軒作って
遠くに見る入道雲
白い縁取りが映える
逢いたいと思うのは自分だけかな
このまま終わりが始まるんじゃないかな
同じ空を見てると信じたい
ひとりで夢見てたら許さないから
西に沈みかけた太陽に抗う紅の
ひとときの雨
腫れぼったい目に落ちた
心と一緒に泣いてくれる
走り出すスニーカーに散る水たまり
空が映る
行き場をなくしたクラウン
水面は凪
思いがけずのカラフルな色
顔を上げてにやけ出す
七色の五線譜に音をのせて
花唄つくる
東から紫に浸食されてく
音符がいつしか星へと変わる
流れ落ち消えていく星に
願い事をする気はない
同じ空の下にいるからの言葉が
信じられる自分を
今日が終わるときに明日を始めよう
そして
週末には自分の足で逢いに行こう