4.改稿①伝えきれなかったこと
<前回までのあらすじ>
短編が完成したので投稿しました。
投稿後、「セレスティアは幸せになれたのか?」というご心配を感想でいただきました。
も、申し訳ありませんでした……。
設定としてはこうだったのです。
・ヒカリエルは成長体の姿で地上に同行することが可能。
・ただし天使であるヒカリエルが地上にとどまるためにはセレスティアから善行エネルギー(本文では『マナ』)を供給されなければならない。
・善行エネルギーが切れるとヒカリエルは天界に戻る。
・ヒカリエルはセレスティアから善行エネルギーを得るのは無理だと考えていた。
ここから、ヒカリエルの成長体の姿を見たセレスティアが一念発起し、善行エネルギーを供給するためにありとあらゆる善行を積む、というのがエピローグ的な部分であり、そのうえで最後の台詞↓
>「まだよ、ヒカリエル……わたくしもっとこの世界を善くできますわ。……だから、……」
からの、タイトル『ループを止めるな!』につながります。(自作品の解説って恥ずかしいな!!!)
「正史」にふさわしい実績を作ってしまった時点でセレスティアのループは解除されるのですが、
まだ一緒にいたいからもう一度ループさせろ!! 次の65年でもっと実績作るから!!!
という自己中&我儘な性格なおってないよオチでした。
ご心配いただいた感想を見るに、エピローグ時点でヒカリエルが地上に同行しているというのが伝わっていなかったのが反省点です。
たしかに改稿前の本文だと、セレスティアは「次の次の人生」でヒカリエルが地上にとどまれるだけの善行エネルギーを集めるために、「次の人生」で善行を積んだ、とも読めるのです。
その場合、「正史」たりえる人生を送ったセレスティアをわざわざループさせるのか? って話になりますもんね…。
作者の頭の中にあるものを、過不足なく読者の方々に伝えられるか。
小説ってやっぱり難しいなと思いました。
うまく伝わらなかった原因ははっきりしています。
冒頭で書いた設定(善行エネルギーがあればヒカリエルは地上についていける)を、一文に圧縮してしまったからです。
改稿前には、設定を説明していたのは、ヒカリエルのこの一言だけでした。
>君がきちんと善い行いをすれば、そのときに生みだされるマナで地上にとどまることも可能だけど――」
これは『ループを止めるな!』の執筆の中で一番悩んで、何度も何度も書き直して、この一文になりました。
「善行エネルギー」をどう説明しようか色々考えた末に「マナ」に置き換え、これなら「天使のご飯(ないと地上にいられない)」感が出るかな?と思ったのですが、この単語選びもリアルタイム感が少なく、混乱させる一因だったかもしれません。
「何か方法はないの?」「善行エネルギーを供給してくれれば地上にいられるけど、エネルギーが切れたら天界に戻っちゃうよ」「善行エネルギー?」「君がいいことをしたときに生まれるよ」みたいな会話を挟んでじっくり説明すると一番わかりやすいだろうなと思いつつ。
「セレスティアがガチ一目惚れした」という臨場感を出すためにはセレスティアに冷静な言葉を語らせるわけにはいかなかったのです。
セレスティアはヒカリエルの成長体に心を射抜かれてから何もしゃべりません。ただただ見惚れています。
ヒカリエルは、顔を覗き込まれただけで失神しかけるレベルの神々しいイケメン、65年も「見てるだけで幸せ♡」状態になる、一緒にいるためにあらゆる努力を払えるイケメンです。
と、いうのも、伝わらなければしょうがないんですが!
次回、一か月たってからようやく改稿しました。




