1.プロローグ
USBが起動しなくなった記念の新作です。記念じゃねぇよ!ちくしょう!
評価。それは人という種族にのみ存在する、成績だったり生活態度だったり、人同士の順位、優劣を付けるための絶対不変の機能である。
仕事ができれば有能、出来なければ無能。
テストの点が高ければすごい、低ければダメ。
性格が良ければ好かれ、悪ければ嫌われる。
かっこよければ可愛ければ愛され、キモければブスだったら嫌われ避けられる。
どこの誰が創り出したかもわからない評価というシステムには、このようなある一定の基準が存在している。
しかし、有名人にはアンチ、コンピュータにはウイルスといったものが存在しているように、
どんなに精巧に練られたシステムにも反乱分子と呼ぶべき不確定要素が存在している。
仕事ができすぎると、テストの点が良すぎると、性格が良すぎると、かっこよすぎると、可愛すぎると自分が知らない誰かに知らぬ間に恨まれ、妬まれる。
もしも、容姿性格成績などの全てにおいて完璧な人に反乱分子や不確定要素が現れたとしても、不確定要素にすら付け入る隙を与えることが無いだろう。
しかしそんなすべてが揃った完璧な人間などほとんど存在しない。何かしら人には足りない部分が存在するはずなのだ。
もしも99パーセント完璧な人に存在している欠点がドジだったり忘れっぽかったりといった程度のものならば、その欠点ですらただ愛される要素になるだけだろう。
そうして愛されている人はドジっ子や天然などと呼ばれるようになる。
しかし、99パーセント中完璧な人に足りない1パーセントが内気だったりコミュニケーション能力が足りないというものだとしたらどうなるか、簡単な話だ。
いじめ、排除の対象となる。出る杭は打たれるというが、突出した杭は抜かれるか出ることができなくなってしまう位打ち込まれてしまうもの。
しかし、突出した杭が打たれるようなことはきっと大人になってから経験する実力社会では存在しないようなことだろう。
ブラック企業に勤めるようなことになったりしなければ、突出した杭は打ってもそれ以上刺さらないくらい堅牢になる。
しかし、人が必ず一番最初に経験しなければいけない社会である学生時代は権力社会じゃなく影響力社会だ。
あの人が言っていたから、その人のこんな話を聞いたから、あなたは周りと違うから。
クラスに1人だけ居た外国人、極端に小さい同級生、まんまるに太ったクラスメイト。
珍しいのか異端なのか、チビなのか可愛いなのか、デブなのかぽっちゃりなのか、これらを分けるのは全て影響力を持った人間。
昔、影響力がなかったせいで排除の対象となった日裏静哉は日常でひたすらに平凡を目指して、影響力を欲した神代光生はモデルになった。
よーっし、書き溜め放出するぞー?
…あれ、あれ?開けない…?え?そんな…。1分、1分間だけでいいから起動してくれよ!そうしたらワードを開けるからさぁ!!
ってことで諦めて書いた新作です。