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先生のために咲く花  作者: ムラカワアオイ
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いい日旅立ち

鳥取に到着。大きな駅だなぁ。私と吉本さんはスーパーはくとを写真に納めた。ふうう。いいねぇ山陰。来た。見た。撮った。いい空気だ。改札へと、三人は行く。そして、タクシー乗り場。

「吉本さん、タクシー、デッサンしませんか」

「そうやな」

描く描く描く。タクシーを夢中に描く。我聞はトイレへ行った。私、今日、死んでもいいや。空気がうまい。タクシー、タクシー。小一時間ばかりデッサン。そして、撮影。フィルムの現像、そろそろしなくちゃな。えっと、今日からのお宿が、鳥取シティホテルさんで、駅から近くて歩いて行ける距離か。歩こうか。我聞は、笑いながら、

「歩きましょう。僕がお守りいたします」

と、私に言った。吉本さんと我聞と歩く。へえ、おしゃれな商店街だ。いいなぁ、鳥取。タバコ屋さんの看板も昭和な感じだ。おしゃれー。歩く、歩く、歩く。おっ、シティホテルだ。時計台が名物と師匠から聞いたことがある。早速、チェックイン。背の低い、おじさんがフロント。

「いらっしゃいませ」

「予約をしておりました、吉本、我聞、前田です」

「ありがとうございます。お部屋のほう、7階になっております」

キーを三つ、もらう。今日も快晴。お部屋の中に入ると、携帯に師匠からの留守電あり。うれしい。

『陽子さん、いい旅になっておりますか。アトリエの皆さん、元気ですよ。デッサン、楽しんでくださいね』

と。師匠。本当に偉大な画家だ。おごりもない、自慢話もしない、ごくごく自然に生きておられ、絵を選択した唯一無二の人。私は、師匠にメールを打って、シャワーを浴びた。よっしゃ、砂丘へ行こう、珍道中。

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