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先生のために咲く花  作者: ムラカワアオイ
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バスに揺られて、ホテルへ帰る。収穫の多い一日になったな。ガッツのお姉さん、ありがとうございます。お好み焼きのデッサンは私の宝です。我聞と吉本さんは、ニコニコと話している。私は車窓を眺める。台風か。そんななか、バスを運転できる運転手さんってすごいよなぁ。昔、吉本さんに聞いたけど、アイルトンセナさんって、ミリ単位でアクセル、ブレーキ、クラッチを踏めるんだな。セナ足とよく、吉本さんは笑顔で話してくれた。

『姫路駅前通過します。台風のため、座席が揺れる場合がございますので、ご注意ください』

ほんとだ、強風だ。雨もざあざあ降ってきた。姫路駅、きれいだな。大きいな。私もホテルに着くまで、寝てしまおう。寝落ち。コンテストは落ちなきゃいいけれど。


網干シティホテルに到着。フロントのお姉さんと談笑。

「画家さんなのですね」

「はい、まだ、プロではないですけれど」

「姫路の画家さんで、名前はお忘れしましたが、モントリオール国際芸術祭にご招待され方がいっらしゃるみたいですよ」

「へえ。そうなんだ。私も頑張ります」

すると、吉本さんが、またかよ、煙草を吸って、意味ありげに笑う。

「フロントのお姉さんきれいよな。お好み焼き屋さんのお姉さん、めっちゃかわいいやん」

「あなた、もうすぐパパになるんでしょ。美穂にチクっちゃいますよ」

「嘘、嘘、冗談冗談。話変わるけど、我聞と陽子は付き合ってるんか」

「ぜ、絶対にないです。私のファンらしいけど、我聞は良き友人ですよ。ただ、それだけです」

「ふうん。わかった。お好み焼き、今日、俺がおごっちゃるわ」

「ありがとうございます」

そうすると、我聞が、バタバタと汗をかき、走ってきた。変な奴。でも、我聞、優しい奴だもんなぁ。

「よ、陽子さん、ごはんにしましょう」

「あいよ」

私達三人はエレベーターに乗り込み、ガッツのお姉さんと楽しい食事を。明日はどこへ行くのやら。

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