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先生のために咲く花  作者: ムラカワアオイ
11/23

笑顔の行方

「陽子」

「陽子さん」

「何」

「飯にするぞ」

「二階にお好み焼き屋さんがあるんです。さっき、フロントで聞きました」

私達三人はエレベーターへ。二階を目指す。ああ、お腹すいた。おお、美味しそうなにおい。お好み焼き屋さんの、暖簾には『ガッツ』と印字。いいね。ガッツだ。来店。

「いらっしゃいませ。お三人様ですか」

「はい」

と答える吉本さん。とても、優しそうなお姉さんが、水を私たちに入れてくれた。クーラーも入れてくれた。そうだ、お好み焼きをデッサンしよう。バックに入れてあった、鉛筆と画用紙を取り出す。我聞は嬉しそうにお姉さんと会話。吉本さんは、美穂にメールを打っている。こんなに幸せなのに。いいことだ。すると。

「もしかして、姫路、初めてですか」

「はい、私、新幹線に乗るのも、生まれて初めてなんです」

「そうなんですね。もしかして、お城へ行かれましたか」

「はい、大きく素敵でした。凄い」

「もしかして、ハゲの不審者はいませんでしたか」

「い、いました。怖かったですよ」

お姉さんは、アイスコーヒーまで入れてくれた。吉本さんは笑顔で、赤ちゃんは順調や、と何度も繰り返し、幸福者。我聞は、汗だくになって、お好み焼きを食べている。私も、いただくとしよう。

「いただきまーす」

ほ、本当に美味い、美味しい。うわ、こんなに美味しいお好み焼き、人生で初めてだ。

「めちゃ、美味いですよ」

吉本さんはお姉さんと嬉しそうに言葉を交わす。お姉さんはお辞儀までしてくれて、

「ありがとうございます」

と。笑顔。ほんと、美味しい。マヨネーズもかけてみた。こんなに美味しいお好み焼き。最高、網干シティホテル、ガッツ、お好み焼き。

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