表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
先生のために咲く花  作者: ムラカワアオイ
10/23

夕暮れ過ぎて

姫路駅でタクシーから降りる。さっきの、男、なんだったんだ。もう、怖いよ。まさに珍道中だ。電話。吉本さんから。

『陽子、大丈夫か』

『い、今、駅です』

『駅のどこや』

『北口ってところです』

『わかった。俺と我聞もすぐ行くわ』

北口にはバス乗り場。姫路の移動は、電車バス。お城を背景にした人間関係。悩みの相談、校長先生。姫路はなんだか、謎だらけ。ひーひーっふ。このこいけるんちゃうん。勘違いもほどほどにせいよ。

「陽子さんの絵は走っています」

師匠の言葉通りだな。缶コーヒーを飲もう。自販機にてカフェオレ。まだ、蒸し暑い。ここからも姫路城が、よく見える。大きいな。そうこうすると、吉本さんと我聞が、スーツケースを三つ、抱えて、立っていた。

「いきなりでびっくりしましたよ。さっきの痴漢ですか」

「ようわからん」

「陽子さん、ほっときましょう。僕も一応、元警察官ですし」

「わ、わかった」


再び、タクシーに乗る、私達。行先は、『網干シティホテル』。今日の宿だ。西へと走っていくタクシー。運転手さんはこう、言った。

「姫路、言うたら、そうやな。書写山、いう山がある。そこ、行きなはったら」

「ああ、書写山な。円教寺のある、山やな」

「そうそう、映画のロケもやってはるよ」

すごいな、姫路。網干に到着。精算を済ます、吉本さん。

「おおきに」

「こちらこそ」

早速、チェックイン。シングル喫煙三人。それにしても、吉本さんも我聞も煙草好きだな。早速、喫煙所で、くたくたになっている。私は受付のお姉さんに話してみる。

「姫路って、どこか絵になる場所ありますか」

「そうでございますね。ううん、書写山円教寺、名古山、お城、手柄山、セントラルパークといった、ところでしょうか」

「へえ」

私はこのお姉さんと笑顔で話す。さっきのことは忘れよう。二階に、お好み焼き屋さんがあるんだな。行ってみよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ