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望郷の空  作者: くましょ
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もう朝とも昼ともつかない時刻、由梨は目をさました。

ぼーっとしながら紅茶を入れ、着替えもそこそこにテレビを点けた。どこかのイベントが映っている。

なんだか見慣れた風景。うっ、と由梨は頭を抑えた。

生まれ育った地元の風景。楽しかった思い出が一気に駆け巡り、気付けば由梨は泣いていた。久しぶりに泣いていた。

感情が出たことさえ、何ヶ月ぶりだろうか。


テレビを消すと、すぐ横に重ねた手紙が目に入った。

幼なじみや友達が気にかけてくれて定期的に送ってくれたもの。

返事は書いているのだが、自分という感情を殺して生きてきた由梨は、なんて返事していたのかはあまり覚えていなかった。

久しぶりに封筒をあける。

由梨の心はもう安堵しかなかった。

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