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『簡単にロイのデレを想像(妄想)してみたらこうなった』


ロイが赤井様に勉強を教わり始めた頃を妄想


隠れテーマが『執着』だったり。


昨日は赤井様から簡単な天気の成り立ちを教わった

雨が何故降るのか、何故雪は降るのか、何故雷が鳴るのか

どれもこれも難しくて、だけどなんとなく分かるのも、赤井様から色々教わっていたからだろう

また木の皮を補充して、後でゆっくりと詳しく聞こうと思う

赤井様は遠まわしにしか教えてくれないけど、それがあの方の考えで

俺たちの事を思ってだというのは分かるから


だから俺は赤井様の言葉を1つも逃さないように聞いて、その知識を自分のものにしなければいけない


こういう時、人間の使う文字を作っておいて良かったと心底思った


どうして天気なのか、それは赤井様が空を見るのが好きだから


赤井様の好きなものを知りたいと思ったから


赤井様は勉強にしたって仕事にしたって、知りたいと思ったりやりたいと思ったり

そういう意欲が次に進むんだと言っていたから


知りたい、赤井様の事が




俺の父であり、神である赤井様



赤井様の全てを知りたいと思うのは、我儘な事だろうか?



『ロイさん』


ほら、今日も優しくて暖かい声がする


『今日は何が知りたいですか?』


あなたの全て・・・


いや・・・今はただ


あなたの一番傍で、その声を聞くだけにしようか


温かい手が頭を撫でる感触に、ほう、と体の力が抜けていく


『おやおや、今日はなんだか・・・甘えん坊ですね』


俺が甘えるのはあなただけ


父であり神である、赤井様だけです。






【原作者Lizreel様のアンサーSS】


『おやおや、今日はなんだか……甘えん坊ですね』

 俺が甘えるのはあなただけ。父であり神である、赤井様だけです。

 きっと――。

声には出さずとも、俺の心はいつもあなたに届いている。あなたはいつも、俺たちを見守ってくださる。

 何故ならあなたは造物主。最初の日にあって、そして最後に在る偉大なるもの。

 どうして永遠を歩むあなたの孤独を、御心を俺に見せて下さらない。

あなたと俺の間には決して乗り越えることのできない境があって、俺はあなたの神体にこうして触れることができるのに、あなたの体温を感じることもできるのに、その存在はあまりにも遠い。


 一人、夜を過ごすと悲しくなることがある。


 俺はどれだけあなたに近づこうとして神の叡智を学んで、強くなろうと足掻いても、あなたは絶対に俺を置き去りにしてゆくんだ。

 俺たちはあなたの歩む道についてゆくことができない――。


 俺が人間だから。あなたが、神様だから。俺たちの関係は、出会ったときから決まっている。


 もし、あなたが許してくださるなら。あなたが人に課した命の運命さだめから俺を解き放ってくださるなら。俺はかたときも離れずあなたの後を追って、息絶えるその瞬間まで、あなたとあなたの築き上げようとしている世界の為に尽くすつもりでいるのに。


 知らず、涙が溢れてきた。ここで泣いてはいけない。彼は全てを御覧になっている。

「も、申し訳ありません。俺、今日どうかしてて……祝福、ありがとうございました。今夜は早く休みます」


 涙が頬を伝ってしまう前に、俺はここから離れなければならない。彼は昼も夜もなく働き、様々な仕事を抱えていらっしゃる。俺ごときが心配をかけてはいけない。しかし、赤井様は俺を抱きすくめてくださった。圧倒的な癒しの力が注がれる……。

 まさか、俺の思いを全部見通して――?


『ロイさん……私と共に、来たいですか?』


 赤井様が、俺を試すかのように。低い声でただ、俺の全てを赦すように、そう仰った。

 俺の呼吸が止まり、全身の筋肉がこわばる。どこに、とは聞けない。どこにでもついてゆく、彼と共にならば、何があっても恐れはしない。


「はい……つれていってください。お願いします」

 俺はみすぼらしくならないように、哀れに聞こえないように声を整え、背を正してゆっくりと彼を見上げた。身長の差は縮まっても、昔も今も変わらない、地上のどこにもない色、俺がこの世で最も美しいと感じる彼の赤い瞳――。


「お願いします、神様。人の願いをかなえてください」

『あなたの心はよく分かりました。いつか、そのような日が来るかもしれません。そのときまで。私の往く場所にあなたがついてくることができるように』

 彼は俺に微笑みかけ、涙を拭ってくださった。


『しっかりと備えておきなさい』



END




Lizreel様のアンサー小説の素晴らしさに全私が泣いた


胸がきゅるるん、と、隠れテーマに合ったアンサー小説に高鳴りました。


Lizreel様は私の勝手に考えた隠れテーマなんて知らない筈なのにっ

なんて、恐ろしいお方なのっ


私も精進してもっと素晴らしい小説を書けるようにならねばっっ

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