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異世界インタビュー ~転移者の世界の歴史  作者: ほすてふ


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028 そして1

 ええと、電気の話をしようとしていたんですが、どうも詳細は要らないかなということになりました。需要か必要が出たら改めてすることになりました。

 なので、食べ物の話をしようと思います。


 食べ物の歴史は、保存と輸送の歴史であると思います。


 もちろん調達も大事なんですけど。

 それは農業の方で結構話しましたので。


 食べ物が食べられなくなるというのはどういう状況だと思いますか?

 あ、保存に失敗するという意味で。


「腐る、痛む、虫やネズミなどに食われる、といったところか」


 そうですね。


 そのうち、腐ると痛むはほぼ、以前少し触れた病の原因となる小生物と似たようなものの仕業だということがわかりました。


 はい。そうなんです。


 それまでは経験則でやってきた対策に裏付けが出来たんですね。

 さらに、発酵、お酒やチーズができるやつですね。あれも同様だとわかりました。腐食と同じメカニズムだということですね。


 あ、やっぱり驚いた。

 驚いてくれると思ってました。気持ちー。


 すみませんすみません。


 えーと、はい、事実ですね。

 つまり小生物の種類の違いなんです。


 お酒やチーズなどの発酵食品を作っている場所では、小生物のもとをそれらの食材にまぜこんで、小生物にとって都合のいい環境を作っているんですよ。

 それで活動しやすい状態を維持することで食材を変化させているわけです。

 これを経験則で遥か昔から続けてきたんですね。すごいですよね。


 え、それでしたら情報管理と自分の護衛を固めていただいて……はい。お願いします。


 それでですね、その小生物が、作り変えるものが毒性があれば痛むとか腐るとか呼んだわけです。


 この小生物はそれぞれにしっかり活動する条件が違います。

 さらに、小生物同士も食い合ったりするので、進入を防ぐ必要もあったりですね。


 経験として知られているだろうことではありますが、湿度、温度が主な条件ですね。適度な湿度と適度な温度があると、我々の食料を食べて増えるわけです。そして食料を変質させる。


 例外的なものもあって無条件に安心してよくないんですけどね。


 それでも多くの小生物に共通するのは、熱に弱いこと。だから火を通します。

 そして、温度を下げると繁殖が抑えられます。水が氷になる温度よりずっと下げるとほとんど動かなくなります。

 そしてある程度の湿度がないと生きていけない小生物も多いです。なので、水場近くに置いていると腐りやすいし、乾燥させると腐りにくいですね。



 という基本的な知識を頭に入れてもらいまして。

 保存用の加工についておさらいをしてみましょう。


 まずは干物ですね。

 乾燥させましたね。


 燻製。

 熱を与えてさらに水けを飛ばしましたね。


 焼き固める。

 水分を飛ばしていますね。


 塩漬け。

 塩は食材から水分を抜く機能があります。さらに、塩自体にも一部の小生物を攻撃する効果があります。


 雪の下に埋める。氷室。凍結。

 温度を極端に下げました。


 砂糖漬け、砂糖煮。

 砂糖にも水分を抜く機能があります。

 ただ、砂糖の成分は別の小生物によってお酒に変化することもあります。


 発酵食品。

 腐らせるのと別の小生物がいるので、腐らせる小生物が近寄らなかったり、すでに腐らせる小生物とは別の物質に変化してるので腐りにくいです。


 酢漬け。

 酢は発酵食品で、一部の小生物を殺してくれるので、それに漬けることで保存がききます。


 酒漬け

 酢と同様です。


 密閉。

 瓶や缶などに詰めて何も出入り出来なくすれば保存できる。

 一回熱を通して小生物を殺せば、もう腐らせる小生物が入れないので腐ることはない。


 加圧。

 熱ではなく超高圧力をかけて小生物を殺す。


 ガス。

 小生物の生存に必要な気体を抜いて別のガスを入れることで小生物が活動できなくする。


 凍結乾燥。

 凍結した状態で乾燥させることで水分を極限まで抜いて保存し、水分を加えて戻して食べる。


 油でカリカリに揚げる。

 そのまま食べたり水で戻して食べました。



 思いつくままに挙げましたが、これらを組み合わせて様々な加工法が作られました。

 食材によって適した手法は違います。

 あとには食材ではなく料理を保存するようにもなりました。湯煎して食べる感じですね。軍の食糧なんかでも使われていました。


「確かに料理をそのまま保存して野営先で口にできるなら兵の士気は上がろうな」



 さて、また少し方向性を変えるんですが。

 輸送能力の発展によって、未加工で届けられる範囲が増えました。

 輸送速度もそうですが、輸送機器に冷蔵、冷凍機能を実装するという手段も生まれまして。


 生鮮食品は生産地で地産地消するだけのものではなくなりました。


 これに加えて保存技術も向上したことで、豊かな地域では世界中のほとんどの料理を食べられるようになりました。

 飽食の時代と呼ばれていたんですが。


 一方で、別の地域では飢えに苦しむ人たちが存在していました。


 国家間でも大きな差が出ていたんですね。これはずっと昔からそうだったわけですが、通信、輸送技術の発達でそれが可視化されてきたんです。



 食糧問題は、人類にとって永遠の問題と言えるでしょう。

 古代から、食料と人口の相関によって無数に戦争が起きてきました。

 人口は国力ですから食料生産のギリギリまで増えますが、一線を越えると、あるいは不作によって飢餓が発生すると戦争や反乱の原因になりますよね。


 とはいえ、先進国では少子化という逆の問題が起きているんですけど。


 今回はキリがいいのでこのあたりでいいですか?



※記録者注

 検証を進めること。

お気に入りと評価してくれたらうれしいな。

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― 新着の感想 ―
フリーズドライは栄養面でも革命でしたね
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