027 近代7
今回は近代のおさらいとしての歴史ということで話していきたいと思います。
宗教の時代が終わり、産業の形が変わり、市民の時代となり、国を中心にまとまる時代。
情勢の変化は、世界の再編を促します。
王の都合がなくなった結果、いろいろな観点で国の枠をきめる事ができるようになったんですね。
例えば民族。
同じ民族は同じ価値観を持っているからまとまって国を構成できるよねと言うことです。
もともとの多民族国家には受け入れられない主張ですが、特定民族が多い国でこの考えが強くなった結果、少数民族が弾圧される例もありました。
また、民族主義が強まると国家間でも民族対立につながります。
植民地。
人権思想や民族主義が伝わるとどうでしょう。
働いても働いても暮らしが楽にならない収奪され続ける生活、遥か彼方から支配されている現状に疑問や不満を持つことも増えていきます。
移住者による植民地が独立したこともあり、植民地って独立できるんだという理解も生まれました。
資本主義の観点から見ると、生産地と市場という視点で世界を再構成しようという動きが生れます。
主要生産物が競合しない相手とは共存できますが、競合する相手は邪魔ですよね。
協力できる相手と組んで、他の相手を排除するというブロック経済という物が生まれました。
排除された国はまた別の仲間と組んで対抗します。
お互い嫌いあって対立しました。
後進国が技術的に追いついて市場参入してきました。
もちろんブロックするんですが、その国たちも前例を見習います。
植民地を確保しに動きました。
製品を売りつける市場確保のための活動が進みます。
軍事的都合でも対立します。
ブロック化の際に影響しました。
主要国による、世界全体を舞台とした勢力争いはグレートゲームとよばれて、背過剰性が煮詰まっていきました。
その結果辿り着いたのが世界大戦です。
数十年ほどの間に、戦車が生まれる前から最悪の爆弾による相互確証破壊まで、断続的な大戦が繰り返され、世界は一旦頭を冷やします。
その過程で植民地はほとんど独立しましたし、主要先進国の中で唯一の異文化国家はボコボコに叩かれて戦力を取り上げられました。
さらに平等主義が一部大国に浸透し、自由主義国と対立。
相互確証破壊というどうしようもない現実から、一旦戦争はよくないね人権重視しようねという流れに向かいます。
「戦力を取り上げられた国は滅んだのか?」
いえ、占領していた国が緩衝国として壁にされた結果生き残っています。
世界最大の国が管理していたのですが、その国の隣国を味方にできる予定だったのに全然いうこと聞かなくなったので次善策として軍を駐屯させています。
面白いのが、管理コストが高くて自前でやらせるために再軍備させたんですけど、一度理由をつけて取り上げたために制限付きとなり、軍の駐屯は維持せざるを得なかったんですね。限定的にしか軍事力を持てない状態を利用して経済大国になり上がったんですよね。
軍事は金食い虫ですから、防衛の大きな部分を他国に依存することでコストを抑えて経済に全振りしたんです。
のちの時代になってもっと自分で金と軍備を整えろよと文句を言われるようになってましたね。
これは非常に特殊な事例です。
占領管理していたのが大海洋の輸送を支配していた大国だったから。
他国を封じ込めるのに必要な立地のその国を取り込んで守る価値があったから。
そうでなければ別の結果になっていたでしょう。
さて、相互確証破壊による膠着状態を冷戦と呼びました。
平等主義の超大国と、自由民主主義の超大国による対立です。
直接戦力をぶつけると世界が滅ぶので、様々な形で代理戦争を行いました。
主義を広めたり、他国に争わせたり。
工作員が活躍する娯楽物語がリアリティを持って語られました。
その過程で伸長した大国が先ほどの国が生き残った原因となったりしましたね。
ほかにも、かつて植民地だった国々が技術と経済力をつけてきたんですね。
両陣営が競って援助して味方にしようとしたこともあり。
新たに力を付けた国々も、独自の目的をもって頑張り始めます。生き残るためにですね。
援助を受けて、もともとポテンシャルはあったけれど思想や体制のために負けていた国などが特に伸びました。
そうこうしているうちに、平等主義の超大国が崩壊して、冷戦はひとまず終了します。
相互確証破壊の状態が変わったわけではないんですが、結果として国力の点で一強の時代になりました。
しかしですね、国力が一強ですが相互確証破壊の状態が維持されてるんですね。同じこと言ってますけど、まあ重要なことなので。
なので世界征服とかは起きませんでした。
その価値がないことも理解されていったんですね。
統治コストが重いですしね。
その状態で、また新たな再編が進みます。
自由主義、資本主義、民主主義が世界の本筋になったんですが、そうでない国も多く残っていました。
人権や環境を深堀していくようにもなりました。
人権はすでに何度か述べましたね。
環境というのは、例えば先日の石油化工品。自然分解されない特徴を持った素材ですね。
あれが大量廃棄されて社会問題になる、というのが一例ですね。
放置するとゴミの世界になってしまいます。
そうするとなにかしら対処しなきゃいけませんよね。
なので国際的にどうにかしようという団体が生まれます。
もちろん国内向けにも。
そんなことが無数に発生しました。
技術の進歩によって生まれた特殊な毒物であったり、植物に悪影響をもたらす機体であったりとか、そういうものが沢山出たので。
その結果、技術に制限を付けるなどの発想も生まれたり。
そんな状況を利用する国もいたりですね。
世界のため、みんなのためというのは共通の利益ですから、受け入れられてしかるべきであるし、みんなで協力して当たるべき、というのは普遍的な考えだと思いませんか?
では、みんながそうやって足並み揃えているのを一人だけ無視したら有利に立てると思いませんか?
純粋に対策コスト分安く物を作れたりですね。
この問題は後々まで続いていきますが、今回はさわり程度で。
そのほかにも、大戦まではあまり表に出てこなかった国が、存在感を増してくることで火種が顕在化して来ることになります。
もともと一部の技術先進国の価値観が世界に広がった構成された世界です。
それ以外の国が伸びてくれば、新たな衝突が生まれるのも当然だったのでしょう。
世界はいつも火種を抱えて進んでいるのでした。
といったところで、近代はこんなところでしょうか。
次回は現代、自分がいた時代のことを中心に進めたいと思います。まずは電気からかな。
※記録者注
対立の要素について洗い出しておくこと。
お気に入りと評価してくれたらうれしいな。




