放課後の秘密の場所と友情の芽生え
夕陽が校庭を黄金色に染める中、私は友達と一緒に学園の奥にある小さな秘密の場所へ向かって歩いていた。蔦に覆われた古いベンチ、木々がトンネルのように重なり、静かに風が通る場所。ここは、まだ誰にも教えていない、私たちだけの隠れ家だ。
「ここ、すごく落ち着くね」
栗色の髪の女の子が嬉しそうに言う。私は小さく笑い、頷く。腐敗した体を抱えた私でも、この空間では少しだけ普通の少女のように感じられる。足元に落ちた葉を踏みしめる音、木漏れ日が揺れる光、遠くで聞こえる鳥の声——すべてが心を柔らかく包む。
友達とベンチに腰を下ろすと、自然と笑い声がこぼれる。学校での授業のこと、ランチの出来事、放課後の小さな事件——話すたびに胸が温かくなる。腐敗した体のせいで、不安や戸惑いはまだあるけれど、こうして心を通わせる友達がいるだけで、世界が少しだけ輝いて見える。
ふと、友達が私の手を握る。「ねぇ、私たち、友達だよね」
その一言に、胸の奥がぎゅっと熱くなる。腐敗した体で孤独を感じていた私にとって、こんなにも自然に友情を感じられる瞬間は奇跡のようだった。私は小さく微笑み、「うん、友達だよ」と返す。
少しの間、静かな風の音だけが聞こえる。猫が近くの茂みから顔を出し、好奇心いっぱいにこちらを見ている。私も思わず手を差し伸べ、柔らかい毛に触れる。腐敗した体でも、この温かさは確かに現実だ——そう思うと、胸の奥がじんわり震える。
「放課後の秘密の場所って、なんだか魔法みたいだね」
友達が呟くと、私は小さく笑った。腐敗と華やかさ、滑稽さと優雅さ、孤独と友情——そのすべてが交錯する場所。笑いと胸キュン、少しの切なさ——この瞬間、私は学園での居場所を見つけたのだと実感する。
夕暮れが深まり、長い影が二人を包む。帰り道が少し寂しく感じるけれど、心は軽く、希望に満ちている。腐敗した体でも、友情と笑顔があれば、ここで生きていける——そんな小さな確信が胸に芽生えた。
「腐ってても、私は友達と一緒に歩いていける」
小さな声でつぶやき、私は少し誇らしげに歩き出す。秘密の場所と友情の芽生えは、ゾンビお嬢様の学園生活に、温かくてエモい輝きを与えてくれる——そんな放課後のひとときだった。




