放課後のお散歩と小さな事件
放課後の校庭は、昼間の賑やかさが嘘のように静かだった。夕陽が赤く染める空の下、私は友達と一緒にゆっくりと歩き出す。腐敗した体を抱えながらのお散歩は、少しぎこちなく、でも不思議と心が落ち着く時間だった。
「今日は楽しかったね」
栗色の髪の女の子が微笑みながら言う。私も小さく頷く。笑いあり、ハプニングあり、胸キュンあり——初めての学園生活は、まだぎこちなくても、確かに輝いていた。
しかし、突然「カサッ」と草むらの中から音が聞こえ、私たちは立ち止まる。影が一瞬揺れ、私は思わず後ずさりする。腐敗した体の感覚が鋭くなり、心臓が早鐘のように打つ。
「誰かいるの……?」
小さくつぶやくと、友達も緊張した表情で周囲を見回す。草むらから顔を出したのは、迷子になった小さな猫だった。ほっと胸を撫で下ろす私たち。しかし、猫の姿に安堵する間もなく、私の背中に微かな違和感——誰かが近づいている?
影の正体は、学園の用務員さんだった。少し驚いた表情で、「あ、迷子の猫か……お嬢様方、大丈夫?」と声をかけてくる。腐敗した体の私を見て、最初は少し固まったけれど、すぐに優しく微笑んでくれる。その瞬間、胸の奥がじんわり温かくなる。
猫を抱き上げると、友達が「可愛いね」と嬉しそうに笑う。私はそっと手を伸ばし、猫の柔らかい毛に触れる。腐敗した体の私でも、この瞬間だけは普通の少女のように感じられる。笑い声、猫の柔らかい体、夕陽に染まる校庭——すべてが心を温めるエモい時間だった。
「学園生活って、意外と面白いかも」
心の中でつぶやき、少し背筋を伸ばす。腐敗と華やかさ、滑稽さと優雅さの間で揺れる自分だけど、こうして友達や生き物と触れ合うことで、少しずつ居場所を感じられる。小さな事件も、笑いに変えることができるのだと知る瞬間だった。
帰り道、夕焼けに照らされる校舎を眺めながら、私は友達と並んで歩く。腐敗した体の自分を気にしつつも、少し誇らしさを感じる。初めての学園ランチ、授業、放課後散歩——一日の出来事は、すべて私の学園生活を鮮やかに彩ってくれた。
「腐っていても、私はここで輝けるんだ」
小さな猫を抱きながらつぶやく。胸がぎゅっと熱くなる。笑いと涙、胸キュンと少しの切なさ——すべてが、ゾンビお嬢様の学園生活を彩る宝物のようだった。




