第11.5話 メモ帳&人物紹介
・現世
俺たちが普段住んでいる現実世界。
エーテルリンクの『移行』を使えば、どこからでも異界に行ける。
移行すると、対応した位置に転送される。
例)工場のバス停で『移行』タップ→異界側の工場のバス停に着く。
・異界
辺獄、リンボ、かくりよとも呼ばれる。
太古から存在する、単一の「もうひとつの世界」
現世と並行してるが、独立した領域。
地形や建物は基本的に現世とリンクしていて、工場とか社とかがそのまま異界側にも存在する。
化け物(大半は雑魚)がうろついてる。
時間の流れが違う
異界で3時間=現世で1時間。
現世に戻るには、リフトの近くで『移行』する。
移行すると、対応した位置に転送される。
例)異界側の構内社で『移行』タップ→現世の構内社に着く。
・青白い渦
ゲート、リフトと呼ばれる。
異界から帰るための「出口」
エーテルリンクのMAP画面では場所が表示されるけど、実際には目視も知覚もできない。
影美には見えてるし、感じ取れてるらしい。
・使い魔
影美や鬼姫のような、契約してスマホから喚び出す存在。
人間じゃ太刀打ち出来ないくらい強い。
現世にいる時は弱体化してるらしい。
マスターを害することはできず、命令は絶対服従。
スマホを通じてマスターと、「path」という目に見えないもので繋がっている
パスを通してマスターの、気? を受け取っているので食事は不要。
離れすぎたり、マスターが死ぬとパスが切れて、スマホに強制的に帰還させられる。
スマホがバッテリー切れや故障しても帰還させられる。
マスターに死なれると「契約解除」ってことになって、困るらしい。
スマホに帰還するのは、使い魔の意思で可能。
現世で、スマホから出るには、マスター側が『召喚』をタップする必要がある。
異界では使い魔の意思で出入りできる。
スマホの中にいる時は、スマホ操作したり、好き勝手に中身を閲覧できる。
・エーテルリンク
気づいたらスマホに勝手に入ってた謎アプリ。
使い魔の召喚や、現世と異界の行き来に必要。
チャット機能もあり、スマホ内の使い魔とやり取りしたり、他のユーザーとも連絡取れる。
このチャットは、現世と異界を跨いでも使えるらしい。
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※この先は人物紹介です
加藤 洸太
年齢 : 25歳 身長 : 175㎝
本作の主人公。二交代制の工場勤務。
内心では不満を抱えつつも、黙々と仕事をこなし、余計なことは話さない。
会社にも他人にも期待しておらず、割り切った生き方をしている。
正義感で動くタイプではないが、自分の中に一本だけ通った筋があり、そこだけは曲げない。
その筋を通すことを、なによりも優先している。
影美
年齢:外見は10代前半〜後半 身長:145㎝
洸太と契約した使い魔(野衾)の少女。黒髪のショートボブに赤い瞳、幼さの残る丸顔ながら、鼻筋がすっと通った整った美少女。
中学生にも見える外見ながら、不思議な落ち着きを漂わせている。
今どきの若者風の話し方をするが、かなりの毒舌。
洸太に対しては基本的に忠実に従うが、本心が見えにくく、何を考えているか掴みきれない。
西尾 健介
年齢:21歳 身長:178㎝
洸太と同じ工場で働く同僚。短髪の金髪に、鼻・下唇・両耳・目尻と、顔中に大量のピアスをつけた派手な外見が特徴。
見た目に反して、性格は気弱で丁寧な口調が基本。
気配りもできる穏やかな性格で、洸太とも自然と距離を詰めていく。
鬼姫のマスターだが、主導権を握られており、尻に敷かれがち。
鬼姫 (きき)
年齢:外見は10代後半〜20代前半 身長:165cm
西尾と契約している使い魔。肩下まで伸びた長い黒髪をセンター分けにした、美貌とスタイルを兼ね備えた女性。
言葉遣いは丁寧ながら、口調に圧があり、芯の強さがはっきりと伝わるタイプ。
面倒見がよく、西尾の会話をさりげなくフォローする場面も多い。
洸太には軽くちょっかいをかける一方、影美との掛け合いを傍から見て楽しんでいる節がある。
見た目通りの、年上のお姉さんのような振る舞いが目立つ。