表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼き星の子と機械仕掛けの獅子王レグルス  作者: 常聖大
高校1年生編 1章
97/139

高校1年生編 1章 第9話 集合ポイント

次は4月18日投稿予定です。

 ロカから合流ポイントのデータを確認した星辰は自宅から、目的の地点へと飛んで向かった。

 行ったことの無いところにはテレポーテーションでは行けないため、指定されたポイントまでは飛んで向かった。

 星辰の今着ている銀河連邦警察の制服は写真や動画を撮られても画像がぼやけてしまう。地球の文明では、これを鮮明な画像や動画にすることは出来ない。

 また通常の人間が、この制服を着ている者の顔や名前を覚えておく事は出来ない。このため普通の人間に星辰が銀河連邦警察官であることを悟られる事は無い。


「ロカ署長が指定したポイントの近くだけど……」


 指定されたポイントの近くに降り立った星辰は周辺を見渡した。

 そこは何某(なにが)しかの原因で工場が止まっている工場現場だ。

 

「おい」


 星辰が周辺を見渡していると、後ろから男の声で声をかけられた。

 振り向くといくつかの人影があった。


「ふん。隙だらけだったな」


「ルベル。君が来てたのか?」


「父さ……。署長の命令でな」


「全く。らしく無いな」


 ルベルの横には巨大な男が立っている。いや、全身機械づくめのサイボーグだ。


「シルウァー」


「このおっさんは俺が担当だからな。一応連れてきた」


「言ってくれるな小僧」


「ふん。執行官が態度がでかいぞ」


 銀河連邦警察は万年人手不足であり、それを解決するために執行官の制度がある。

 逮捕した犯罪者の中から戦える者、知力が高い者、特別な技術、技能を持っている者の中で、銀河連邦警察が執行官の取引を話を持ちかけ、それにイエスと答えた犯罪者は銀河連邦警察の執行官となる。

 階級的には三等巡査の下に置かれるが、功績をあげれば罪は減刑、もしくは無罪放免となる。いわゆる一種の司法取引である。

 功績をあげて無罪放免になった者の中には、そのまま銀河連邦の警察官になる者もおり、犯罪者の更生になっている側面もある。


「なんだと」


 シルウァーはルベルを脅すように凄んだ。

 傭兵稼業は決して犯罪では無いが、今まで法に抵触する事もいくつかあり、クスカの事件のあと彼は銀河連邦警察に逮捕され取引により銀河連邦警察の執行官となった。その様に手配したのは月影である。


「おいおい。喧嘩するなって、ねえ星辰?」


 ルベルとシルウァーの喧嘩を止める様に二人の間に入った少女がいる。


「ベロニカもか……」


「本当はニーナが来る予定だったのを、お前が来るってんで、この女がニーナと署長に頼んで変わってもらったそうだ」


「うるさいなあ。あんたとこのおっさんだけだと不安だから、アタシがついてきたんだろう? この美少女の何が不満なのさ?」


「ニーナが良かったからな」


「アンタ、それマジで言ってんのか?」


「ああ、そうだ」


「今からやってやろうか?」


 鬼の形相でルベルに近づくベロニカ。ベロニカは美少女と言っても良いが、この形相は見た人間をぎょっとさせるだろう。


「望むところだ。言っておくが俺はお前の事を女と思って無いからな」


「ちょっと、ストップ、ストップ!」


 今度は星辰が慌てた様にルベルとベロニカの間に入った。


「事件の捜査に来てるんだから喧嘩はダメだって」


「星辰の言う通りだな」


 シルウァーがクックッと笑った。


「おっさんにだけは言われたくねえな」


 チッと舌打ちしてルベルはベロニカから離れた。


「星辰ゴメン。アタシとしたことが……」


 星辰の前でしおらしくするベロニカ。


(この赤頭が、星辰の前で恥かかせやがって。後で覚えてろ)


 その反面、ルベルに対しては殺気だった目を向けた。


「だけど、この四人で捜査するなんて、なんか珍しいね」


「それだけ、やばい犯罪者なのかも知れん。ロカ署長直々の命令だからな。あのクスカ以上の犯罪者かもな。あれは確かB+級の指名手配犯だったはず……」


 シルウァーが星辰の言葉に答えた。


「やはり今回の事件はA級以上の指名手配犯の可能性が……」


 星辰は少し考える様に(あご)に右手を当てて考えた。


「あのクスカが来ただけで地球は大騒動だ。A級以上の指名手配犯は、この四人でも足りんかも知れんぞ」


「あのハロスの様なヤツだと厄介だな……」


 星辰が呟く。ハロスは星辰にとっても良い思い出では無い。


「でもさ、それって署長の超能力でも無いカンでしょ? まあ私は星辰と一緒ならなんだって構わないけどさ」


「ここで喋っていても始まらん。行くぞ」


 痺れを切らした様にルベルが吐き捨てる様に言い歩き出した。


「おい。アンタが仕切るな。まあ、良いや。星辰行こう」


 ベロニカは星辰に顔を向けて、そう言うとルベルの後に続く様に歩き始めた。


「ルベルの言う通りだな。行くぞ星辰」


「分かった」


 シルウァーに促され、前の二人について行く様に星辰も現場へと歩き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ