表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼き星の子と機械仕掛けの獅子王レグルス  作者: 常聖大
高校1年生編 1章
90/139

高校1年生編 1章 第2話 言いがかり

「あ、ルベル。おはよう」


 やや不機嫌そうな顔をしているルベルに星辰は挨拶した。


「ふん。邪魔だどけ」


 だが、星辰の挨拶を返さず、やや早歩きで校舎へと歩き出した。


(なんか、機嫌悪いな……。いや、入学式から、こんな感じだなぁ)


 ルベルは最近、星辰に対してこんな感じだった。星辰には心当たりがない。

 少し星辰はルベルを追いかけてルベルから見て右側に並び一緒に歩き始めた。


「あのルベル」


「……」


 ルベルは星辰を無視して歩き続けている。


「ルベル、ルベル君」


「……」


「えーと、ルベルさん」


「なんだ、しつこいぞ貴様」


 ルベルは「さん」づけされ始めて星辰の方を見た。


「僕。君に何かしたかな? 入学式から機嫌悪いけど……。僕な何かしたなら謝るけど」


「分からんのか?」


「分からないから聞いているんだけど……」


「じゃあ教えてやる」


「うん」


「入学式から此の方、新入生の女の子達が皆お前ばかりを見ている」


「え? 機嫌が悪い理由ってそれ?」


「ゆるせん。ここにお前以上の男がいるのにも関わらず……。なぜこの学校の子はお前ばかりを見るんだ……」


「そんなこと、言われても……」


「確かにお前も少しばかり、この星で言うところのイケメンになった様だ。少しだけたがな。だからと言って調子に乗るなよ」


「僕は別に……」


「あと言っておくが、俺もこの学校ではモテている。イケメンのルベル君ってな」


「それ自分で言う?」


「事実だ。周りの女の子達を見ろ」


 そうルベルに言われた星辰は周りを少し見渡した。


「あ、ルベル君だ。今日もカッコいい」


「本当、私は星辰君よりもルベル君の方が良いな〜」


 女の子達の中には星辰よりもルベルに羨望(せんぼう)の眼差しを向けている娘もいる。


「ま、まあ、そうだね。君は中学生の頃から女の子にモテててたから……」


「そうだ。俺は出会った時からお前なんかよりも、モテてていた。だが今はどうだ?」


「どうだって言われても……」


「新入生の女の子の間ではお前が一番人気で俺が二番らしい」


「どこの調査? それ……」


「いや、新入生だけではない、二年生、三年生の先輩がたの中にもお前のファンになる女性がボツボツ現れているとの話だ。全くもって許し難い……」


 ルベルはそう言うと星辰を(にら)んだ。


「何回も言うけど、そんなこと言われても……」


「それとお前、身長はいくつになった?」


「身長って? 藪から棒になんで?」


「いいから言え」


「この前の身体測定だと、183センチだったかな……」


「ふふん」


 星辰の身長を聞いたルベルは少しだけ得意げな表情を浮かべた。


「でも身長がどうしたって言うのさ?」


「俺の方が3センチ高い」


「え? 身長を聞いたのって、そう言うこと? どっちが高いとか別にいいじゃないか?」


「よくない。とにかく、この学校の女性人気はいずれ俺が一位になるし、身長も俺の方がでかい。それを肝に銘じておけ」


 ルベルはそう言いながら星辰の胸のあたりを指さした。


「ああ、うん、はい……」


 星辰はもはや呆れていた。


「よし」


 言いたいことを言って満足したのかルベルは少しだけドヤ顔で校舎へと入っていった。


(はあ、朝からなんか疲れた……)


 ルベルの背中を見ながら星辰は深いため息をついた。


次回は2月28日投稿予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ