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6章 第28話 意外な援軍

次回は11月21日前後に投稿予定です。

「なんで、地球に……」

 星辰はその巨体を見上げながらシルウァーに聞いた。


「兄貴だけじゃないさ」

 空から聞こえた。女の声だ。声のする、上を見上げると背中から羽の生えた女性が空に浮いていた。

 その女はシルウァーの側へと降り立った。


「お前はアピス? お前も地球に?」

 シルウァーの横に降り立った女性は彼の妹のアピスだった。

 今度は彼女を見たアクイラが驚きの声をあげた。


「雇い主がお前らを助けろとさ。傭兵家業はつらいさね」

 アピスはぼやいたが、その命令が嫌では無いらしいのか少し微笑んだ。


「雇い主?」


「ユーラーだ」

 星辰の問いにシルウァーが短く答える。


「ユーラーさんが? そういえば、二人の身柄はユーラーさんが引き取りたいって言ったから、そのまま渡したんだった……」


「お前たちが地球に帰った後、体を修理され雇われたのだ」

 シルウァーが少しぶっきらぼうに答える。


「そして、そのまま地球に行けと言われたのさ。なんて言うか独特の勘がある女だよ」


「その勘のお陰で、この戦いに間に合った訳だがな」


「そうか。ユーラーさんが……」


「お前たちの弟は俺が殺した。そんな俺も助けるのか?」

 星辰とシルウァーたちの会話にルベルが割って入ってきた。


「戦場で起きた事だ」


「まあ、雇い主には逆らえないさ」


「そうかよ」

 シルウァーとアピスの答えにルベルは腑に落ちたのか、それで話を打ち切った。

 次の瞬間、爆発音が鳴り響く。

 クスカが自分に降りかかってきた瓦礫(がれき)を吹き飛ばしたのだ。


「この裏切り者の鉄屑どもが!」

 瓦礫を吹き飛ばしたクスカは怒気をはらんだ目をシルウァーとアピスに向けた。


「責任を感じてない訳じゃあないが、裏切り者とは少し心外だね」

 クスカの言葉にアピスは、ほんの少し微笑みながら反論した。


「我々は傭兵だ。雇い主が変わっただけだよ」


「口が減らん奴らだ。だったら、その雇い主を守る事も出来なかった役立たずと言いかえても良い。いや……。まあ良い。その役立たずを(ほうむ)る良い機会かも知れんな」

 喋っているうちにクスカは(いささ)か冷静さを取り戻した様だ。


「口が減らないのはどっちだか。兄さん」

 アピスがシルウァーに話しかけると同時に空中に浮かび上がる。


「そうだな。雇い主ゆえ我慢していたが俺も前々からお前の物言いは不快だったのだよ」


「ほう。それはそれは……。意外と気が合うな!」

 クスカが口を開き、そこから光線を放射した。光る閃光が(ほとばし)りシルウァーに向かっていく。


「むん!」

 シルウァーは左腕を顔の前に構えると、それは盾へと変形した。クスカの光線を防いだ。


「ビームコーティングか……」


「終わりか。では次はこちらからやらせてもらうぞ!」

 そう言うとシルウァーは自身の背中からハンマーを取り出した。星辰とレグルスと戦った時に使用したハンマーだ。


「ウオォ!」

 叫び声をあげ、シルウァーはクスカへと襲いかかった。


(前の時より早い!)

 その動きは星辰と戦った時より素早かった。

 あっという間に距離をつめシルウァーは巨大なハンマーをクスカの横面に叩きつけた。

 インパクトの瞬間、爆音の様な大きな音が鳴り響いた。

その一撃にクスカはよろめいた。


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