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蒼き星の子と機械仕掛けの獅子王レグルス  作者: 常聖大
高校1年生編 1章
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高校1年生編 1章 第18話 再会

次回は6月20日投稿予定です。

 アクイラの持っている金属の棒に顔面を殴られたサエウムは勢いよく後方へと吹っ飛んだ。

 吹っ飛んでいる間、縦に回転しながら顔や体を地面に何度かぶつけている。普通の人間なら痛みでのたうち回る衝撃だろう。

 そして、回転は終わり彼は地面にうつぶせになって動きを止めた。


「アクイラ……。君は……」


 星辰は目の前にいる、アクイラに驚き何を言えば良いか多少、混乱していた。


「星辰……」


 アクイラは星辰の両腕が無い事を確認すると微笑みを止め、地面にうつ伏せのサエウムの方に顔を向け険しい顔で彼を見た。

 サエウムの受けたダメージは普通の人間なら死ぬ衝撃だ。だが、この男は普通では無い。何事もないかの様に立ち上がった。


「フフ」


 この男ダメージがないのか、立ち上がったサエウムは余裕の笑みを浮かべていた。


「てめえ、よくもやってくれたな」


 険しい顔でサエウムを睨むアクイラ。


「愛する男を傷づけられてお怒りですか? アクイラ嬢」


「アタシの名を知ってるのか?」


「それなりにね」


 サエウムはそう言うとアクイラを観察した。両手首には腕輪の様な物をつけている。見かけは何かの布で出来ている様な物だが、これは、銀河連邦警察の手錠である。

 通常、この手錠は装着されると両手首を密着させられて手の自由を奪う。ここは地球の手錠と変わらない。

 だが、アクイラは現在、両腕を自由に動かす事が出来る。


「執行官用の手錠ですね。銀河連邦警察官が許可すれば腕が自由になるタイプ。どうやら銀河連邦警察の執行官になった様で」


「悪いか?」


「いえ。おっと、本当に喋りすぎました。ここはお暇しますよ。他の連中が来る前に」


 サエウムは逃走する構えを見せている。


「……」


 星辰はサエウムを少々険しい顔だが、彼を黙って見ている。


「星辰君。月影さんだけでなく君も充分に我々の脅威になる可能性がある存在だと言う事が認識できました。今回は、これでさらばです」


 サエウムは、そう言うと数十メートルほどジャンプし、近くのビルを蹴りながら消えて行った。


(あのヤロウ、アタシが思い切り殴ったのにピンピンしてやがった……。確かにあと何人か仲間がいないと危険だな。危ないと感じたら逃げるってのも、油断しがちなクスカとも違う……)


 アクイラは逃げるサエウムを一瞬追おうとしたが、考えて追うのをやめた。両腕を失っている星辰も心配だった。

 そうしているうちに仲間の一人が合流した。彼女は、まず両腕の無い星辰のそばに近づいた。


「星辰君。大丈夫?」


「ニーナ。なんとかね……」


 最初に来たのはニーナだった。彼女は心配そうに星辰を見ている。


「ニーナ」


「アクイラ。本当にアクイラだったんだね」


 アクイラはニーナに近づく前と彼女に話けた。ニーナもアクイラの姿を確認すると今度は嬉しそうに少し笑った。


「ああ、アタシのことは良い星辰を……」


「うん。分かってる」


 アクイラがサエウムのファミリア・ラピスを自身のファミリア・アルタイルの炎によって破壊したため、ラピスの能力は失われ星辰の両腕は元に戻っていた。

 ただ、ラピスだった残骸はいつのまにかもう無い。サエウムが召喚を解いたのだろう。

 ニーナは、その星辰の両腕を持ってくるとヒーリングで彼の両腕を繋げた。


「ニーナ。ありがとう」


 星辰はニーナに礼を言うとアクイラを見た。


「アクイラ。本当にアクイラだよね?」


 少しふらつきながらも星辰はアクイラに聞いた。


「何言ってんだよ。どう見ても本物だろ。幻覚でも、ホログラムでも無い。実物のアタシだよ」


 アクイラは少し照れくさそうに口を開いた。


「アクイラ!」


 次の瞬間、星辰はいきなりアクイラに抱きついた。


「え? な? ちょ……」


 突然、星辰に抱きつかれてアクイラはしどろもどろになった。顔は赤くなっている。

 星辰は一度、体を離すと両手をアクイラの両肩に乗せながら、


「アクイラ、ずっと会いたかった。ずっと……」


 と、目に涙を溜めながらも、口は笑みを浮かべてアクイラの目を見ながらこう言った。


「あ、ああ、はふぅ」


 星辰に見つめられたアクイラは、さらに顔を赤くさせて気を失った。


「え? アクイラ! ど、どうしたの?」


 流石の星辰も何が起きたのか分からず気を失ったアクイラを抱き寄せて呼びかけた。


(あはは……。アクイラには、刺激が強すぎた見たい……)


 ニーナも少しだけ呆れた様に、その光景を見ていた。

タイトルの◯話の前に第が無かったので追記しました。ただ、それだけ

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