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蒼き星の子と機械仕掛けの獅子王レグルス  作者: 常聖大
高校1年生編 1章
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高校1年生編 1章 第15話 石化の能力

次回は5月30日になります

「噂のレグルスですか? そのファミリアで、勝てますかね?」


 星辰が召喚したレグルスを見てもサエウムは慌てた様子は無い。むしろせせら笑っていた。


「どう言う意味だ?」


「人間感情や心を知ると進化する能力。あなたの母親と言うべきアリアさんがつくった同型のファミリアは進化を続け星一つ破壊するまでパワーアップした。確かに凄いですが、ただ、それだけ……」


「……それだけ?」


 サエウムの言葉に星辰は無表情で答えた。


「そう。それだけ。戦い方が直線的過ぎるんですよ。その様なファミリアなど私の敵では無い!」


 サエウムが叫ぶと同時に彼のファミリア、ラピスがレグルスに襲いかかった。


(速い! だが……)


 ラピスの動きは星辰の想定よりも素早い。


「レグルス。絆モード!」


 獅子の形状をしたレグルスは星辰の声と共に瞬時に人型となった。胸に絆の文字がうかんでいる。色も緑色に変化し、そして消えた。

 そのスピードにより見えないのだ。そして、気づいた瞬間にはラピスが空中に舞い上がっていた。レグルスの右の拳打でラピスを空へと舞い上げたのだ。


「ほう」


 サエウムが感心した様な声をあげた。


(どうだ? 手応えはあったけど……)


 舞い上がるラピスだが、空中に止まる。そして、そのままレグルスへと落下を始めた。落下と言うより、一直線に突撃してきたと言うべきかも知れない。


「く……。避けろ! レグルス」


 ラピスは動物で言う尻尾の様な物を突き出しレグルスへと突進してきたが、その攻撃をレグルスは避けた。スピードでは現状ではレグルスが上の様だ。

 攻撃を避けられたラピスは、サエウムの横へと戻って行った。

 星辰もレグルスから見て左腕に横へと移動した。


「スピードタイプの絆モードですか? なかなかのスピード」


 サエウムはそう言うと、またフフと少し笑った。


「ですが、パワーは落ちている様ですね。ラピスの能力は石を作り出したり、生物を石にするだけでは無い。そのパワーではラピスは破壊出来ませんよ」


(あのファミリア、自分も石に出来るのか? いやこ、硬くなって防御力をあげたと言うべきか……)


「だったら……。行け!」


 レグルスが、超スピードで消えた。


(今度はそちらのターンと言うことですか? さて、何を考えているのやら)


 サエウムは余裕の笑みを浮かべている。これはほんの一瞬の出来事だ。レグルスはその一瞬でラピスとサエウムの前に移動してきた。


「レグルス。熱血モード!」


 星辰の声でレグルスが絆モードから熱血モードへと変化した。それによりレグルスの色も緑から赤へと変化した。胸には熱血の文字がうかぶ。

 赤いレグルスはそのままラピスへと殴りかかった。


「なるほど。だが、しかし!」


 しかし、レグルスの攻撃はラピスにかわされた。


「フフ。攻撃力重視の熱血モードなら、確かにラピスを破壊出来そうですが……。今度はスピードが足りないですね。ん? いない?」


 得意げに講釈したサエウムだったが、肝心の星辰の姿が無い。


「はっ!」


 サエウムが気づいた時には遅く、星辰はすでに彼の横にいた。星辰は刀を持っており、それを抜いた。


(くうう。レグルスは囮か! だが!)


 星辰の居合の斬撃をサエウムは避けた。


(くっ。あと少しだった……)


 星辰が唇を噛む。


「フ」


 斬撃を避けたサエウムは、そのまま星辰を殴りかかってくる。

 彼の右拳が星辰の顔面に向かってきたが星辰は左の腕で、それを防いだ。骨が(きし)む音がした。


「ぐうぅ」


 星辰が唸った。普通の人間なら骨が折れる拳打だ。


「顔面を殴るつもりでしたが予知の能力で避けた様ですね。ですが、どうします? 殴られてしまいましたね?」


 サエウムが余裕の笑みを浮かべる。彼に殴られた箇所が石になり始めている。


「そら、もうすぐ、全身が石になりますよ?」


「だったら……」


 星辰は石になった左腕を右手に持っている刀で、無造作に切り落とた。


「なっ!?」


 これにはサエウムも驚きの表情をうかべた。


 その石と化した星辰の左腕は乾いた音を立てて地面に落ちた。



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