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Origin〜最強のデッキと神のカードで無双する〜  作者: 山科独名(やましなひな)
第二章 異世界のデッキ
15/23

フェアリーテイル

「見つけたぜ。」


 3人が向かった先には一人の少年がいた。彼は攫われた子どもの一人で間違いないだろう。彼はバトルボードをすでに準備しており、誘い出されたような形になるが、子どもを連れ帰る事も目的の3人にとって、この状況は寧ろ好都合。

 …子ども攫いの妖精退治を目的としていたのはカツラだけだったはずなのだが、いつの間にかA(エー)とベニテが加わっているのは気にしてはならない。


「カツラ、ボード。」


「無理だぜ。魔力が尽きちまってる。」


「私がやります。」


 名乗りをあげたのは妖精の少女、ベニテだった。


「ベニテ、できるの?」


「できます。」


「デッキあるの?」


「ありますよ。」


「おおー!頑張れ!」


「頑張ります!」


1ターン(少年のターン)


「さっきの娘のデッキには、前まで入っていなかった筈のカードがあった。彼も変なカードを使ってくるかもしれねえ。気をつけろ。」


 相手の少年はメインカード1枚と、《妖精(ようせい)のいたずら》の2枚のカードを使用し、ターンを終了する。(少年手札3→1)


野良猫(のらねこ)

メインカード

戦闘力:2


《妖精のいたずら》

サポートカード

効果:場のカード1枚の戦闘力を永続的に2上昇させる。


2ターン(ベニテのターン)


「私のターン、ドローです!(手札3→4)」


「野良猫…それにあの1枚の手札…ベニテ、気をつけろ!手札からなんか飛んでくるかもしれねえ!」


「おっさん、あのカードについてなんか知ってるの?」


「《野良猫》は墓地へ送られた時、手札のメインカードを使用できる効果を持っている。対象は限定されるがな。」


《野良猫》

効果:自分または相手ターンに、場のこのカードが墓地へ送られた時に発動できる。自分の手札の戦闘力4以下のカード1枚を使用する。

特性:このカード効果は墓地で発動する。


「わかりました!墓地に送らなければ良いんですね!」


 《野良猫》を墓地に送らない、それがまるで簡単な事であるかのように言ってのけるベニテ。この言葉を聞いて、カツラはベニテのデッキをある程度予測した。


(墓地送り以外でメインカードを除去できるデッキ、もしくはメインカードを除去せずに勝利できるデッキだろうな。相手カードのコントロールを奪う事のできる”妖精”デッキの可能性は高そうだが…安直すぎるか?)


「サポートカード、《フェアリーテイル》を使用します!(手札4→3)」


(”おとぎ話”デッキか!)


「効果でデッキの1番上のカードを墓地に送り、《フェアリーテイル》はメインカード《おとぎ話》として墓地から場に移動します!」


《フェアリーテイル》

サポートカード

効果:自分のデッキの1番上のカードを墓地へ送る。その後このカードを墓地から自分の場へ移動させる。

特性:このカードがこのカード自身の効果で場に存在する間、このカードはメインカード《おとぎ話》として扱い、そのステータスは月属性、戦闘力0、条件効果特性なしとなる。


 カードが半実体化したようには見えないが、場の雰囲気が変化したように感じる。おそらくこれが、《おとぎ話》の半実体化だろう。


「メインカードになるサポートカードって、変なカードだね。」


「”おとぎ話”デッキは《おとぎ話》っていうカードがある時にのみ使えるカードが多いんだ。だが、メインカードの《おとぎ(ばなし)》は使用条件が難しくて簡単には使えない。だから、名前だけとはいえ、簡単に《おとぎ話》を出せる《フェアリーテイル》は必須なんだ。」


「へぇ〜。」


「あと、どうでもいい情報だが、《フェアリーテイル》の効果で出せる《おとぎ話》にはふりがなが付いていないから、”おとぎ()”みたいな呼び方をしてもいいんだぜ。」


「本当にどうでもいいね。」


「サポートカード《()()かせ》を使用します!(手札3→2)」


《読み聞かせ》

サポートカード

条件:自分の場に《おとぎ話》が存在する時に発動できる。

効果:相手は自身の場のメインカード1枚を選択しなければならない。その後、選択したカードのコントロールは自分に移る。自身の場に《おとぎ話》が存在しなくなった瞬間、この効果で選択されていたカードのコントロールは相手に戻る。


「貴方の場には《野良猫》しかいないので、その《野良猫》のコントロールを貰います!」


「これで相手の場はがら空き!戦闘力0の直接攻撃ではライフは削れないが、あと2体戦闘力1以上のメインカードを使用できれば、総攻撃で勝てる!」


「…攻撃って?」


「え?」


「私は2枚のメインカード《(つき)精霊(せいれい)》と《光妖精(ひかりようせい)》を使用します!(手札2→0)」


《月の精霊》

メインカード

戦闘力:2


《光妖精》

メインカード

戦闘力:1


「まさかお前、()()を知らなかったのか…?」


「うん。」


 攻撃は先行1ターン目以外で、場のメインカードが1ターンに1度行う事のできる行動だ。相手の場のメインカードに攻撃する事ができ、相手の場にメインカードがない場合は直接攻撃できる。戦闘力1以上のメインカードが直接攻撃を行うと、相手ライフに1の戦闘ダメージを与えることができる。


 上記の事をAに説明するカツラ。よくよく考えてみると、Aが攻撃について知らないような行動を取っていた事に気がつく。RANDOM(ランダム)で相手ライフを0にしようとしていた時の事だ。サイコロを連投していたせいでわかりにくかったが、集中して思い出してみると、RANDOMの効果で相手の場ががら空きになっていた事がわかる。その時点でRANDOMで直接攻撃しても勝てていたのだ。にも関わらず、1が出るまでサイコロを転がし続けていた。


「だからRANDOMの効果を使っていたのか…」


 カツラがAの行動の理由に納得している間に、ベニテは3体のメインカードで直接攻撃を決め、勝利していた。(少年ライフ3→0)

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