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Origin〜最強のデッキと神のカードで無双する〜  作者: 山科独名(やましなひな)
第二章 異世界のデッキ
12/23

環境トップのデッキ

「…あれ?」


 ペチペチとカードをボードの上に乗せてみるのだが、一向に使用されない。


「なあ、そのカード、もしかして”条件”とかいうの書かれてねえか?」


「…書いてある。場のカードを10枚手札に戻す、だって。」


「じゃあ、そのカードは使えねえな。その条件を満たさねえと。」


 この言葉を聞いて、少年はしょぼんとした顔でカードを手札に戻した。


「というか10枚必要なカードってどんなカードだよ。どんだけやべえカード使おうとしてんだ。俺の魔力で。」


「え?こんなカード。」


「いや、見せつけられても俺らには読めねえから。」


 他人のカードはただの白い紙にしか見えない。


「あれ?こっちの面だった?」


 くるっとカードを裏返して裏面を見せつける少年だが、当然、読めるわけがない。


「いやスリーブ見せつけられても…」


「…さっきから思ってたんですが、それ何のイラストなんです?」


 ついに妖精の少女が少年のスリーブにつっこんだ。彼のように美少女のイラストのスリーブをカードに着けている奴は殆どいない。というか、スリーブ着けてる人がほぼいない。


「知らない。可愛いよね。」


「記憶喪失以前のお前の好みかもな。金髪幼女か…妖精の嬢ちゃんとか、好みドストライクだったりしてな。」


「ふぇ!?」


 こんな気の抜ける会話をしているが、状況は良くない。というのも、手札4枚のうちの1枚が、使えるかどうかすらわからない激重カードなせいで実質手札3枚。先程手札厳選ができなかった事が致命傷となりうる可能性が高まっている。


「条件がないカード…これだ!」


 運良く使えるカードを引く事ができていたようだ。


「《エヴォリューション・SEED(エスダブルイーディー)・ドラゴン》を使用!(手札4→3)」


 今度は上手くいったようで、1頭の龍が出現する。龍というだけあって外見は強そうだが、小さくてすばしっこい2匹の鼠を捉えるのは難しそうなほど動きが鈍重だ。事実、その戦闘力は3であり、濡れ鼠と相打ちが限界である。


「”エヴォリューション”カードだとぉ!?」


 このカードの出現に最も驚いていたのは、弓を持った男であった。彼はこのカードを知っているようで、その一瞬の思考を文字にすると以下のようになる。


(”エヴォリューション”カードは1種類4枚までデッキに入れられる他のカードと違い、ルール上1()()()1()()()()しか使えない特殊なカード群だ。その性質上、事故りやすい代わりに1枚のカードパワーは断トツ…!パワーカードだらけの純構築は環境トップに君臨する、ぶっ壊れテーマじゃねえか!)


「それにあのスリーブ…という事はあのデッキには()()()()()が入っていると考えても良いかもしれねえ。」


「あのカード?」


「おい小僧。…小僧なのか?まあいい。SEEDの効果を使うんだ!まず間違いなく勝てるぜ!」


「わかった!SEEDの効果発動!えーっと、効果は…これか!デッキの『エヴォリューション』カードを使用する!」


《エヴォリューション・SEED・ドラゴン》

メインカード

戦闘力:3

条件:なし。

効果:自分または相手ターンに発動できる。このカードを墓地へ送る。その後、自分のデッキから戦闘力8以下の『エヴォリューション』カードを使用条件を無視して使用する。この効果で使用されたカードは、1度だけ相手カードの効果で墓地へ送られない。

※《エヴォリューション・SEED・ドラゴン》はデッキに1枚しか入れられない。


「ええっと…使えるカードは…」


「SEEDの効果なら戦闘力8以下であれば条件を無視して使用できるから、条件の書かれているカードでも出せるぜ!」


「戦闘力8以下って…強すぎません?その効果。」


「俺もそう思う。」


(全カード制限カードという重い制約が軽く思えるくらいの頭おかしいスペックで、一瞬で環境トップになったテーマが”エヴォリューション”だ。この世界のデッキは変なデッキが多いから、ガチデッキは無いものと思っていたんだが…こんなところで見つかるとはな…)


「戦闘力8…じゃあこれだ!僕は戦闘力8の《機械龍/(きかいりゅう)エヴォリューション・RANDOM(ランダム)・ドラゴン》を使用!」


 SEEDドラゴンの殻を破るように、1頭の龍が誕生する。その体は半分が機械になっているようで、背中にミサイルポッドがついている。


「って”機械龍/”かよ!」


(あのカードは”エヴォリューション”の中では控えめなカード…!そのためあんなカードを使うのは、シナジーの高い”機械龍/”デッキか、”純エヴォリューション”くらいだ。…ガチデッキに限定するならだが。”純エヴォリューション”ならこの状況を打開可能なもっと良いカードがあるはずだから、小僧のデッキは前者か?スリーブはミスリードだったか…!)


「このカードはどんな効果なんです?」


「…運ゲーだな。」


「え?」


「RANDOMの効果発動!6種の効果から1つがランダムで発動する!」


《機械龍/エヴォリューション・RANDOM・ドラゴン》

メインカード

戦闘力:8

効果:自分ターンに発動できる。サイコロを1つ振り、出た目に応じて以下の効果が発動する。➀相手に1のライフダメージを与える。②相手の場のカード1枚を対象にし、対象のカードを墓地へ送る。③墓地のカード1枚を対象にし、除外する。➃相手は手札1枚を墓地へ送る。⑤自分に2のライフダメージを与える。➅自分の場のカードを全て墓地へ送る。

※《機械龍/エヴォリューション・RANDOM・ドラゴン》はデッキに1枚しか入れられない。

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