表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/69

二歳になりました!―1

私、ルルシーナ・メラ・ルクナティアは今日で二歳になります!


生まれてからようやく二年たちました。生まれた時から自我があるので、きつかった事もあるのでこれまでの事は省略させてもらいます。ただ、一つ言いたいことがあるとすれば皆さん私にかまいすぎです。私はこの家の長女なのですが、忙しいはずの両親も来年から学園に行くための勉強があるはずの兄も休み時間の侍女さんや従事さん達皆さん私にかまいすぎです。お陰で言葉が喋れるようになったのでまあ、いいんですが。




「おはようございます、ルル様。そしてお誕生日おめでとうございます。」


「ありがとうございます。マリン。」


今、お祝いして下さったのは乳母のマリンです。私は王族なので乳母も貴族になります。彼女はルクソール子爵夫人です。彼女の息子のヴィンセントは私の側近候補らしいです。今は一緒に遊ぶこともしていますが、将来できなくなるみたいです。ちょっと寂しいですけど仕方ありません。どうせ彼のほうが先に死ぬのですから。


このアルメラ王国の王族はアルメラ王国の守護神の子孫です。そのため長寿でひとり、二百年から三百年程度生きます。魔力が多ければもっと生きるときもあります。私は魔力が歴代最高といわれる程多く、アルメラ王国の王族です。そのためどれだけ生きるのかわかりません。もしかしたら、自分の子供より長生きする可能性もあります。だから、今ヴィンセントと一緒に遊ぶ時間を大切にしましょう。


ひとつだけ私と同じく長寿になれる可能性があります。それは忠臣の儀をやることです。私は将来ナイトになる可能性が高いです。というか、ほぼ確定です。私がナイトになるのが嫌だと思わない限りはナイトになります。だって、右の手の甲にナイトの印があるので。だから、私には側近が必要です。そして、私の本当の忠臣になるのなら一緒にいられます。生まれたときから一緒にいるので彼とはもっと一緒にいたいです。そして、彼の奥さんとも仲良くなりたいですね。




「ルル、お誕生日おめでとう。二歳になったね。」


「ありがとうございます。レイおにいさま。」


今、お祝いして下さったのは私の兄、レイモンドです。レイお兄様は来年から学園に通われます。


「ルル、お誕生日おめでとう。今日の夜にはゲストが来るよ。楽しみにしていてね。」


「レ、オ、ン?わたくしは聞いてませんよ。

ルル。お父様の事は気にしなくていいですからね。そしておめでとうございます。」


「はい。おとうさま、おかあさま、ありがとうございます。」


ゲストが来ると仰ったのがお父様。そのお父様を咎められたのはお母様です。レオンというのはお父様の愛称でお父様はレオンハルトという名前です。

お母様はお父様を咎められると同時に魔法で床にお父様をめり込ませているのですが、これは我が家ではたまにあることなので、あまり気にしていません。お父様はこのくらいで怪我をしませんし、お家もこのくらいすぐに修復できますからね。


お母様には悪いかもしれませんがいらっしゃる方が楽しみです。基本的に屋敷の方としか会ったことがないので。どのような方がいらっしゃるのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
良ければこちらもお読みください。リアーネとユリシーズが主人公の短編です。シリーズタグからも行けます。
リアーネ(ルルシーナの後の義妹)が主人公です。「悪役令嬢に転生したけど何もしません。〜何もしてないのにどうしてこうなった?〜」
ユリシーズ(ルルシーナの従弟)が主人公です。「王子は婚約者と仲良くなりたい。〜我慢してきたんだしもういいよね?〜」
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ