表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目指せ!不良ボーイズ  作者: 山田勉三
1/4

1話 不良になれない男たち

不良とは。



誰でも大体の想像はつくだろう。奇抜な髪型や服装でオラつく。仲間たちと喧嘩に明け暮れオラつく。タバコや酒を嗜みオラつく。


そんな感じだろう。

そんな不良に僕らはなろうとしている。



高校2年生が5日後に迫る春休みの終わり、友人達が自宅に泊まっていた。


春休みの宿題を写しに来ていた。別にウチじゃなくてもどこで良かった。きっと父の趣味で作った漫画部屋が目当てだろう。1時間もしないうちに、みんな漫画部屋にいた。


父の漫画部屋は、名作と呼ばれるものは完璧に押さえており、未来のヒット作になるであろう作品も取り揃えている。近所の漫画喫茶より、父の漫画部屋の方が居心地は良いと思う。


中学から一緒の北村が我が家の漫画部屋の噂を広げた。今ここには角刈りの北村、チビの東、物静かな玉田がいる。同じクラスの仲の良い友達だ。


彼らは何度かしかウチに来たことがないが、静かなこと以外いつも通りだった。

いつもは一冊読み終わるごとに無駄話が繰り広げられているのに、今日は一段と静かだった。


僕は既に漫画部屋を卒業している。自室でラノベを読んでいた。



僕はラノベを読み終え、一息ついた。その瞬間、ものすごい勢いでドアが開いた。北村と東が目を輝かせながら近づいてきた。ドアの隙間から、玉田はまだ漫画を読んでいるのが見えた。


北村と東が僕の肩を思い切り掴み、「今日から不良になる!」と叫んだ。



ここから僕らの不良ライフが始まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ