力
よろしくお願いします!!
体感で昼頃まで寝たぐらいで目を覚ました。
ゲームに似た世界に召喚される夢見たなと思いながら体を起こし目の前の高級感あふれる部屋に夢ではないのだと現実逃避していた私を、夢だと思いたかった現実が事実が私を捕らえる。
「夢じゃなかったんだ・・・」
ここが現実だと確認したところで部屋のドアが2回コンコンッとノックされ
「お~いフィア迎えにきたぞ~」
話し合いがいつ始まるのか聞いていなかったがどうやら今からなようでルークが呼びに来てくれたらしいが出るとそこにいたのはルーク1人だけだった。
「呼びに来たって他の皆は?」
「皆もう集まってるぞいつまでもこないから迎えに来たんだよ」
聞けば、本当は数時間前には始めれたらしいのだけれど私がねぼけてあと何分とかいいなかなか起きず、起きるまで待つと言うことで皆結構待たされてるとか
「私は朝と昼に弱いだよね」
「まぁそういってられないだろ、フィアはステータス確認したか?」
「あ~ステータスね昨日なんとなくしたら出てきたよルークはどうだった?」
魔王Lv400はさすがに言えないでしょと内心思いながら、誤魔化す参考にルークがどういうステータスだったのかを聞いてみる
「ナイトLv40。さいさっき2人も聞いたらボズゥは武闘家、エリンはガーディアンで2人もLv40でゲーム内そのままクラスでレベルだけが下がった状態だったな」
ふむ、3人ともLv400からlv40になってるわけね
「私魔導師Lv40で。一緒にいた佳奈は勇者Lv1テイマーじゃなくてなぜか魔導師Lv400まであげてたからLv40なんだとおもうけどなんでだろ?」
「妹さんが勇者だったかこれから大変だろうに、フィアはなんでテイマーじゃないんだろうな?」
「さぁ適正的に魔導師だったとか?」
よし、多分誤魔化せた!!私は内心ガッツポーズをする
会話をしつつ会場に付く用意された席に各自座りイルフェナ・ロイ・リインカ殿下と権力者ポイ人達と護衛騎士達に向き合う感じに対峙する。
「では、説明していただきましょうか?」
今回もルークに任せるルークは普段は親しみやすいようにきさくに話すけど親しくない相手には丁寧な感じで少しかべが存在する。
「うむ、ではまずは勇者召喚をおこなった理由を話そう・・・あれを勇者殿の前に」
イルフェナ・ロイ・リインカ陛下の指示で護衛騎士の一人が立派な入れ物からねんきのはいった一冊の本を取り出しルークの前に差し出す。
「これは?」
差し出された本を手にし中身を見つつルークが訪ねる
「昔存在した対象の未来を占う力をもった聖女様が書いた予言書だ。この世界は今1600年5月あと半年ほどでで予言書に魔王が降臨し世界を滅亡されると開いてあるのです。」
ん?半年後魔王降臨?魔王復活や誕生ではなく?疑問が増す魔王は私のほかにもいるの?考え込む私を置いてルークが話を進めていく。
「予言を回避すべく我が国に祀られている聖剣に選ばれし者を見つけようとしたのだが今の今まで見つからず、大神殿に保管されていた名もなき魔導書に記載されいた勇者召喚をおこない、来ていただいた勇者殿滅亡の危機を救っていただきたい。勇者殿には世界にはびこる魔物を魔王を討っていただきたいのだ。」
図々しい物言いだった。
「では、半年後降臨する魔王を討伐ついでに世界にはびこる魔物も排除しろということですか?」
「そうだな余たちはもう勇者しかすがる者がおらぬ。どうか我らの世界をお助けいただけないだろうか勇者であろう?」
これお願いしてるの?って感じの物言いにイライラがつのっていく。
「俺はナイトですが?」
ルークがナイトと言うと周りの者達がざわめきだす。その中エリンとボズゥ爺も勇者出ないと告げる。
「私はガーディアンです」
「わしは武闘家じゃ」
5人中3人が勇者出ないとあかすとつづいてイルフェナ・ロイ・リインカ陛下の視線が私と佳奈に行く絞られた選択肢
「では、2人のどちらかが勇者ですかな?」
「勇者は佳奈だよ私は魔導師」
「お姉!!」
ガタンッと椅子を倒す勢いで立ちあ上がり私を睨め付けるしかたないことだ誤魔化せないだろうしここは正直に言っても問題ではない。
「悪いようにはならない落ち着きなよ佳奈勇者Lv1なんでしょ昨日言ってたじゃん」
暴露したところで周りから歓喜の声が聞こえだす。
「勇者Lv1なのに喜ぶんだ。佳奈は勇者である前に私の妹です。私のだす条件を飲んでくださらない限り魔物討伐にも魔王討伐にも行かせませんよ」
「条件だと?」
なにを言っているんだと言うかのように眉の皺をよせて私を見る、こちらから言わせればそっちがなにを言っているんだと言いたい。イルフェナ・ロイ・リインカ陛下のを真っすぐ見据えながら条件をだす。
「佳奈の私達の意思を尊重すること、嫌だと言えば戦いには出さない、やってもいいと言えばちゃんと戦い生き抜けるよう責任をもって指南すること。まぁ半年後予言書どおり魔王降臨しても間に合うかわからないけど間に合わせようと無理やりなどは禁止ですが。」
条件は意志尊重これは重要だろう
「勇者殿意外ははいい、だがそなたの妹殿は我らの呼んだ勇者であろう!活発化しだしている魔物に我らは今現在苦戦をしいられている。救う事の出来るほどの力を持ってなぜそなたはそんな条件をだすのだ!!」
わけのわからない理屈を言い出すイルフェナ・ロイ・リインカ陛下に対し私はというと平静を装いつつ内心怒りのメーターがぐんぐん上昇する
「本当にLv1の勇者にすぐにあなた達を救う力があるとお思いで?」
「勇者なのだからあるに決まっているだろう、Lv1とはいっておったか?そのLvとやらもあちこちで活発化した魔物を倒していけば自然にあがるのではないか?」
なにを当然のことを聞いてくるといった感じに言い返してくる。条件をすんなり受けてくれそうにない今私がもてる最大のカードをきることにした。
「では、条件を飲んでくださるなら、勇者の役割全てを私が引き受けましょう。」
「勇者でない貴様が勇者のかわりをできるわけないであろう!!」
「私勇者より強いですし戦えますよ?リインカ王国精鋭さんより確実に強いですし?」
なんて言ったって私は魔王なのだから
「ほう?勇者出ない貴様が我が王国の精鋭近衛騎士団より強いと?」
バカを見るようにニヤリと笑うイルフェナ・ロイ・リインカ陛下に口論の様子を黙ってみていたルークの声が加わる
「面白そうだな俺も混ぜてくれよフィア」
「はい?」
厄介ごとに自ら巻き込まれてきたルーク続ける
「俺も条件を飲むなら勇者のかわり引き受けてやってもいい力も見せてやろう貴様ら雑魚共よりよっぽど強いぞ俺たちは」
ルークの発した挑発を受け雑魚呼ばわりされた国側は怒りの声をあげヤジが飛び交い始める
「ほう、そこまで言うのだ試そうではないか」
挑発に国側がのったので至急決闘がおこなわれることになった。
闘技場のような場所があるようなのでそこに移動する。リインカ側は近衛騎士団の№1と№2
を出してくる。ルークと話し合い№2をルーク№1を私が相手することにした。初戦闘となるが不思議なことに戦える気がするし負ける気がしなかった。
「ルークよ大丈夫なのか?さっきの話フィアとルーク2人でするのか?」
「大丈夫なのですか?危険じゃないですか?」
「無茶だよお姉」
ボズゥ爺・エリン・佳奈がルークと私を心配そうにしながら声をかけてくるが私には不思議と戦えると確信があった。
「大丈夫だろ、なんだかわからないが戦えると思えるんだよ。」
ルークもよくわらないけれど私と同じように確信にいたる不思議な感覚を感じているのだろうか。
「そうかなにかあればいってくれよ」
「ああ、もしも本当に行くことになったら本当に行くだろうからフィアの妹さんを守ってやってほしい」
「私からもお願いします。」
本当に行く時にお願いしようと思っていたけれどルークが先にしてしまいそれに私は重ねてお願いする。
「うむ、その時は任せ」
「任せてください盾に誓って守って見せます!」
ボズゥ爺とエリンが守ってくれるとなれば安心できる。
「お姉・・・」
目尻に涙をうかべつつ心配そうに私を呼ぶ佳奈に安心させるよう大丈夫だと思わせるよう行動しよう心に誓った。まずはこの場で力を示す。
「まっみてなよ私強いからきっと」
「じゃぁまずは俺から力を見せるかな」
そう言いながら前にでて近衛№2とルークが対峙する。
「近衛№2エリオ・ザコ様に相手してもらえること光栄に思い感謝するがよい!!」
力量差もわからぬ愚か者がよく言うセリフを呟く近衛№2エリオ・ザコ、お互い剣抜き構え、始めの合図がかかた瞬間決着はついた。一瞬だったすさまじい速さでルークが肉薄し剣を振り近衛№2エリオ・ザコの剣をへし折り鎧を凹ませ闘技場の壁まで吹き飛ばしたのだ。
周りはその一瞬の光景を目にし驚愕しあおざめ恐怖していた。
「ふぅさっつぎはフィアの番だながんばれ」
爽やかに笑いながら戻ってくるルーク、先ほどえげつない攻撃をした人には見えない!!イケメンかよ。ちょっと圧倒される私。
「ガンバルヨ・・・さっはやく前に出てきてください~」
先ほどからたまりにたまったストレス発さコホンッ私は戦えるほど強いのだと力を示すため前に出るが、青ざめなかなか出てこない近衛№1近衛さんたちも同じで青ざめて吹き飛ばされて白目をむいて倒れている近衛№2エリオ・ザコが治療を受けているのを見ている。
「おい!!ベルナント・カス早く出ぬか!!」
なかなかでないことに痺れをきらしたのかイルフェナ・ロイ・リインカ殿下が近衛№1の男に声をあげる。なかなか出てこないので私は1つ提案を出す。
「なんなら、そこにいる近衛兵全員相手でもいいですよ?雑魚がいくら増えても私にはかなわないですし?」
「なっ」
近衛騎士の顔がみるみる赤くなっていくチョロいいい感じもう一声かなぁ
「さっき勇者でないのにとか言って偉そうなこと言った野郎もいましたねぇ?どこのだれだったかしら~うふふうける~あははっねぇイルフェナ・ロイ・リインカへ・い・かぁ??無様ですねぇ大口たたいてあのざですしねぇ」
先ほどルークにやられ伸びてる近衛兵を指さし笑う、近衛兵達が皆がバカにされ仕える主を侮辱され我慢の限界がきた近衛騎士が剣を抜き迫ってくるその数20人
初の戦闘だがいけるという謎の自信は私のところにいまだある。そしてなんとなく戦い方がわかる。【想像魔法】を使用する。イメージすればいける。
「初級魔法ファイヤーボール」
野球ボールぐらいの炎の球をうみだし迫る近衛兵士達付近の地面に放つ次の瞬間激しい爆発音と爆炎と衝撃波があたりに広がる。
そして地面にクレーターを作り迫り来ていた近衛兵達は一瞬にして地面に倒れ伏せる状態となった。もちろん手加減した火傷などはしただろうけど殺してはいないはずだ。
それを目視で確認しきるとイルフェナ・ロイ・リインカ陛下のほうに向きニンマリと笑いかける。
「手加減してあげたので死んでませんよ~精鋭さん初級魔法ごときで戦闘不能だなんてなさけないですねぇ?ねぇ?ねぇ?それでどうするですかぁ?」
先ほどの態度とすっかり変わりビクビクし
「こちらの度重なる失礼を非礼をゆるしていただきたい条件はぜひのませていただきたい」
「頭が高いわ!!土下座してちゃんと謝罪してくださ~い」
そういいつつ【想像魔法】を使用する。イメージするだけで効果のでる魔法ほんと便利~
「グラビティ」
直後イルフェナ・ロイ・リインカ陛下に重力がかかる時間とともにふりかかる重力が増し耐えきれず土下座のような姿勢になる。私はそばに近寄り屈み頭をチョンチョンし催促する
「ほらほら早くしないと潰れちゃうよ~」
イルフェナ・ロイ・リインカ陛下小刻みに震えながら震た口調で謝罪の言葉言う。
「申し訳ありませんどうかお許しくださいおねがいします。」
まだ、許せるほどではないがすこしすっきりしたので今回は見逃してやることにした次はないがね
「佳奈や仲間に危害くわえてみろ魔王降臨の前に国を亡ぼすからな!!」
そう魔王ぽいことをはき捨て魔法を解除し皆のもとに戻る。
「「「「(お姉)やりすぎ(じゃ)(ですよ)」」」」
ですよね!!私も冷静になって内心やりすぎたかもとおもっちゃいましたよしかもなんか最後魔王発言ぽいし!!
その後大量の汗をダラダラながしながらペコペコかしこまり機嫌をうかがいだした陛下や、貴族の者達、配下の者達のうっとおしい中再び話し合いの場が設けられた。
「では、フィア様とルーク様が勇者様の仕事をかわりにしてくださる代わりにこちらが佳奈様、ボズゥ様、エリン様の安全と意志尊重それと佳奈様しだいでさまざまな指南でいいでしょうか?」
国のトップに様をつけられ機嫌をうかがわれながら会話が進行する
「あっ戦いの指南だけ、いらないそれ以外の指南はそちらに任せるよ。」
先ほど程度の指南では強くなれないでしょとの考えで必要な知識を身につけさせればあとはボズゥ爺とエリンにお任せである。
「魔物討伐だけどまず状況をまとめて教えてください」
この世界はゲームに似ているけどもしかすると違うところも多分あるはずなので状況などを知っておきたかった。
「フィア今まで忘れてたが帰還方法ってこいつらわかっているのか?こういう物語だと帰る方法がないとか条件で帰れるとかあるがその辺どうなんだ?」
ルークナイス!!すること色々ありすぎてすっかり聞くのを忘れてたことをよくきいてくれました。
「帰還…それはその」
イルフェナ・ロイ・リインカ陛下気まずそうに眼をそらしながら口ごもる、そしてすぐさまわかったこと、ないんですね!なんて無責任な滅ぼしてくれようかこの国内心毒をづく
「では、条件追加ですね帰還方法もちゃんと探しておいてください」
ルークがにっこり笑い(目は笑っていない)イルフェナ・ロイ・リインカ殿下を見据え条件を追加する。
「必ず探すと誓います・・・」
「では、話はおわりですね」
そう言い部屋を出ていくルークに私達は続き退室していく背後からは緊張していたのかピント張った糸が切れたのか、ため息や倒れた者に呼びかける声が聞こえてきた。
「さて、本当に行くことに決まったので、部屋だがエリンは妹さんと同室でボズゥは隣の部屋で守ってやってくれ」
「2人は迷惑かけちゃうかもだけど佳奈のことお願いします」
あらためて2人よろしくお願いする2人がいれば安心して出ていける。
「任されました!!よろしくおねがいします佳奈さん」
「まかせんしゃい!うむ、よろしくのフィアの妹さんや」
「よ、よろしく、おねがいします」
「エリンは佳奈と同い年でボズゥこう見えて65歳のお爺ちゃんだからね」
「あっうん65歳…」
えっうそっみたいな感じでヤンチャ系ショタのボズゥ爺のアバターを見ては私のほうを見るを数回繰り返していた。見た目は子供中身はお爺ちゃんその名は武闘家ボズゥって感じ?
「しばらく3人で親睦を深めるといい、フィア少し今後の方針を決めたいから俺の部屋にいくぞ」
「ん?おkじゃ佳奈2人と仲良く打ち解けるんだよ」
そう言い残し私はルークの部屋に入る。侍女が控えていたが出てもらった。
「さて、フィアに見てもらいたいことがあるんだステータスオープン」
そうルークが言い相手には見えないはずのステータスが私に見えるように表示された。見せることができると知った驚きと、表示されたルークのクラスがナイトではないことに驚いた
「魔将Lv400?」
そう表示されクラスが書かれている場所が魔将Lv400で、私と同じでクラスがゲームとは違うものになっていた。
【ルーク(神崎修)魔将Lv400】
【体力17000/17000】【魔力3000/3000】
【物攻3200】【魔攻1400】
【スキル/魔剣錬成】効果魔剣を作り出せる
【魔法/限界突破】補助効果Lv6…6回まで限界突破可能
装備
プラチナソード
プラチナ鎧一式
「ねぇこれ2人も違うの?」
ふと思ったことを聞いてみる
「いや、2人は表示してもらって同じだった。っでフィア魔導師でもモンスターテイマーでもないんだろ?さっきの力『グラビティ』はゲームになかったものだったしな」
ルークはもうほとんど確信を持っているようで隠すのも無意味だと諦める
「ステータスオープン・・・これが私のステータスだよ」
ルークは見た後驚くことなく真面目な顔つきになり
「やはり魔王か・・・予言書では半年後かフィアになにかあるか魔王が複数いるかだな・・・」
考え事をしつつ可能性のある予測を呟くとしばらく沈黙しルークなりに整理をつけたのか
「確認はすんだこれからのことを考えるにしても情報が少ない国側が提示するのをまちつつゲーム内での情報を俺はまとめるよその間フィアは出る準備などしていてくれ」
「おkっといっても準備などは国でしてくれるでしょ」
持ち物やらは責任もって国側が準備するもんだと思うしすることないだろうと考えていると
「そういう事じゃなくて、妹さんとしばらく離れ離れになるんだいちお話とかあるんじゃないのか?といった準備だ。」
「あっそっちか」
「重要だろ!!妹さんすねるぞきっと」
うちの妹はそんなことですねないだろうと私は内心ごちる。
「相変わらず鈍いなフィア」
「鈍い?」
なんのこと?と思いながらルークに聞くがはぐらかされるばかりで言われた訳がわからなかった。
読んでくださりありがとうございます。