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ミス召喚魔法で異世界へ  作者: ぱるしろ
2/5

ステータス

よろしくおねがいします!!

 突然の異世界に困惑する私達と召喚に立ち会っていた者達想定外の事態で困惑している中


「静粛に!!我らが困惑していれば進む話も進まんだろう!!」


 一声で周りの者達が静まり、カツッカツッと高級ホテルの大理石の様な床を宝石で飾られたお高そうな杖をつきながら、これまた豪華に宝石が埋められた王冠を被った40代ぐらいの男が目の前に歩いてくる。


「余はそなたらを呼んだリインカ王国の王イルフェナ・ロイ・リインカだ勇者達召喚に応じてもらい感謝する」


「いや、応じてないよ」


「応じてないですよ」


「応じておらんよ」


「応じてませんよ」


 私、ルーク、ボズゥ爺、エリンの順番即座に否定のツッコミをいれる。

 いきなりだったし強制でしょあれ!!戸惑うことしかできなかったよ!!誘拐でしょ!!

 私達の総ツッコミにイルフェナ・ロイ・リインカ陛下がえっ!?という感じ目が点なりぽかんと口をあけ私達を見ながら固まる。


「ちょっお姉この人偉い人なんじゃ・・・」


 静かだと思ったらビクビクしつつ私を盾にするよう背後に隠れ袖を引いてくる佳奈


「それにしても姿がアバターと似るとはフィアの妹さんはリアル姿なんだろ?」


 ルークが私と佳奈の姿を見比べながら訪ねてくる。

 妹の佳奈が私だとわかったのはリアルに似せているからだろう目の色以外は殆どニート前の私のリアル姿と一緒だったからだろう。


「そうだねリアルまんまだね浮いてるよね・・・プッ」


 佳奈と周りを見ながらファンタジー世界の服装の私達と佳奈の夜着姿パジャマ姿で浮きすぎ!ちょっと場違い的な感じで笑ってしまう。

 それを佳奈も自覚したのか笑った私に対してイラっとしたのか顔を赤くして私に暴言と佳奈の拳が私のボディーに炸裂する。


「死ね!!」


「グフッゔっ」


 みぞおち入ったわけではないのにすごい痛い!なにこれこんなにいたかったけ?私はあまりのダメージに困惑し崩れ落ちそうになる。


「フィア!」


 私が崩れ落ちる前にルークが駆け寄り身体を支えられる。イケメンさんアバター姿のルークの顔が近くてすこしドキッとしてしまった。

 私にもまだそういう感情が残っていたとは・・・というのはいいとして!


「大丈夫ありがとう・・・もうちょい支えててなんか結構ダメージはいった感じがしてね…」


 これはガチでダメージがあり一人では立っていられないからで、殴った本人はすこしソワソワチラチラこちらの様子をうかがったいた。


「ほほ、フラグたったかのぉ」


「ボズゥお爺ちゃんそれはいっちゃいけないんだよ」


 ボズゥお爺のフラグ立ち発言にエリンがこちらをチラ見し少し頬を染めテンション高めにボズゥ爺にツッコミをいれ2人は2人でなにやら盛り上がっていた。誰得のフラグなんだか


「ちゃかさないでくれよボズゥ爺」


 ヤンチャ系ショタのアバターのボズゥお爺ちゃんの茶化しにいつものゲーム内チャットのような賑やかさになるなか置き去りにされていたイルフェナ・ロイ・リインカ陛下のわざとらしい咳払いが介入する。


「ごほんっごほん・・・あー勇者達よ、その名を聞かせてもらえぬか?」


 名を訪ねてくる。この場合どちらを名乗るのか迷うってしまう。


「私は崎森佳奈(さきもりかな)と言います。」


 意外にも先陣をきった佳奈がすこしかしこまりながらおずおずと名乗る、それに続きルークが名乗る


「本名は神崎修(かんざきしゅう)だがルークと呼んでくれ」


 ルークはリアルネームをいいつつゲーム内キャラで呼んでほしいと最後に付け加えていた。その流れで私たちは両方なのることにした。


鈴木和成(すずきかずなり)だわしもボズゥと呼んでおくれ」


遠藤鏡花(えとうきょうか)ですエリンとお呼びください」


崎森彩恵(さきもりさえ)佳奈の姉です私のことはフィアと呼んでください」


 ボズゥ通称ボズゥ爺が一番年下に見える見た目なのに年上というのは詐欺でしょと内心思いつつ自己紹介を終える。


「勇者達は皆知り合いであらせられるか?」


 先ほどの置き去りにされ話を聞いていたのだろう観察し親しそうにしてる様子を見ての質問だった。


「えぇまぁ佳奈さん・・・フィアの妹さん以外は4人親しいですね」


 代表でルークが前にでて受け答えをするゲーム内でもリーダーのような人だったししっかりしているので私たちは任せることにした。

 普通は最年長のボズゥ爺なんだけど見た目があれなので自重してルークに押し付けることにしたのだろう。


「そうか・・・少々時間をくれぬかそちらも困惑していると思うがこちらも想定外で一度他国と会談をおこない報告などをせねばならぬのだ。」


「どのくらいで説明をしてくださるので?」


「今日は滞在していただく王城内の部屋を準備させるのでそちらで明日まで休んでいただきたい」


「わかりました。明日説明してくださるのですね」


 この状況の説明は明日ということになり、城内に用意された部屋を紹介された侍女さんたちに案内れる、部屋は同じ階で一列に5部屋あり。ルーク・ボズゥ爺・エリン・私・佳奈という並びで1人一部屋用意されていた。しかも侍女さんが1人2人付き!だけど皆いらないと断りを入れていた。


「うっわ・・・高そう」


 豪華な装飾の壁に机に椅子に多き過ぎるキングサイズベッド高級ホテルのようだ。ベランダまであるし高そうな花瓶にいけられた赤いバラの花いったいお値段は―そんなことを考えながら椅子に腰かけながら見回していると、コンコンッ部屋のドアがノックされおそるおそる佳奈が入ってくる。そんな姿を見て昔の佳奈みたいだとおもい自然に頬が上がる。


「佳奈どうしたの?」


「あっいやその落ち着かなくてお姉はなんだか落ち着いてるよね?なんで落ち着いてられるの?」


「落ち着いてるように見せているだけなんだけどね」


 実際いろんな意味で落ち着けないまわりが豪華すぎて。


「この世界ね似てるんだよねリインカーネーションオンラインに見た目もアバターの容姿だしね・・・」


「確かにお姉は大学時代の姿に似てるけど瞳だけオッドアイだし・・・ここはゲームの世界ってこと?」


「ん~そうは言いきれないかなゲーム世界なら勇者なんてクラスないんだよね。」


 そうリインカ―ネーションオンラインには勇者というクラスは存在しない私達が召喚れた勇者として5人勇者というのはないだろうから多分5人の中に勇者がいるのだろうけど。


「ゲームとかにあるステータスが見れたらなぁ」


 そう思いこんな感じにって手を縦に振ってみる。

 いやーためしにしてみるのはいいものですね!出ましたよステータスこれがでるとゲームみたいに思えてくる。


「あっでた・・・」


「どこに?」


 出ているのに佳奈には見えてないようでステータスは相手には目視できないのかもしれない、さすがファンタジー世界っていったところかな

 いやゲーム世界かな・・・ゲームでも許可しない限り自身のステータスは相手にはわからないようになっていたし。


「佳奈もやってみなよ」


「ステータス・・・・・」


 ん?佳奈が驚いたように目を見開き固まってしまった。


「どうしたのさ?」


 しばらく固まったままの佳奈に痺れをきらし問いただすとガクガク震えながら指を多分自身の見ているステータスがあるのだろうところを指し、佳奈のクラスが明らかとなった。


「一番上に名前があるんだけどその隣に勇者Lv1って・・・」


「そっかそれはまたご愁傷さまです。応援するよお姉ちゃん!!」


 まさか身内が勇者とは、大変だろうなと他人事のよういい、がんばれ!!みたいな感じに声援を送ってしまうと。


「ぶふぁ」


 次の瞬間私の頬に佳奈の平手打ちが炸裂


「お姉のバカ!!」


 これまた謎の大ダメージを受ける私、そんな私に目もくれず部屋を走り去っていく佳奈


「効くなぁ・・・わかって体感すると説明がいくよ勇者ねなるほど」


 ぶたれた頬ををさすりながら自身の表示されたままのステータスに目を向ける


『フィア(崎森彩恵)魔王Lv400』


 そうステータスに記載されていたものはゲーム内で使っていたクラステイマーLv400ではなくゲームでは存在しないクラス勇者の天敵魔王Lv400だった。


「どんな運命ですか~これ、てかLv1の勇者の攻撃でもかなり効くんですけど!!レベル差はどうしの!!」


 ブツブツ言いながらステータスを改めて見る


『フィア(崎森彩恵)魔王Lv400』

【体力8000/7998】 【魔力16000/16000】

【物攻2095】【魔攻2494】

【スキル/魔の統率者】効果支配下の者を従える

【魔法/想像魔法】

 装備

 白竜ローブ


「色々変わって減ってる魔法攻撃や支援魔法も消えて想像魔法ただ一つだけになってるし体力や魔力も増えてる・・・てかあれだけ効いたと思ったのに2ダメージしか減ってないの!?」


 装備は主なものしか表示されるだけでそれはゲームと同じだった。これからどうしろと?魔王だし能力チートだし暫く考え考えるのをやめた。

 明日の説明を聞くまで考えないことにし高級そうな装飾が施されたキングサイズベッドへダイブする。けっして現実逃避ではない!


「ふっかふかぁ」


 見かけだけ高級ではなく実際に高級だった。あまりの寝心地よさでいろいろあったことで気づいていないところで疲れていたのかそのまま眠りに就いた。



読んでくださりありがとうございます!!

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