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「つまり、俺がここから出たら憑依が解けてみんなに攻撃しなくなるってことだよな?」

勇太は晴明に聞いた。

「左様。」

晴明はニヤリと笑って答えた。

「どうすれば…」

勇太はドームの壁に手を触れた。

破壊できるか、でもどう破壊するか、爆発系の術を使うかなど勇太は必死に考えていた。

『あの安倍晴明を倒したら出れるのか…?』

勇太は振り返って晴明を見ようとしたが、

『野上さんが手こずってる相手を俺が倒せるわけないか…』

と肩を落としていた。

ドームの壁が細かく揺れた。

「地震?」

ここは自分の精神の中なので地震があるのはおかしいとは分かっていたが、何度も揺れを感じた。


「全然、びくともしないな。爆発じゃダメなら侵食して魔力の壁を溶かして…」

地震の正体は勇太のいる球体の外からの海斗の攻撃だった。

「侵食もダメか…大林、何か術、知ってるか?」

「うーん…ただの魔力の塊のようなのにね。強化とか(トラップ)が仕掛けられているようにも見えない。特殊な魔力なのかも…以前、図書館(ライブラリー)でそんなこと書いてた本を読んだことがあるんだけど…まず、性質を理解しないといけないんだよね。」

「特殊な魔力…野上、魔力の性質を知るにはどうしたら良い?」

海斗は目をつぶっている状態であきに聞いた。

分析眼(サーチ アイ)を使えるなら使ってみて。」

あきが晴明の攻撃を警戒しながら答えた。

「それが使っても全然分からないんだ。」

貴司も目をつぶっている状態で言った。

「安倍晴明の魔力はかなり特殊だったらしい。何せ、同じ性質の魔力の持ち主を千年も待ってたんだからな。貴司、無理して魔力をロスするな。」

モリオンが貴司に言った。


「特殊な魔力…」

勇太は一連のやり取りをスクリーンで見ていた。

「左様。わしとそなたの共通点だ。」

晴明が言った。

勇太は考えた。

『俺と一緒…だから俺の魔力は安倍晴明に流れていってる…』

勇太は壁に手を触れた。

『この壁は魔力の塊って…攻撃は効かない…じゃあ…』

勇太は晴明をちらっと見た。

『逆はどうだ…この壁の魔力を俺に流れ込ませ、壁を薄くする。そしたら、攻撃が多少は効いてくるかも…』

勇太は頭の中がパアッと明るくなったように感じた。

『でも、魔力を流れ込ませるにはどうすれば良いんだ…?それに、もし安倍晴明が何か仕掛けて来たりしたら…』

勇太は必死に打開策を考えていた。

「さあ、どうするであろうか。」

そんな勇太の様子を見て晴明はまたニヤリと笑った。

『そういえば、ペリドットが言ってたな…』

勇太はペリドットとの修行を思い出した。


『新しい術の開発?そうだな。基本はだな…』


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