表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
252/286

告白、そして

「僕は原田さん…Juriが一緒の大学を受験することを知ってた。学部も一緒ってことも。ウワサが本当だってはっきりと分かったのは入学式の時だった。ビックリしたけど、うれしかった…誰かと付き合うんじゃないかってずっと思ってた。」

貴司はふーっと一息ついた。

「僕は…あなたが好きです。」

樹理奈はじっと黙って貴司が話すのを見ていた。

「はぁ…言っちゃったよ。ゴメン、こんな時に。」

貴司はハハハと笑いながら謝った。

「うれしいよ…」

樹理奈は涙目だった。

「大林君がもしかしたらファンでいてくれてたんじゃないかなって何となく分かってたんだよね。でも、研究室一緒になって、修行とかでも仲良くなってもそんな話してこなかったから違ったのかなって。もしかしたら、私のこと軽蔑してるのかもって思ってた。」

「そっ、そんな…軽蔑なんてしてないから!何で僕が軽蔑するの?!」

貴司は驚いて否定した。

「中途半端にアイドルして、不純な理由で大学に来たから。大林君は勉強もできるし、研究だってすごく意欲的にしてるから。だから、大林君に軽蔑されてるんじゃないかなってずっと思ってた。」

「本当は夏休みの旅行の時に告白しようと思ってたんだけど…その…色々あって…しそびれて…」

「大林君。私も…大林君のこと…好きなんだよ。」

「えっ、えっ…えー!」

貴司は樹理奈の告白にものすごく驚いていた。

顔が真っ赤だった。

勇太も驚いたが、海斗とあきは微笑していた。

「海斗は知ってたの?」

勇太は海斗に聞いた。

「原田の様子でな。」

「そうだったんだ…」

「中島君も気づいてるって思ってたけど。」

あきが言った。

「私も。」

樹理奈はハンカチで涙を拭きながら言った。

「おのれ…我が闇から逃れるとは…」

勇太たちは円状に立っているが、その中心の黒い闇のもやから聞こえてきた。

「モンド…」

勇太は拳をギュッと握った。

「俺たちはお前の思い通りにはならない!」

『もう終わらせなくては…この戦いを…人間界と魔術界を元に戻すんだ!そして…あきを…敵の驚異から解放したいんだ!』

そう強く思った勇太の後方から光が溢れだした。

「勇太…」

「…すっ、すごい光の魔力だ!」

「えっ?!」

勇太は無意識に光属性の魔力を放出していた。

光は勇太たちにまとわりついていた闇を消し去った。

闇のもやが激しく揺れだした。

「効いてるんだわ。」

あきが言った。

「でも、全ての属性が必要だって…」

貴司が考えていた。

「5人必要…全ての属性魔力…」

あきもそう呟きながら考えていた。

『全ての属性…魔術の全ての力…そうだ…魔術って確か…!だから5人必要なのか!』

「あのさ!みんな!」

勇太はみなに向かって叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ