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1 離縁を決意しました。

なろう様への小説投稿一周年記念、自分企画!

作者の短編集「50音~物語の種たち~」へ投稿するつもりだった作品の長編です。

楽しんでいただけると嬉しいです。


おこた


 突然ですが、私、離縁を決意しました。


 まだ結婚して一年足らずですが、少なくとも季節は一巡りしているので、まぁ、良い方でしょう。私の友人は季節が変わる前に離縁していましたから。うん、もった方です。


 別に夫が浮気したとか、暴力を振るったとか、借金まみれになったとかそういう深刻な問題で離縁を決めたわけではないですよ? ただ、そうするしかない状況になってしまったというだけなんです。


 3ヶ月後のリーフェリア祭までに、なんとしてでも離縁します。

 

 あ、リーフェリア祭というのは、この国で年に一度、国と神殿が総力を挙げて執り行う盛大なお祭りです。小さな村や集落でも、この日ばかりはお祭り一色に染まるのだとか。私の目標は、このお祭りが開催される前に、きれいさっぱり後腐れなく離縁することです。


 離縁を決意した夜はちょうど夫が居なかったので、一晩寝ないで考えました。

 夫と離縁するために必要なこと、離縁した後に必要なものは何か。

 その為に、なにをすべきか。


 そういえば、結婚するときはすべて夫と保護者によって整えられましたので、どうすれば離縁できるのか、手続きがどうなっているのか、全く知りません。

 まぁ、私には離縁経験者の友人が居ますから、懇切丁寧に教えてくれることでしょう。嬉々として全て取り仕切ってくれそうな気がします。離縁のために必要なことは、全部友人に任せてしまって大丈夫でしょう。

 次は離縁した後に必要なものですね。


 私は考えました。頭が痛くなりそうなほど、考えました。

 結果、朝日を迎えながら、私は決意しました。


 次に夫の妻になる方のために、私は夫を躾し直します!


 何をどう考えたらそういう結論が出るんだ、なんて言わないでくださいね。徹夜明けの頭が正常に回っているわけが無いんですから。

 しかも、そこで思い付いた考えは何よりも素晴らしいものに感じてしまうんですよ、後で正気に戻ったらひどく後悔するってわかっているというのに。

 そしてさらに質が悪いことに、私は一度決めたことはなにがなんでもやり通す頑固さを持っていました。


 夫をどこに出しても恥ずかしくない素晴らしい夫にして、未来の奥さまに満足していただけるよう、しっかり躾してみせましょう!!


 こうして、徹夜明けの変なノリで『現妻による、未来の妻のための、夫の再教育計画』が始まったのでした。



 ・・・とりあえず、寝ましょう。




見切り発車で始まった新連載です。


今月中に終わるのが目標なのですが

とある方が予想外の方向へ動いてしまって、

どうなることやら・・・。


気長にがんばりますので、

気長に楽しんでいただけると嬉しいです。


おこた


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