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5|自己責任論という二重の罠
「努力すれば見た目は変えられる」と言う人がいる。
メイク、ダイエット、美容整形――その選択肢は確かに存在する。
だがそれは本当に自由意志だろうか?
ルッキズムという暴力から逃げるための“自衛”でしかないのではないか?
そして、「自分を変えない人」は、「努力を怠った」として再び責められる。
こうして、外見格差の是正が“自己責任の強制”に転化されていく
顔という牢獄から脱出するために
何が必要なのか?
答えはシンプルだが、
困難だ。
それは、「見る目」ではなく、「見られる目」を変えること。
すなわち、社会の視線を問い直すことである