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終章 顔が全てを決める社会に、問いを投げ返すために
ルッキズムは、見た目によって人間の可能性と尊厳が恣意的に制限されるという、構造的な暴力である。
しかもその暴力は、見えず、測れず、抗議しにくい。
だが、それでも私たちはこう問い直さなければならない。
「なぜ“美しい人”が優遇されるのか」ではなく、
「なぜ“見た目”が人間を定義する要素になっているのか」と。
外見の評価が“当然”とされる社会は、必ず何かを見失っている。
私たちはそれに気づき、言葉にし、制度に問い直し、関係を組み替える責任がある