プロローグ
若干ひねくれているアラサー男が異世界へ転生するというよくある設定のものです。
あまり無茶苦茶にならないように。
読みやすく正しい文章をなるべく心がけますが、気になる箇所がありましたらお教え頂ければ幸いです。
ド素人が書く処女作になりますが、どうぞよろしくお願いします。
死んだ。
思いっきり死んだ。
確実に。
まさかこんなベッタベタな展開で死ぬことになろうとは思わなかった。
ボールを追う子供をかばってトラックに…。
ああ、まあいいか。
俺の死を喜ぶやつも悲しむやつもいない。
常に平均点を少し下回る退屈な人生だった。
仕事は好きじゃなかったし、趣味もない。
恋人なんてできたことすらなかった。
十分生きただろう。
心残りがあるとすればSEXをしたことがないことくらいだ。
心の中で乾いた舌打ちをする。
もしも生まれ変わりがあるならば、次の人生は才能に溢れた楽しい人生を
「あります!」
ハリがある若い男の声に驚いて目を開いた。
背中に大きな翼を広げた、金髪碧眼の男が浮遊していた。
見たところ20代前半。国籍不明ではあるが、どの国でも男前と称されるくらいの
「生まれ変わりはあります!」
男の俺でもうっとりす
「あなたには生まれ変わっていただきます!」
…こ
「別世界で第二の人生を謳歌してください!」
いちいち思考を止め…ちょっと待て、別世界で第二の人生だ?
「然様でございます」
生き返るということか?
「厳密にいうと違うのですが、概ねその認識で間違いございません」
ドッキリ?
「まさか」
…騙そうとしてる?
「滅相もない」
"その代わりあなたの命を頂戴する"的な展開が?
「ございません」
拒否権は?
「残念ながらそれもございません」