みかんヒトデ / 冬のくま【冬の詩企画】
「みかん」は秋の季語だって?
知らんがな。
『みかんヒトデ』
ブーと鳴るストーブの部屋でみかんを食べてそのまま皮を置いておくと、
しなびてちいさくかたくなって、ヒトデみたいになる。
ノートパソコンのシルバーのうえに置くと、まるで標本のようで……
パシャり。
……って、なにやっとるの。
明日、母が入ってきて見つけて、ゴミに出してしまうかもしれない。
そういうのを楽しみながら、
しんみりとした、ささやかなとしのせを過ごす時間が、
今年もやってくるのだろう。
『冬のくま』
朝のための夜なんて、間違ってる。
春のための冬なんて、間違ってる。
とにかくぼくは寝るんだ。
おやすみ。
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)