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花と雫

雲が流れ

時が流れ

川が流れては

あなたを連れてゆく


寂しげに咲く花は

儚く美しい

そして尊い


一輪の花を摘んでは

花瓶に挿し

別れを惜しみ涙を流す

涙を拭ってくれたあなたは

雲にさらわれ

風にさらわれ

どこか遠くへ旅に出た


そんなあなたの門出

なのに私は

素直になれなかった

変わらずにボロボロと涙を

零すばかり


優しいあなたの温もりに包まれたい

もっとあなたに触れていたかった


一輪の花に思いを馳せては

想いの雫を花に与えた


あなたのような優しく暖かな

花になるようにと


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