日常から転移!!夢に見た異世界へ!!
・・・
その白い光の遠い方から声が聞こえてくる…
「・・・り、・・うり、・ょうり、しょうり、昇梨!!」
その声にとびはねて起き上がった、そしてこの聞き慣れたうるさい声、なんだ母さんか、と思いとびはねてはいだ布団をもう一度被り二度寝につこうとすると
「昇梨!起きなさい!学校、遅刻するよ!!」
その言葉に俺は被った布団をはぎ、枕元にあるTVリモコンをとり
TVをつけ時間を見ると、8時が目に入ったそしてつぶやいた、ヤバイな早めに準備しないと真面目に遅刻する、そう思うと階段をかけおり支度をするとりあえず出来るものは同時平行にやる!時間は経過し8時25分支度も終わり家を飛び出した
「母さん、ありがとう!行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい!気を付けてねー」
大体学校まで5分ギリギリといったところか、でも本気で走らないと間に合わないな、そんなことを思いながら走るこの男の子は
どこにでもいそうなアニメ大好き異世界夢見る中学3年生14歳、名前は結村昇梨
性格や頭の出来とか…まぁ詳細は大体学校に行って皆の言動を聞けばわかるだろう
・・・間に合ったホントに今日はギリギリだったな、とそんなことをぶつぶつ独り言を言いながらクラスに入ると
「おはよー、ギリギリだね今日は」
そんなことを言うのは俺の席の一つ前に座る池田翔、同級生で頭よし運動もできるけど人より若干ひ弱な男子
「おはよう、来ないかと心配したよ」
と優しい言葉を静かにかけてくれるのは武田大羽、同級生で頭がとにかくキレる毎日冷静沈着で俺が頼る友達の一人だ
「遅れればよかったのに(笑)まぁとりあえず、遅刻しないでよかったんじゃない」
出ましたよ、良いことでも悪いことでも毎回何かと俺を馬鹿にしてくるS女、波岡美魅、同級生で大体俺を馬鹿にしてくるから口喧嘩になることが多い友達だが、勝負時にはとても力になる
「美魅、そんなに馬鹿にしたら昇梨が可愛そうだよ、まぁなにより間に合ってよかったね」
こんな優しい言葉をかけてくれるのは
久野桃、同級生で広大な心を持ちいつも優しげな対応をしてくれる
「アハハハッ!もう少しで遅れたのにな!」
そんなくだらないことを言うのは矢野航、コイツは…もう放っておこう
まぁ、こんなどこにでもいそうな奴等が俺の友達だ
時は経ち四時間目の授業終了チャイムの音が鳴り響いた
「あーーーー、ようやく4時間目終わったよ」
そう言ってのびをしたとき、ふと今朝の夢を思い出した
そういえばあの鍵と思いながらスクールバックの中を調べると、
あったあったこのことだったよなと思い、家の鍵と一緒につけたネックレスの鍵を机上に置き久しぶりにまじまじと見始めようとしたところに
「おーーい、みんなで手洗いに行くぞ」
と航が言うので、出したばかりの鍵をバックにしまい手を洗いに行った、そして戻って弁当を机に出す
「いやいやいや、今日はこれ食って帰れますな!」
そうだ今日は四時間授業だったなと思いながらご飯を食べてると
「そろそろ二学期中間だけどさ、皆大丈夫?…特に昇梨とかっ?」笑いながら言う美魅
「あのさ美魅、絶対俺のこと馬鹿にしてるだろ?」
「ぬはははっ、昇梨は無理だろ」
と笑い小馬鹿にしてくる航、いつも通りだが毎回コイツに殺意がわくのはなぜだろう、皆はまぁまぁと言いながらキレそうになる俺を抑えに入り、昇梨なら大丈夫だよと励ましを言ってくれるが、実際前のテストではまぁまぁ悪い点をを取っているのでなにも言えない
「はぁ・・・」
深いため息をついた…
そんな話を話しているととっくに昼の時間が過ぎ、帰宅の時間だ
帰り道での男子四人
「あのさ、異世界ってあると思う?」
唐突に言ってみる俺、大体3人の反応は決まっている、どうせ''あぁ、あるある''とか苦笑いとか、ま、そんなところだろうなーと
「昇梨、もう中3だぜ?もう現実見ようぜ!な!」
航に言われてしまった、俺の考えた反応よりとても酷かったので心が痛む…
「そろそろ中間だしさ、一緒に勉強しよう!」
翔なんて話をずらしてるし、こんなんだと大羽は真顔で苦笑いして冷たい目線で見るんだろうな、変な質問をしちゃったなーと後悔すると
「あると思うよ、この宇宙は広いからさここに実際に俺らが存在してるわけだし、遠いところかもしれないけど必ずあると思うよ異世界といっても、多分他の生命体の生きてる星かもしれないけどな」
……俺は下げていた顔を少しずつ上げ大羽の方に目をきらめきさせながら感動した、おっ!おっ!おおーーー!!意外にも大羽だけがちゃんと返してくれた!
俺が異世界連れていくならまともに対応してくれた大羽だな、と腕を組みうなずきながら勝手に決めつけ勝手に思う俺
「大羽は、優しいねーー」
とそれがこの話の最後の言葉になったその後は他の雑談をしながら帰った
俺と翔が別れたあと
「ねぇ、大羽辛かったでしょ?本音言ってみ」
航が大羽と二人きりのときに聞くと、しょうがないよ昇梨が可愛そうだよ、と言うと航はそんなもんかねという顔をして帰っていった
「ただいまー、母さん」
家に帰るが誰もいない、大体こういうときはダラダラしようと思うのだが今回はテストがもう間近に迫っている、そう自分に言い聞かせるとスクールバックからテスト勉強の道具を取り出す
チャリン…
あっ、と思い勉強道具にひかかって出てきた鍵を拾いあげるそして学校で見れなかった分まじまじと鍵を見た・・・すると、一つの小さな突起部分を見つける
「こんな突起物ガキの頃はわかんなかったな」
っていうか久しぶりにこんなまじまじと見てわかったな
その部分は、指では押せないところにあるので持っていた五円で押してみると鍵の手持ちの部分が開き、中から映像が出てきた
「・・・」
驚きで、無言になり部屋がシーンと静まり返った
バチっ!バチバチッ!
そんな静電気のような音をだし終えると映像が流れ始めた
「どうもこんにちは、これを見ているということはこの突起部分に気づける位にまで年齢が成長したということね、ということはいつでもコチラの世界に呼んでいいってことなのね!」
いきなり出てきた映像にビックリしていると、どんどん話が進んでいた
「とりあえずあの公園に来てほしいの!私と会ったあの公園に、
大丈夫よ、必ず私はいるわ!この映像が流れたときに私に着信が
くるように設定してあるの!そろそろ魔法が切れそうだから
じゃねー!」
映像はその軽々しい言葉を最後に消えた…
ってか、なんなんだよ勝手すぎるんじゃないの?おーい、などと話しかけたりもう一度突起部分を押してもうんともすんともいわない、そんなぐちぐち文句を言いつつも昔ながらの好奇心が俺を動かす
というか、あの人は昔会ったことがあるようなないような昔のことであんまり記憶にないんだよなー、と思いながら行くとその公園には一人の女性が立っていた、その人はさっきの映像によく似た人だったので声をかけてみた
「あ、あのすいません」
声をかけた俺は声が凄い震えていた、これで間違えてたら超恥かくじゃん!と思っていたからである
「あっ、はい…えっと、どちら様ですか??」
俺はその場に凍りついてしまった
「あ、あの人違いでしたすいません」
(謝)誤ってしまった、恥かいたなと思うと顔が赤くなるその女性はあとから来た男性の車に乗ってどこかにいってしまった、ホントに全く関係ない人だった
「あ、あのー・・・」
今度は俺が声をかけられた、誰だよ!もう今凄い恥かいてイラついてるんですけど!と思いながら振り向くと
「結村昇梨…くん?ですか?」
・・・うわーー!なんだこの人、俺ってこんな美人な人と知り合いだったっけ?!もしくは、逆ナンとやらか…と思うがとりあえず挨拶をしようと思う
「あ、はい!!結村昇梨と申します!以後、お見知りおきを」
ついつい変な言葉使いになってしまったー、最悪だぁ悪印象だな
何をやってるんだ!俺!第一印象悪印象とか終わってるだろ!
「昇梨くん…なのね、お久し振り!大きくなってわかりづらいけどその好奇心はあの時のまんまね!…あ、私よ!鍵のネックレスあげた」
俺はそのとき思い出した、夢のあれを、だが会ったことに記憶がない…幼すぎたからかな(苦笑)
「えーー、あのとりあえずお名前だけでも…」
とりあえずこんな美人を目の前にして名前を聞かない訳にはいかない!
「私ね、私の名は・・・」
そうだ!正夢なんだ!……ということはまさか…
その悪い勘は当たってしまったようだ、女性が名乗る瞬間
プップーーーーーーーー!!
「とおっしゃいます、よろしくね」
・・・あの、クソトラック野郎!!大事な名前のところ聞けなかったじゃん!ふっざけなよ!もう一回聞くしかないじゃん!
「あの、すいませんトラックの音で聞こえなかったので…」
あのトラックさえ通らなければ!名前を聞けたのに…変な手間をかけてごめんなさい
「聞こえなかったのね、では改めて私の名前は・・・」
名前は!!なんていうんですか!
ピーポーピーポー、ウゥーーーーー、ウゥーーーーー
「よろしくね昇梨くん!」
終わったよ・・・またかよーー!!救急車とパトカー考えろよ!!今通るか?フツー?しかも、大通り近くにあるだろうがぁぁぁーーーー!!なんで裏道を通るんだよ!
「ごめんなさい!申し訳ない!もう一度だけ!!お願いします」
情けないけど、でも最終手段だ、日本で一番敬意を表せられる"土下座"!
でも自分のせいじゃないのに土下座をするとは…しかも男がするなんて、みっともねぇーしなんか悔しい…
「全然!今のは悪かったわ、タイミングが」
うわーーー!!!なにこの優しさ!美人で優しいとか、ツッコムとこねぇーーー!
「コホン、私の名前は・・・」
ようやく聞け・・・
あんぎゃぁーー、あんぎゃぁーー、
「すいません、今は名前聞かないでいいです。」
ついに諦めたよ俺諦めちゃったよ!
「そう?悪いわね、でも私も少しばかりしかもう時間がないの」
「えっ??」
思わず口からこぼれ出てしまった
「今の自己紹介で、多くの時間を使ってしまったから、だから用件だけ言うわね」
えっ?!ちょっと!名前さえもまともに聞けてないのにもう時間がないって、どういうこと!それでも美人な女性は口を止めず
「あなたには、申し訳ないけど私と会った時からコチラの世界に
来るのが決まってたの」
へ?なに?コチラの世界って?ってか勝手に決まってるって、こんな美人でもなきゃ普通は許さんぞ
「詳しいことはまた、コチラの世界に来てから話すから」
と話が終わりに近づいてきたが、俺だってまだ山ほど質問したいことがあるけど、すでにお姉さんのペース
「あの、ちょっ・・・えっ?あの、えー!」
でも頭の中がもうワケわからなくなってる!ぐっちゃぐっちゃだよ!!そんな俺をどうとも思わず焦りながら口を動かし話続ける美人さん
「とりあえず!あなたはパートナー、相方を連れてあなたの最も大切だと思う場所に行くの!そのときに必ず、あの私の渡した鍵を持ってくるの!もしそこが本当の大切な場所だとしたら鍵穴がある…はずだから!その鍵穴に鍵を差し込んでそしたら第一関門クリア!みたいな感じだから、お願・・・」
最後まで言えずに消えちまった・・・
色々ツッコミたいので公園で独り言のようにツッコミを始める
「まず名前が聞けないってどういうこと!なにごと!あとコチラの世界ってなに!相方って!…まぁ大羽だけど…ってか"大切だと思う場所"って範囲広っ!おおまかすぎ!最後はなに!"鍵穴がある…はずだから!"って…の間はなんですか!ないかも知んないってこと!美人だからって全部許されるとおも…う…美人だから許すか」俺はすべてのツッコミを終えてスッキリしたが、俺の独り言を見ていたと思われる子供と目があった、すると母親が子供を抱き抱え「ダメよ見ちゃ」と言って公園をあとにした、アニメでよくあるシーンだった…だが俺は動じないなぜならツッコミを言い切ったからである、そして冷静になりよくよく考えてみる"魔法が消えそう"、"コチラの世界"などの言葉の数々・・・ということはと思い俺は鳥肌がたち嬉しさのあまり走って家に帰った
「ヤッーバーー!!」
ヤバイよ、今のきっと魔法だよ!初めて見た、生で見ちゃったよ!なんだこの感無量は!しかも大体アニメだとこのあと異世界に行ける感じじゃん!しかも、もうパートナー決まってるしさ(勝手に決めつけてる俺)、これはもう夢の異世界じゃね?と、思いながらるんるんのまま唐突に大羽に電話をする
「もしもし、大羽?昇梨だけどさ、少し付き合ってくれない?」すると大羽は了承してくれたあと、一応異世界に行くかもしれないからと自分の勝手な思い込みで、勉強道具を持ってきてと伝えた(どちらにせよ勉強会する…しな)
15分後
「来たよ昇梨、今日は珍しくテスト勉強する気あるんだな」
その大羽の言葉を聞きもせず、よし大羽もついたし大切なところへ!…と一人心の中で思ったが、俺にとって大切なところは…どこだ?
大羽の手を借り考えて10分後
「よし、決めた!あそこに行こう!」
と思い決めたのはあの公園だった、やはりあの人と出会えた公園は大切な場所だと思った
「母さん行ってくる!今日はマウサーリゾート泊まりで行くから遅くなる!」
そう言うと母さんは行ってらっしゃい!気を付けてねーと軽い返事をもうけた、まぁ細かいことは気にしない母さんだから、お金のこととかはなんも思ってないらしいが都合がいいのでなにも言わなかった
「昇梨、ここで勉強するの?」
俺は大羽にここにきた本当の理由を話した、そう異世界に行けるかもという話を
「まぁ、昇梨を疑ってるわけじゃないけど…本当の話なんだな?」大羽がそう言うと、
俺は疑心になり今思うと嘘かもしれない、また夢だったのかもしれないと思うが、あの場面を思い出すと嘘だとは思えないあの美人さんが目の前で消えてしまったのだから…
俺は大羽に信じろと訴えるしかなかった、そして鍵穴を二人で手分けして探しまくる
・・・・・・・・・なにもなかった
俺たちは諦めて公園から帰り始めようとした
「鍵穴もなにもなかったな…大羽ごめ…」
俺が謝りかけた瞬間に頭上から俺と大羽の目の前に光輝く何かが降りてきた、そこには鍵穴があった、俺は思わず右手をその光にさしのべ鍵を差し込んだ
すると刻印のような文字が浮かび上がり、俺らの頭上と足場に魔方陣が出た、するとその魔方陣から光が出て俺らを囲んだ
「な、なんだこれ!!」
俺は手で触るが俺の力は無力化されていた、もちろん大羽の力もだ
だが、至って大羽は冷静だった。俺らは互いの体が一瞬にして消えたのが見えた、それは大羽を見てわかった
ヒューーーン・・・
・・・・・・
なんだ、ここは戦火か?街…なのか?見る限り街に見えなくも…
炎が燃え上がってる、翼生やしてる化け物もいるし、そんなことを思っていると泣き叫ぶ声が聞こえてくる
「うわぁーん!おかあさーん!!どこー!」
女の子の鳴き声
「うわっ!や、やめろーー!」
「うぁ、うぁぁぁーーー!!」ブチブチブチッ!
体の肉がもぎ取られる音がした
「イヤァァァァァ!!助けて!お願・・・」ズサッ
人が倒れていく音、こんな声や音が飛び交っている
「なんなんだよ…なんなんだよ!これ!」
そんなことを見て思うと先ほど母親を探していた女の子に迫る影が…
「えっっ?」
女の子に迫った影は、女の子を捕まえ飛び去っていった、そして髪の毛を引っ張り女の子の首が…
「や、やめろーー!!!」
俺は声を張り上げた、そして目が覚めると俺はその戦火でもなく街でもなく広大な高原にいた、あれから何時間経ったのかわからない、ただあれが夢であってよかったと思った
「昇梨、起きたか」
大羽は俺より先に起きていた
「なぁ大羽、お前が起きてる間なにかあったか?」
と訪ねると特になにもないと答える、大羽も俺の少し前に起きたらしい
「だが、すこしだけそこらへんを回ってきたがなにもなかった
ただ、広大な高原だ」
と大羽に言われた
大羽はそれよりうなされていたが大丈夫か、と俺を気遣ってくれた
俺は大丈夫といい、立ち上がった
「なぁ、さっきの光ってた変なのはなくなってるし」
「さっきのは多分…ここがホントに異世界で魔法みたいなのが存在するとしたら、さっきのはアニメで言う異世界転移というものだろう」
大羽はそんなことを言っていた、もしここが本当に異世界なら納得がいく、さっきの美人さんが突然消えたこと先ほどの光っていたなんか変なやつとか…だがもしここが本当に異世界だとするのなら…いきなりの異世界で高原にたたずむって…
そんなことを思っても時間の無駄だと俺が思っていると
「昇梨とりあえず…歩こうか」
と大羽にから出た一言で俺らはこの広大な高原を歩き始める、俺は思った最初からこんなんなのかよ…異世界って…と思ったことが声に出ていた
「でも昇梨、アニメや異世界に憧れてたお前は知ってるはずだ、ここが異世界ならば何が起きるかわからない奇想天外・喫驚仰天な場所だと…例えだがもしかしたら上からいきなり人が降ってくるとか」
なんて大羽が馬鹿げた例え話をしてくる、俺はその例え話に対しのみそんなことあるか、なんてツッコんだ
そして俺らの徒歩から始まった異世界ストーリーはトラブルから始まる
数十分そんなこんなで、とぼとぼ歩いている俺の頭上から
「お、落ちる~~!くっ、どいてどいてーー!!」
と声がした俺は頭上を見ると……えっっ?真っ暗な闇に覆われた
2話目も書いてみました
読んだあと感想などを書いてアドバイスをくれると嬉しいです!
次は一週間いないに投稿しようと思います