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ロンと大羽

大羽は読んだ、本を読んだ、ずっと読んだ、1週間で何千とあるページを読んだ、飯を食べるときトイレにいくとき、1秒たりとも欠かさず読んだ

そして本を読み終えラボに向かう…

「ウィザン師…読み終えました」

「お、お前凄いな…本当に1週間で読み終えやがった」

「それでは寝てきます」

「ゆっくり休め」

大羽はこくりとうなずき自室に戻ってすぐに深い眠りについた


大羽が寝付いた頃ロンがウィザン師に頼まれていた資料を持ってラボに着いた

「ロン、お前この本どれくらいで読み終えた?」

「え、その本ですかその本は1週間で読み終えろと言われましたけど2週間くらいかかりましたよ、1週間は鬼畜すぎますよウィザンさん」

「そうか…普通はそうだよな…」

ロンは資料をラボにある本棚に整理をし終えると本をパラパラとめくり質問をした

「ウィザン師さん、この本大羽くんに渡したんじゃないんですか?」

ウィザン師はタバコに火をつけて一服しながらロンに大羽がもう読み終えて持ってきたということを話した

「嘘だ!そんな!まだ1週間くらいしか経っていませんよ!読み終えるなんて化け物並みですよ!」

「まぁ、俺も1週間くらいで読み終えたがこいつを読み終えるには尋常じゃない集中力と根気が必要になる、大羽(あいつ)は魔気といいこの本といい化け物にかなり近い存在になる…」

ウィザン師はそんなことを言いながらもどこか楽しそうに喋っていた、そんなウィザン師を見たロンはラボから静かに出るともの凄い形相をしていた


翌日の昼大羽はラボに居ると思われるウィザン師に挨拶をしに向かった

「ウィザン師…」

そこにはウィザン師の姿はなく、闘技場から音が鳴り響いていた

闘技場に向かうとそこにはウィザン師とロンの戦闘が繰り広げられていた

「どうした?ロン?いきなり組手をしてくれなんて」

「別に…別にいいじゃないですか!たまには付き合ってくださいよ!」

戦闘では主に魔法が使われており、ロンの一方的な攻撃がウィザン師にぶつけられていた


「お、大羽くんおはよう、よく眠れたかい?」

「はい、お陰さまで」

「そうかい、なら少しそこで待っていてくれ」

ウィザン師は大羽が起きたことを知ると先ほどまでの守備の体制ではなく、ロンの攻撃を交わしながら攻撃体制に変えた

「ウィンドウ…」

その瞬間爆風が起き、ロンの目の前からウィザン師は消えていた

「何処にいった?!」

「ロン、後ろだ」

ロンは気づくのが遅く後ろからウィザン師は重力呪文をかけれる体制に入っていた

「俺の勝ちだな、ロン」

ロンは肩を落とし闘技場の隅にあるベンチに腰を落とした

「大羽くん入ってきなよ」

大羽はウィザン師に呼ばれ空中魔法を使って入った

「な!大羽くん!いつの間に空中魔法を身に付けたんだ!」

「これは本に書いてあった通りの力の入れ方をしたら今出来たんです」

その大羽の様子を隅に座って見ていたロンはイラつき始めた

「それにしても凄い!もう自分の魔気を操れるなんて、自己流だろ?」

「はい、そうなりますね、ですがまだまだ不安定な部分が多いと思います」

「最初にこれだけ安定していれば凄いことだよ、早速今日から修行に入ろうか」

そんな大羽とウィザン師が話しているところにロンが割って入り大羽に勝負を突きつけた

「大羽くん、僕と勝負をしませんか?」

「おいロン!大羽くんはまだこの世界にさえなれていないんだぞ!」

大羽は別に構わないと答えるとウィザン師は口を閉じた

「勝敗はどう決めますか?」

「では、勝敗は相手が地面に尻をついたら負け、内容は攻撃方法は打撃・魔法なんでもあり、でよろしいですか?」

「わかりました、地面についたら負けですね」

大羽が承諾するとウィザン師は闘技場からため息をつきながら降りた

そして大羽とロンは距離を置いて戦闘体制に入る

「ロン!大羽くん!ほどほどにな、それでは始め!」

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