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ブギーポップはまとめない
まとめに入りますが、上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』とは、コインの裏側の世界――第一、第三、第五ステージ――にそれぞれ属す登場人物たちが、本当の神(=紙木城直子=第七ステージ)を垣間見たという、そういうお話なのです。エコーズの最後の判断は、「(第七ステージという可能性を秘めた)人間は、なかなかどうして捨てたもんじゃないぞ」という、作者の溜め息まじりな苦笑を意識しながら読まれるといいでしょう。
『半月』では笑えと言ったり、『ブギーポップ』では救えと言ったり、なかなか注文のうるさいラノベ業界ですが、ならば我々はどうやって生きるべきなのか? 悲しんでいる時も笑って、笑っている時も救いを差し伸べて、にっちもさっちもいかなくなるようなことに手を突っ込むべきなのか……やることが山積しています。いったい我々は、こういった注文にどう答えたらいいのでしょうか。すべての世界に、いい顔を通しておけとでもいうのでしょうか?
簡単です。要は楽しめばいいのです。考えるのが嫌になったら、いっそバカになってしまえばいいのです。成田良悟の『バッカーノ! The Rolling Bootlegs』というテクストを引いてみましょう。ここにその答えがあります。




