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第13話 その2

 1回戦を順調に勝ち進み、他の試合も次々行われていく。


 見知った顔はまだまだ残っている。アシモフさんは……射撃の弓メインの筈なのに参加している、これはスキルを変更している可能性大だ。他にもシックザールも居るし、それに見たくないようなメンバーも混ざっている。


 イワン、あの山賊がどうして参加しているのか? 考えられるのはこれの勝利が刑期を減らすことになるという取引の元に戦場に駆り出されているというパターンか。


 だとするとイワンの影には、イワンを代理人に立てる事で女王騎士団長の座を狙う貴族が裏に居るのだろう。


 貴族の方々も、勝てればそれで良いのか……あんな罪人を使うなんて!


 シックザール、今回も鉄球を使って参加しているようだな。彼のリーチは近距離武器の比ではない。今回のようにファーストヒットを競う戦いであれば中間距離用の武器はまさに天敵だ。


 遠距離攻撃が禁止されている中で、最もリーチの長い武器となるのだから。


 他ではカッツという、あの時・・・のメンバーか。晒した本人かどうかは分からないが、一応大会には出られたんだね。


 ヨシテフ、ストーリーモードを進める余裕がなく参加出来てない……。


 他に気になる参加者と言えば、フェリドという名の剣士。この人は冒険者ではないのに締切間近で参加して全勝している。腕は確かだが女王様と結婚をこんな形で決めるとは出来るだけさせたくない。


 サマナーも参加出来るようだが……。結局戦うのは召喚された冒険者なのだろうから結局代理人を立てるのと変わらない。


 今日はこの32試合で終わりとなるようだ。


 宿屋のロビーにて、例のメンバー4人で大会の勝敗を振り返っていた。


 マキナ

「今日はおつかれさまでした!」


 シックザール

「まあ、順当に勝てたのは良いんだがな……」


 エリシェ

「何か気になる事でもありましたか?」


 シックザール

「フェリドって男だが……ありゃあ何モンだ?」


 リョウタ

「試合は今日の1回しか見てないんだけど……全勝しっぱなしなんだって?」


 シックザール

「ああ、俺もランキングが上がっていたからな、ヤツと当たった事があるのだが……こっちの間合いに入ったと思ったらすぐにやられていた……」


 リョウタ

「戦った事あったのか! やっぱり強そうだね」


 シックザール

「まあ、トーナメントでは決勝まで当たらないようだからいいがな」


 マキナ

「それに結構いい男なんですよ」


 リョウタ

「男は顔じゃない!」


 エリシェ

「リョウタさんはフェリドさんの事どう思いましたか?」


 リョウタ

「どうって、見た限りじゃあ勝負が早すぎて……力量とかわからないよ」


 マキナ

「でも、あの強さはリョウタさんも危ないかも知れませんよ?」


 リョウタ

「覚悟しとかないとなぁ……」


 シックザール

「それよりも目先の事だ、2回勝てばお前と当たるんだからな!」


 リョウタ

「うひ、シックザールもかぁ……女王騎士団長になりたいの?」


 シックザール

「まあな、男ならやっぱり何かデカイ事やりたいよなぁ?」


 リョウタ

「えっと、俺は……まあエリシェが居れば……」


 マキナ

「あ! そう言えば聞きましたよ! やっとくっついたんですねぇ」


 エリシェ

「その、そんな大声で言わないで……」


 リョウタ

「なんだか、まあ、……女王様の代理人やってんだしね一応静かにしないと、……ところでフェリドって人がどんな人なのか見てみたいよ」


 シックザール

「なんだ、気になるのか?」


 リョウタ

「うん、シックザールもマキナさんも注目してるんでしょ?」


 マキナ

「そりゃまあそうなんですけど……」


 リョウタ

「んー、ってもうそろそろ時間だわ。 女王様の代理人だし、お城に泊めてもらえるんだよね」


 マキナ

「そうですか……先輩も取られないように気をつけてくださいね!」


 エリシェ

「もうマキナは……、私ももう休みます」



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