表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/105

第12話 その5

 ギルドに連絡し引渡しする事になったが、やはりこの事態を説明するにはノームの存在が必要であり、長老の判断でノーム族の公表が決まる。


 だがこれは関係者にのみ適応される事であり、一般市民においてはその対象とはならない。


 4精霊の相互関係と共に、情報は一部街全体に流されて行き、今回の街へのモンスター襲撃事件は精霊のバランスが悪いので起きたことであり、自然との調和と、他種族との交流を深める事が重要であると結論付けられた。


 街はそれからすぐに活気を取り戻していく。これにはもちろん陰から支えるノームの影響もあったし、何よりも街の人間が、活気を取り戻そうと取り組んでいた姿勢も大きかった。


 そんな中、事の転末を見届けようと数日街の宿屋に留まっていた俺達の元へ、ギルドから連絡が入る。


 コンコン、というノックの音に「空いてるよ」と答えて部屋へ招き入れる。


「ギルドにリョウタさん宛の書状が届いているそうです」


「俺に? 冒険者同士の交流会か何かかね?」


「内容は分かりませんから、これからギルドの方へ行ってみませんか?」


「そうだね、エリシェはもう支度済んでるの?」


「私の方なら大丈夫ですよ」


「そっか……しかし、進展だよなー」


「何がですか?」


「男の部屋にあっさり入れちゃうなんてさ、結構信用されてんのかな?」


「信用してますよ」


 これなら「……なんなら着替えも見てく?」なんて言っても……ダメだよなぁ、やっぱり。などと考えてるうちにエリシェは部屋の外に出てしまった。もう少しエリシェと過ごす時間を楽しみたかったのにな……。


 支度を整えてギルドへ。


「これが、書状か……なに? アルカナサバイバルへの参加要請?」


「エドの街ですね。でもそんなの参加資格なんて無いはずですけども……?」


「いや、それがさ、アルカナサバイバル――闘神祭――って書いてあるんだよ……しかもエチゴ国」


「ええ?! 闘神祭をやるんですか?!!」


「……その、説明よろしく」


「あ、そうでしたね……闘神祭というのは女王様のお相手を決めるお祭りでして……」


「お相手って……その、結婚みたいな事したりするのかな……?」


「そうなんですけど……どうしてリョウタさんに直々に……」


「俺のモテ期が最高潮なのか?!」


「いえ、でも、女王様に直接お話を伺った方が良いかもしれませんね」


「うん、何か事情があるのかも」


「マキナ達はどうしましょう?」


「どっか依頼でも行ってんの? しょうがないなぁ……係員に言付け頼んで、先に向かおうか」


「そう、ですね……」


「ん? どしたの? エリシェ」


「いえ! 何でもないですよ」


 なんだろうね、闘神祭に出ると王様になれちゃったりするのかな? エリシェの態度もなんだか不自然だし、どうにも困ったもんだ。


「とりあえず馬車だね」


 2人への言付けを頼んで、エリシェと2人きりでの馬車ツアーになる。……さっきのがヤキモチだったら良いのにねぇ、などと期待しつつも、でも、期待して外れたりすると本当にがっかりしちゃうんだよなぁ。この加減が俺って本当に苦手で……。女心は分からないままだ。


 そうして、馬車に乗って移動を開始する。


 ずっと無言というのも無いものだし、さっきの闘神祭についてもう少し話を聞いてみようか。


「闘神祭の事ですか? そうですね、国内のお祭りとしては最上級のお祭りですね、何しろご結婚が決まる訳ですから」


「まあ、言わなくても分かってるとは思うけど、俺はずっとエリシェとの旅を優先するつもりだからね?」


「……!!」


「あ、いやーその、ヤキモチ焼いてくれてたら嬉しいなーみたいなさ……あはは、先走っちゃった」


「いえ、その……ホッとしました……」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ