第10話 その8
この掲示板は常に言葉が汚いように感じる。 こんなところで話てたら気が変になりそうだ。
まあ、どう言い繕ってみても晒されたという事実は変えられない。
少し落ち込みつつも小説の更新を続ける。
……書いてみて分かったのだが……自分の作ったキャラに救われる事もあるのかも。 エリシェは……確かにゲームのキャラなんだけど、でも、アーケード版では殆ど目立たないキャラで、俺の中ではこんなイメージというものを膨らませて、俺の解釈で新たに小説の中に出来た人格だ。
出来るだけ清楚に。
自己主張はしないけど、でも、芯は強く……。
そんなエリシェと自分の分身であるリョウタ。
見比べながら、パソコンに向き合っている。
この感情をそのまま、パソコンにぶつけてそれを、後からセリフに変えてみたり、状況の変化に変えてみたり。
……そうして、第10話の冒頭のシーンへと繋がる。
俺にはやっぱり……汚い言葉は必要ない。
俺の目には、どうにも俺が悪いようには見えなかった。
正確には俺だけ悪いのではなく、あの場にいた全員が招いた戦果なんだ。 どうしても火力が不足してるように見えたのに、合わせる事が出来なかったというのも事実だし。
それを差し引いても、晒しはナシだよなぁ。
まあ、掲示板に本人を名乗ってふざけるなと書き込むのもメンドイ。
見なかった事にするしかない。
……後日、渡部から有名な注意人物だよ、と聞いたので結局は納得出来たけども。
もし聞かなかったら、あんな世界しか見ないで社会に出ていくような社会人が増えたなら……。
とても恐ろしい。
と、まあ、そんな事ばかりに目を取られていると、本当に気苦労ばっかりしちゃうので、ある程度は無視しないとね。
スコアアタックにより、獲得出来たSPが46SPと、悪くない。 これで残りの2つも上がる。
剣士リョウタ 剣LV5 弓LV4 HP800 コスト288
スキル 魔法の鎧LV2 バインドLV2 シルフの加護LV5
「……これが今考えられる、俺の最強だ」
「おめでとうございます! シルフの加護もついにレベル5になりましたね……最初の状態から考えると凄い変化ですよ!」
「とは言え、自分で加護を持っているので、被ってしまった場合にはその効果は発揮されないし、アシモフさんは加護4持ってるけど……それ故に、勿体無いけどメンバーには入れられない」
「リョウタさん自身の強化が終わっても、メンバーを厳選する事態が待っているので……まだまだ強化する部分はありますね」
「ま、これで気兼ねなくEルートを進められるよ」
「千年樹ですね」
「うん、それにはやっぱり……あの時会ったエルフに会いたいんだよね」
「あれは……確かシナノの街でしたかね」
結構辛い事とかあっても。
旅の中で出会う感情の喜怒哀楽すべて。
……どんな旅も、傍でエリシェがナビゲートしてくれる。
これが一番の俺の強みだと思う。
――第10話 終わり――




