第2話 その4
食事を取りながらのゲーム談義。そしてゲームセンターに戻る途中にふと思いついた事、それはこれをそのまま小説に出来ないか? というものだった。
難しいとは言われても、それでもやってみない事にはと筆を執る決意をするリョウタ。フレンド登録で親友のカードも戦士として呼び出すことが可能になり、ますます戦略性に磨きがかかる。
今回もそのまま飛ばせるように次ページで解説を行います。
さて、編成はどうしようか? と、編成しようと画面をタッチした。 この筐体は画面タッチで操作するようだ。 まず、杖のレベルを3に上げて、SPの残りは7になった。
魔法使いリョウタ 杖LV3 HP400 コスト78
「あれ? ヘルプとかあるんだね」
「うん、そこでスキルの詳細とかも見れるよ」
「へええ」
「ヒーリングは、まあ説明の必要もないかもな」
「……なるほど、ジワジワ回復か」
「あ、そうだ、あきひさが死んだままだった」
「……おっと、ザコカードだな」
「うーん、こいつ役に立たなそうなんだよねぇ」
「まあ6枚揃うまではあっても良いかなってレベルだよね」
「復活させるのやめとくかなぁ」
「Aルートなんてすぐじゃん、やってくれば?」
「そうすっかなぁ」
「俺はまあちょっと編成とか適当にしてるよ、Dルート行く時教えて」
「あいよ」
とりあえずの編成は アルティシア、ひめ、のペアと、ローガン、ヨシテフのペア。 それじゃあいっちょやりますかね!
カードをかざしてデータ認証を行う。
「あ、お帰りなさい」
「ただいま、エリシェ」
……なんだか夫婦みたいで、いいなコレ。
「今回はどちらに向かいますか?」
「Aルートで、あきひさ復活とドローを狙うよ」
「わかりました、すぐにエントリーしてきますね」
このルートは1度通った道。 楽勝モードだな。 ……という予想はそのまま反映された。
ゴブリンの攻め方も変わっておらず、4匹が3時方向から接近。 そしてその全てを撃破。 ノーダメージ。
前方に展開したゴブリンは、行きずりの、誰かわからない人達に任せる形になったが、本来ここは苦戦するような場所じゃない。
……問題なく到着した。
「やりましたね!」
と、エリシェの声のテンションがちょっと高めだ。
「まあちょっと、操作に慣れてきたかも」
撃破ボーナス 20000点
ノーダメージボーナス 20000点
ダメージボーナス 4000点
ファーストヒット 2000点
MP消費なし 3000点
合計 49000点
4SPを獲得!!
上出来だった。
千年樹の元へたどり着き、また、例の石版の前にやって来た。 今度はカードを復活させるだけなので面倒な詠唱はない。
「それじゃ、戻りますよ。 コーリング!!」
サクッと戻って、次はいよいよドローだ。 今度は良いの引けよ、俺!
「エリシェ、ドロー行ってくる」
「はーい」
カードギルド内にて、今回のドローの結果!
格闘家ジェシカ 格闘LV5 投石LV2 HP600
スキル アタックLV2 コスト162
ちょっといいな、てか俺より強そうだ。 気になるのは投石LV2がどれだけ使えるのか。
格闘LV5というのも、気になるところではあるが……俺の戦い方は基本的に遠距離からチクチクと、だ。
あきひさも復活したし、これで6枚になったわけだが、問題は編成だな。 近距離を試すとして、近距離の2人アルティシア、ジェシカでペアを組ませてみるか? 残りのローガンとヨシテフでペア。 ザコっぽい2人あきひさ、ひめ、でペア。
さあこれでDルートに挑戦できる。
「エリシェー」
「はい、なんでしょう」
「次はDルートに行きたい」
「はい、地下都市の廃墟探索ですね」
「それそれ」
「それじゃ、エントリーしてきますね」
「あ、その前に!」
「??」
「紹介しとくよ、ヨシテフ、俺より前にこの世界に来てるらしいんだ」
ヨシテフ
「はじめまして、こんにちは」
エリシェ
「あ、どうも」
リョウタ
「たまたま、バッタリ会っちゃってね」
エリシェ
「そうなんですか、どうりで、カードが増えてましたね」
リョウタ
「ああ、そうだよね、もっと前にちゃんと紹介しとけば良かったんだけど」
エリシェ
「ヨシテフさんのサマナーはどなたなんですか?」
モブ達の中から、モシャモシャした感じのヒゲで、一番ありえない感じのオヤジが近づいてくる。 まさか……こいつ?
ベルモンド
「お初にお目にかかる、ベルモンドでゴワス」
……ゴワスって言ったよ? ちょい、濃すぎだろ! ヨシテフを引っ張って少し小声で話す。
(ちょい、なんでオヤジを選ぶんだよ!)
(え? なんで? ダメなの?)
(いやいや! だめっていうかナビゲーターだし、カワイイの選ぼうよ!)
(んー、あんましこう、狙ってる感じのは好きになれなくてねー)
(だからって、オヤジはないでしょう!)
(いいじゃん、渋くて)
(……わからん! まあ渋いって言えばそうかもだけど!)
(ならいいじゃん)
(いや、でも……えー?)
ベルモンド
「……サマナーの資質は、外見などではござらん」
丸聞こえでした。 エリシェもちょっと赤面している。
リョウタ
「あ、し、失礼しました!」
エリシェ
「ベルモンドさんがパートナーだったんですね」
リョウタ
「あれ? 知り合い? あ、そうかサマナー同士だし、面識があるのか」
エリシェ
「はい、頼りになる方ですよ」
ベルモンド
「して、拙者達はこれから廃墟探索に乗り出すのでごわすな」
……またゴワス、ってか拙者とか……これ、笑っちゃだめなとこだよね?
リョウタ
「よろしくお願いします」
エリシェ
「じゃあベルモンドさん、一緒にエントリーしてきましょうか」
ベルモンド
「分かり申した!」
……やっぱ、ないわー。 ヨシテフ、お前はやっぱりマイノリティ(少数派)だよ。
この後、廃墟の探索でスキルをガンガン手に入れて足りないところはスコアアタックで、と言った具合で進めていき、ある程度形になるくらいの、納得というか妥協というか。 自分のカードの強化に全力を注ぐ。
……帰り際のカードは
魔剣士リョウタ 剣LV5 魔法LV5 HP800 コスト260
スキル 魔法の鎧LV2 ヒーリングLV1 ガードLV2
というところまで強化出来た。
おかげで財布の中身も、予想以上に出費した。
「だいたい、こんなもんかな……」
「強くなりましたね! リョウタさん!」
「もう、だいたい納得したから、次はなんだっけ? エリシェの手伝いをするよ」
「!! 本当ですか!」
「まあ、今日はちょっと遅くなっちゃったしここまでなんだけどさ」
「……そうですか……」
「また来るよ」
「はい、待ってますね」
エリシェ、ちょっと待っててくれよ。 今日はもう遅いけど、今度はどっぷりストーリーモードをやるつもりで時間作るから。
ストーリーモードという『お楽しみ』を残しつつ、帰路につくのだった。
――第2話 終わり――




